キャットフード 名探偵三途川理と注文の多い館の殺人 (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
3.14
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本棚登録 : 204
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062837521

感想・レビュー・書評

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  • お~これはまた新しいパターンの”特殊設定ミステリ”ですね。おもしろかったです。
    しかし、新しいとつい★×5を付けてしまいたくなるので反省して★×4で。
    …次巻の登場人物一覧をみてやっぱ★×5をつけたくなるが耐える。

  • 本屋で「スノーホワイト」の文庫版を見かけ、おもしろそうだなと思って手に取ってみると、シリーズの2作目とのことでしたので、どうせならと思って1作目から読んでみることにしました。
    結果大正解。「注文の多い料理店」を下敷きにしたファンタジーですが、謎の仕掛け方が非常にうまく、「本格ミステリ」としても存分に楽しめました。
    しかも、サブタイトルに出てくる「名探偵」がすごいキャラクタでまたびっくり。
    ライトノベル侮り難しです。

  • 図書館で借りた本。
    この世にかわいい猫たちがいる。その中に一定割合で生まれてくる化け猫。その化け猫のストーリー。
    プルートという名のばけ猫が人間の肉を使ってキャットフードを作る会社を設立した。工場が出来上がり、試作用に人間を4人、連れてくることに成功したが、4人のうち一人は化け猫の化けた姿だった。
    猫は猫を殺すことができないが、4人のうち誰が化け猫が暴きだしたい。一方人間になり済ましていた化け猫ウィリーは、見破られたらお世話になった人間が殺されてしまうので、必死に守ろうとする。

  • あらすじが秀逸の一発ネタ。ネコ社会では同族殺傷が御法度の中、人肉工場を経営したい化け猫に誘き寄せられた4人の人間の中に化け猫が一匹混ざっていたお話。すごい意味深な登場のペンタメローネの扱いが酷くてウケた

  • 人間缶詰工場を造ろうとする化け猫たち、人間に化けている化け猫は誰かを探ろうとする猫たちvs飼い主を守ろうとする黒猫ウィリーという設定はおもしろいけれど、名探偵三途川の存在が中途半端。次回作に続けるつもりだからというのは想像出来ますが、サブタイトルにまでなっているのに、違和感を感じてしまいます。ラストも駆け足気味で強引な展開でした。

  • 最後まで読んでイマイチ理解出来なくて、ラストだけ3度読み返してようやく理解しました。
    頭悪いな自分。
    しかしこれ、戻った後、どう始末つけるんだ?
    それから、よく見つけたなあ、と。
    カケに勝った、みたいなことだろうか。

    いやあ、うん。
    猫は猫ですからね。
    ただ、意思の疎通ができるということでイルカよりは罪悪感があるだろうな。
    まあ所詮は猫ですから。

  • 猫がたくさんで可愛らしい絵柄ですが、タイトルの「キャットフード」の材料はなんと人肉。

    化け猫たちが人間缶詰工場を設立し4人の人間をおびき寄せるも、その中にたまたま関係ない化け猫が一匹混ざっており人間を助けようとする。猫の法により猫は猫を殺害できない。

    工場の運営と利益の為に、4人の人間の中から1匹の猫を探し出せ VS 世話になった人間を救いだせという、猫と猫の知恵比べの攻防という変わった設定でした。
    化け猫たちの能力や猫界での法などにより、作品世界に独自のルールが存在しているのがおもしろい。

    人肉工場という内容はかなりブラックで、人間が所詮哀れな子羊たちでしかないのが悲しいです。しかし、登場人(猫)物がみんな個性的でユーモアに溢れており、軽快な文章もあって重苦しくはありません。

    化け猫たちの企みも大概ですが、なんといっても探偵の特異さが目立ちます。
    緋山燃が友達に置いてかれたのには可哀想でしたが笑いました。

    駆け足で終わった感もしますが、推理ゲームのようで楽しかったです。



    ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・














    プルートが三途川理を連れてきたとき、窓から見ていたウィリーが「そうだ!本物の緋山燃だ!」と言っていましたが、ここがよく分からなかった……。

    狼森さんはなぜあのメンバーで旅行に行こうと思ったのか……。貸切のペンションで男3人女1人は危なくないか?パニックになって猫を殺してしまうあたり、相当な天然少女なのかもしれない。

    そして、三途川理はどうやって本土に帰るんだろう。

  • 序盤から面白くて、一気に読めたが、知能戦ばかりで結末があまりよく理解できてないかもしれない。また読み返したい。シリーズになっているようなのでそれも読みたい!
    猫がかわいいけど怖い。

  • 独特のファンタジーな設定とミステリーが上手く融合している作品。ただ、最後がやや強引。しかしまさか探偵が犯人と手を組むとは思わなんだ。

  • 殺す側と守る側の攻防がコンパクトにまとまっている。

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著者プロフィール

1984年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。京都大学推理小説研究会出身。2010年『キャットフード 名探偵三途川理と注文の多い館の殺人』(講談社BOX)でデビュー。〈名探偵三途川理〉シリーズは他に『スノーホワイト』『踊る人形』(以上、講談社文庫)、『ワスレロモノ』『トランプソルジャーズ』(講談社タイガ)。近著に『そのナイフでは殺せない』(光文社)。

「2020年 『死者と言葉を交わすなかれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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