新参者 (講談社文庫)

著者 : 東野圭吾

• 講談社 (2013年8月9日発売)

感想・レビュー・書評

[トミーさんの感想 · 2020年4月25日]

好きだなぁー感想にならない
加賀シリーズ。

[おこめさんの感想 · 2020年3月19日]

一日で読み終わってしまった。
殺人事件の話なのだけど、ほっこりする場面が多かったです。
被害者と深くは関係ない人がたくさん出てきてオムニバスのようなのだけど、少しずつみんな繋がっていて、じわじわと事件の核心に迫っていく感じ。
殺人事件だけで考えたらかなり遠回りなアプローチなのかもしれないけれど、心が暖まるエピソードが多くて、決してネガティブな遠回りじゃなかったです。
読めてよかった。

[moon-miさんの感想 · 2020年2月29日]

加賀シリーズ⑧

人情…大事にしたいけど、物事を複雑にする感情だなぁと

加賀さんの淡々とした捜査と町の反応との温度差が面白かった

[Yomekoさんの感想 · 2020年1月5日]

　ある殺人事件に関わる人形町の人々のドラマ。各章で語り手はそれぞれ異なるが、事件を軸にして少しずつ重なっている。ドラマのようにきれいに繋がっていて、きれいに回収される。他の作品と同じく、登場人物は性善説の色が強い。

[ゆうさんの感想 · 2019年11月6日]

東野圭吾2冊目読了。
刑事加賀シリーズ、人情厚くておもしろいです！
今回は事件の真相を調べながら、捜査線上に絡む人々の問題をほぐしていくお話でした。
複雑な人間関係を明らかにしていくさまは秀逸でした。
気に入ったのでこのシリーズを読破したいと思います。

[ナッキーさんの感想 · 2019年10月17日]

加賀刑事「新参者シリーズ」の本丸といっていい、タイトル作品。
ドラマで実際に見ていましたが、原作も本当に素晴らしかったです。

日本橋という場所とそこに住む人々。
１つの殺人事件を結ぶ関係者たちとの物語。
短編調になっていますが、その中でだんだんと犯人の姿がくっきりと浮かび上がってくる。
加賀刑事同様に、原作者の東野さんの緻密なストーリー構成がすごい！とうならされました。

[はるさんの感想 · 2019年10月15日]

推理小説というより、人形町に住む色々なお店の家族の物語。

今までのシリーズのように推理が凝っていたり、どんどん返しがあるわけではないけれど、加賀恭一郎がある殺人事件の小さな要素を丁寧に拾って、人形町の人々にふんわりと関わっていく様子がよかった。

それぞれの家族に色んな形の優しさがあって、それを人情と言うのかな、と思った。

[yuko-romarinさんの感想 · 2019年9月28日]

これまで読んだ加賀シリーズの中で一番面白かった。加賀シリーズはたいてい人間の心の闇がクローズアップされていて、うっすら後味の悪さを感じるが、これは下町人情喜劇の様相を備えていて、最後まで暖かい気持ちで読み進められた。

[memoryglassさんの感想 · 2019年9月7日]

事件の謎解きなんてもはやどーでもいい。未解決のままずっとこの街の人情話を聞いていたい。

[#ちーさんの感想 · 2023年11月22日]

シリーズを追うごとに、加賀シリーズへの好きが増していく！1章毎の短編集かと思いきや各章が絡み合っていて、1つの事件が各人物がどこに向かっていくのかページをめくるのが楽しみすぎた。自分にとっては大事な言葉も詰まっていて、宝物の様な作品。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。