- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062778206
感想・レビュー・書評
-
面白かった ふわりと風を感じるような優しい文章からの底まで落ちるオチの緩急差みたいなものが良かった
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022/10/16 読了
短編集。
1つ目の「恋煩い」のラスト1行に心臓を掴まれる感覚がした。
その他はインパクトが少し弱く感じてしまったが、「妖精の学校」は再読必須。 -
色々な読み味の短編が5篇。ラスト数行でゾワッとする話があったり、ラスト数行で切なくなる話があったり。はたまた、ラストの行の意味が分からずググってみたり。色々な気持ちが味わえる短編集。
-
key word 短編集 ファンタジーテイストのものもあり 分かるとゾッとする
「恋煩い」のインパクト強い…でも、その後の4作も読んだ後に思い出したり考えたりしてると徐々にゾッとしてくる。それがすごい。「あー、これって想像してみると怖い、いや怖いよな…。」ってなる。本当のラストは読者委ね型と言えば、そう言えなくもない?
題名の「私たちが…」が「僕が」や「あの子が」でないところ、考えちゃうー。 -
一番最初に収録されている「恋煩い」が衝撃的過ぎて、その後の4作が霞んでしまった印象。普通の3角関係の恋愛ものか〜と思って読んでいたので、尚更でした。
-
難病の女の子を喜ばせるため、星座を一つ消して見せる男の子を描く表題作ほか、5つの物語のすべてに驚愕のどんでん返しが待つ、ファンタジックな短編集。優しく、美しく、甘やかな世界が、ラストの数行で残酷に反転する衝撃は、快感ですらある。まさに、ミステリの醍醐味! 注目作家・北山猛邦の真骨頂!!
(2011年)
--- 目次 ---
恋煩い
妖精の学校
嘘つきの紳士
終の童話
私たちが星座を盗んだ理由 -
サクサクと読めてしまえる短編ミステリー集。
その手軽さとは裏腹に、一遍一遍にじっとりとした後味の悪さが残るのが本作のユニークなところ。
気持ちのいい余韻が残る方が好きなので、あまり自分の中ではハネませんでしたが、「終の童話」の静かでファンタジックな空気はその結末も含め、読後もあれこれ考えてしまうほど印象に残りました。 -
話の雰囲気としては、世にも奇妙な物語的なものを感じた。
表紙の見た目と違って内容はちょっとダークな物語。 -
まさかのイヤミスオムニバス。
悪くはないが好きではない。
0年代的ムーブメントは、
射程距離がどうしても浅い。
1️⃣少女漫画のような青春
2️⃣どんな大人の事情が?
3️⃣胸糞男の星新一的な話
4️⃣
①怪奇!ゴーゴン男現る
②英雄ジャックネッタ!
③冷酷無惨フーダニット
④やにわにワイダニット
⑤「インフォームド!」
5️⃣
「今こそ、踏み出さなければならない。」
(p234)
をイヤミスのオチのフリにするなんて、
あの時代だからできる。
モラルなき時代は今も続いているが、
小説の話だけならまだよかった。
世界はジョーカーを愛しすぎている。