キッド (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 532
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773607

感想・レビュー・書評

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  • これも再読。
    疾走感が素晴らしい作品で、余計な記述が無くて物語に入り込める。主人公に感情移入出来て結末判っているのにハラハラさせられる。
    年末年始休みは木内一裕を堪能した。

    以下作品紹介・あらすじより------------------------------
    絶体絶命の大ピンチ、だけど彼はあきらめない。
    「スゴイな、コイツ」読み始めたら、止まらない!!
    おもしろすぎて、ごめんなさい。注目作家・木内一裕のホンメイ本、ついに文庫化!

    きっかけは近所の煙草屋の少女からのSOS。ちっぽけなビリヤード場を経営する二十歳の兄(アン)ちゃんが出向いてみると死体が一つ。その死体を巡って事態は命を懸けた戦いへと発展してゆく。放火、リフォーム詐欺、死体遺棄、誘拐!? 恐るべき小僧が過剰な人助けに奔走する痛快・疾走エンターテインメント登場!

  • 面白かった!
    漫画ライクなハードボイルドエンターテイメントストーリ
    っていうか、もともと作者は漫画家だし(笑)
    主人公麒一のひょうひょうとしながらも強かな生き様がとても良い。

    ストーリとしては、
    近所のタバコ屋の少女のSOSで現場に行ってみると、死体が一つ。それは少女の父親の死体。結局、その死体を遺棄することに。
    しかしながら、その死体を巡って、アングラの男たちと命を懸けた戦いに発展していくことになります。
    なぜ、男たちは少女の父親にこだわるのか?
    その背景は?
    ってその背景がぶっ飛びの設定ですが、それはそれでおいておいて..(笑)

    麒一の機転の利いた対応
    攻守の入れ替わり
    ヒロインのドド子のかかわり
    などなど、エンターテイメントとして楽しめました。

    お勧め

  • なかなか面白かった
    ただの玉突き屋のあんちゃん麒一がたまたま殺人現場に居合わせ、死体の処理を請け負ったことで後々命を狙われることになる。
    麒一側の視点で書いたストーリーと山田ジロー側から書いたストーリーでそれぞれの登場人物の感じ方が異なっていてそれがまた面白かった。
    最後までどう決着がつくのか分からないままで楽しく読めた。

  • サクサク読める、アングラワールドに片足突っ込みかけたドタバタ劇。深く考えずにノリで読み進めるのが良い感じ。
    主人公のキャラが多面的で、お人よし・勇敢・地に足ついてないチャラ男・頭の回る粋な兄ちゃん・爪の甘い優男などなど色んな見方ができるのに一貫して筋が通っている。
    ノブ軍曹がとても好き。冷静なキャラかと思いきや熱い男で、あの2ページ分の無力さに歯噛みするところがかっこよかった。

  • 小さなビリヤード場を経営する二十歳の麒一が、ひょんなことから巻き込まれる絶体絶命の大ピンチ。どんな時も前向きで、絶対諦めない男の痛快ハードボイルドストーリー。
    「男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」のがハードボイルドの定義だが、主人公・麒一の生き方はまさにそれ。ラストの詰めがちょっと物足りないが、ヒロイン・ドド子も個性的で、時間を忘れる面白さ。自己紹介の「麒麟ビールの麒に、一番搾りの一」がお気に入り。

  • スピード感に追われ 後からストーリーが追ってついてくる!
    『この男の不死身はどこから来るの!』
    と危機のたび 突っ込み所たくさんだけど そんな事にこだわってるヒマはない。

    悪役 人間味あり。

  • マンガだね
    軽く読めるのは良いね

  • これでひとまず全5作の木内作品を読み終える。5つの中では少しありきたりかな。I.W.G.P.みたいなキャラと設定。

    5つの中で1番良かったのは藁の盾で次はデッドボールかな。

  • どっかで聞いたことあるような話だけど、
    スピード感あって普通に面白い。
    男の子は好きそう。

著者プロフィール

1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(2013年映画化)でデビュー。同書はハリウッドでのリメイクも発表されている。他著に『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』『神様の贈り物』『喧嘩猿』『バードドッグ』『不愉快犯』『嘘ですけど、なにか?』『ドッグレース』『飛べないカラス』『小麦の法廷』がある。

「2022年 『バッド・コップ・スクワッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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