夏を喪くす (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773829

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。
    斎藤美奈子さんは解説で、原田マハさんを「蓄積のある人」と書いている。なるほど、この読後感の心地よさは、マハさんのキャリアが土台となっているのかと納得。他の作品も読んでみたい。

  • 恋人に指摘された胸のしこり。完璧な身体を失うことは、恋人を失うことでもあるのだ…。
    表題作を含む四篇からなる作品集。いずれも女性が主役の、揺れる女心を描いた作品です。
    何だかあまり好感を持てない女性陣と、妙に存在感のある男性陣。
    こってりとまでは いかないけど、読む前の想像よりも重かったです。人気作家の原田さん初読みでした。

  • 4作品全部面白い。裏切りながら失いながらそれでも、ほんのわずかな光りを頼りにしながら生きていく。2018.07.21

  • 就寝前に一作品ずつ読もうと思ったら四つ一気読みしてしまった。さらさら読み易い。
    自分と同世代作家の原田さん、小説家になる前のキャリアがすごくていろんな努力をされたんだろうな。後半二つの主人公も都会的でカッコ良い。
    女性が立ち止まり自分の人生を客観的に見つめ直し、これからの人生を指し示す方向を考え決める時ってあると思う。
    舞台も設定も違うが、どれもその方向に光がありそうで良かった。

  • 4つの短・中編小説が描かれている。
    女性からみた男性と女性の強さが感じられました。

    特に好きだったのが、『最後の晩餐』
    この世に完璧なものなんて何ひとつない
    この一節が心に残りました。

  • ハードカバー【ごめん】を改題

  • 失くして初めてその存在価値に気づく。最初からわかっていればどんなに楽か。

  • どれも女性が主役の、短いながらも濃い4本のお話。
    彼女たちのような経験はしたことないけど、入り込ませてくれるというか、わかったような気になれるのは原田マハ先生のすごいところだ。タイトルの「なくす」を「喪くす」にしてるあたりも個人的に好きだ。

  • 天国の蠅/ごめん/夏を喪くす/最後の晩餐

    範子の陽菜子の咲子の麻理子の、それぞれの社会で楽しんだり悲しんだり苦しんだりした事を乗り越えた先の想い。スッキリと晴れ渡るとは言えないけれど微かな灯はある。彼女たちが辛さや哀しみに沈み込んでしまわない様に祈りたい。

  • 自分の時間が取れなくて、読むのに何ヶ月もかかったせいか内容が全く入ってこなかった。作者さん、ごめんね。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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