浜村渚の計算ノート 3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772518

感想・レビュー・書評

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  • 数学好きにはたまらない、ただ今回はその数学の中でも個人的に苦手としている論理問題。「クレタ島人は嘘つきであると、クレタ人は言った」
    それでも、とくに拒絶反応を起こさずに読み切れて、すごくすがすがしい気分だ。

    難しい数学の話をこうした読みやすい小説にしてくれるのは、大変喜ばしい。この本を読んで数学すきが増えるなら、なお嬉しい。

  • 数学にちょっと興味が持てるミステリー

    数学好きには超おすすめ
    数学嫌いでもミステリー好きにはおすすめ

  • 既読ですが文庫版が出たので購入。単行本刊行時とはタイトルが微妙に変わっています。年末のミステリランキングにはかすりもしませんでしたが、仮に『本ミス・2012』の投票期間内で5本選ぶのであれば、米澤穂信『折れた竜骨』、皆川博子『開かせていただき光栄です -DILATED TO MEET YOU-』、城平京『虚構推理 鋼人七瀬』に次いで4番目に推したい作品です(あとのひとつは望月守宮『無貌伝 ~人形姫の産声~』)。本格としてももっと評価されてほしいシリーズです。

  • 数学が教育から排除された日本で起きたテロリスト、
    「黒い三角定規」の数学と対峙するために警察に協力する、
    中学生「浜村渚」の物語の第3弾。

    かつて北海道函館にて数学エリート教育所として存在した、「斐三郎進学会」
    の卒業生が、黒い三角定規の一員となりテロを画策しているという情報が入り、
    解決のために、武藤刑事と共に浜村渚は函館に向かう。

    1弾からずっと数学がらみで、結構難しい問題が次々と登場するも、
    教育で数学がなくなったり、
    あまり数学が得意じゃない警察だったりで、浜村渚がいいように扱われ
    ている節がある。数学が得意な人は数学を楽しみ、苦手な人は、
    文学として数学は傍観して楽しめるので、数学ミステリーではあるが、
    そこまで気張って読むこともない。
    今作に登場するとある牛柄を好むキャラが、こち亀に出てくる、
    特殊刑事の1人に見えて、オマージュなのかと思えてくる。
    少し違うのは、横柄な態度をとらないやさしさがあった(笑)。

    解説で、当時東大大学院生でタレントの木村美紀さんが、
    解説で登場する数学の問題を解説してくれてるので、作中で
    解らなくても、少しは理解できるようになるかも?知れない。

  • 浜村渚と刑事の武藤龍之介が活躍するシリーズ。黒い三角定規らが起こすテロを食い止められるか?渚は楽しい数学の時間を過ごしていると思うとこのまま続けば良いなと不謹慎な事を思ったりもしますが、取り敢えず無事に解決出来てるので安心しつつ、アイシテルの正弦は懐かしいsin、cosが分かりやすく説明していて納得してしまった。そして、数学で愛を語り合うなんてお似合いのカップルだと思ってしまった。しかしドクター•ピタゴラスが渚に近づいている。武藤刑事守って下さい。

  • 2冊目は?だったが
    今作で取り返してくれた
    登場人物も増えて、今後が更に楽しみ

    木村さんの解説も、問題の解説も含めて素晴らしい

  • 今回も面白く読ませていただきました。今後も楽しみです。只数学にかんしては飛ばし読み気味です。

  • 2さつめは何だかファンタジーに飛んで行っていたが、3さつめは世界観が読み易く戻ってきた。満足度が高い。

    また数学的に難しい事柄が多く出てきたので、今までで一覧理解に手こずった。その分自分で考える余地が増えていて面白かった。

    しかし時間をかけて読むとだんだんどれが誰で今どんな流れの中にいるのかの大枠を見失うので、割と短い期間に読んだほうが良さそうだ。

  • 本の世界にどっぷり浸れる良書です。適度に砕けて刺戟的、好奇心も満たされ、とてもバランスのよい本だと思います。息抜き、気分転換にもってこいですね。

  • 読むたびに、学生時代に数学の楽しさに出会えていれば、なんてことを思う。あんなに嫌いだったはずの数学がやってみてもいいかも?と思えるだけでと価値があると思う。

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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