暦物語 (講談社BOX)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062838375

感想・レビュー・書評

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  • あとがきにある通り、穴埋め的に書かれた話だなぁと思った。長編の合間の補足のような短編というか。でもどれも上手くオチがついてて流石。笑っちゃったのは、ストーンかな。他は、苦笑いもあり、微笑ましい笑いもあり。
    ところでトーラスって、いっそドーナツでも良かったのでは。この中では一番馴染みのない単語だったから。

  • かなり軽い日常系の謎ばかりで、軽く読めた。といっても後半は、いろんなところに伏線とかヒントがあるのではと警戒してしまい、そういう意味では割と読んでいて疲れた。再読した時間違えて「終物語」を先に読んでしまったので、影縫さんの行方不明話がわからなくて混乱した。

  • 阿良々木ハーレムの個人面談。
    最終的には終物語に続いていく形でした。
    やっぱり戦場ヶ原さんは尖ってる方が面白いなーとしみじみ(笑)

  • 日常の謎を一話一話解いていく形式が続き、少し飽きてきたところで次の話に続いていく大きな問題を起こすという奇の衒い方がさすがだと思った。面白かった。

  • チビ1号、市立図書館にて

  • シミュラクラ現象を題材にしたものが多かった印象。人間は顔らしいものを見れば、それを顔のように見てしまうってもの。3つの点が集まった図形を人の顔のように捉えてしまうこと。

    好きな言い回しは以下。
    ・正直、僕には絵心がないんだ。意外に思うかもしれないけどね。
    ・エロい人を見て、武天老師さまから、強さを取った人みたいだね。
    ・お菓子あるよー
    お茶もあるよー
    相談事もあるよー

    雑学的なのは以下。
    ・都市伝説。フォークロア。友達の友達から。
    ・伝染病の三原則。パンデミックの三原則。感染速度が速い。感染範囲が広い。歯止めが利かない。
    ・生活に余裕がある人間は、心にも余裕があるので、騙されにくい。
    ・テセウスの船。ある物体のすべての構成間違った要素を取り替えた時、同じ物体と言えるのかどうか。パラドックスの1つ。

    一年分の物語のようで、月ごとに12章ありましたとさ。

  • 阿良々木暦、高校三年生。怪異のようで怪異でない謎とも月一ペースで遭っていた。
    一冊を通してのテーマは「道を歩くとはどういうことか」かな。あと、月日の道場の裏の木がなぜ突然存在を意識されるようになったのかよく分からなかった

  • 「怪異」に遭遇しまくった阿良々木暦の視点から、怪異遭遇後のその後を振り返る後日譚。と思いきや最後に阿良々木暦が殺されるショッキングな展開。八九寺との再会で話が終わる。この続きはどうなるの?。見事に「やられた」と読んでいて思った。この続きが気になるが、早くそろえ手続きを読んでいきたいと思う。

  • 物語シリーズ14巻目。

    暦の高校3年の12か月を、各ヒロインとのエピソードで物語る短編集。
    導入部にヒロインと道の話を持ってきていて、それぞれのヒロインの違いを語りつつ、主文中のヒロインとのやり取りが懐かしくも見事にキャラがかき分けられているのはさすがです。
    後半はシリーズファイナルにつながるエピソードとなっていて、既に「終物語」上中を先行で読んでしまっていましたがネタバレはなくってよかったです。
    ということで、「終物語」下巻を心置きなく読めます。

  • 阿良々木くんと12人のヒロインによる物語。
    それぞれの章の始めに、各々の道について語られている。

    「こよみストーン」
    羽川さんと、学校にあった不思議な祠。
    忍野さんと羽川さんの、頭の回転の速さには敵わないなと感じる所が多々あった。
    今回のオチには、思わず笑ってしまった。

    「こよみフラワー」
    戦場ヶ原さんと、屋上で見かけた花束。
    懐かしの毒舌戦場ヶ原さん。
    不思議なお話というよりか、二人の日常を見ている感じのお話だった。

    「こよみサンド」
    真宵ちゃんから聞いた、公園で起きてる不思議な現象。
    怪異でも人工的でもなく…。
    阿良々木くんと同じで、この物語を読んできたせいで盲目になってしまっていたな…。

    「こよみウォーター」
    神原さんのお家にて…。
    相変わらずキャラが凄い…。
    不思議なお話よりも神原さんのキャラの濃さに目がいってしまうお話に感じた。

    「こよみウインド」
    撫子ちゃんと、おまじないの後日談。
    何故おまじないが流行ったのか、言われてみれば語られてなかったな。
    ただ、答えを聞いてみれば単純な事のように感じた。

    「こよみツリー」
    火憐ちゃんと、突然道場に現れた不思議な木。
    怪異ではない、ただ認識されていなかったが故に不気味に思われた木のお話。
    解決方法はさすが羽川さんだなと思った。

    「こよみティー」
    月火ちゃんと八人目の部員。
    正義感の強い月火ちゃんを宥めるお話。
    結局、お化けなんていなかったのだろうか。

    「こよみマウンテン」
    扇ちゃんと北白蛇神社。
    相変わらずこの子の事は謎が多いな…。
    そして、なにやら不穏な空気が…。

    「こよみトーラス」
    忍とドーナツ。
    忍のドーナツ愛は本当に凄いと感じるセリフがちらほら。
    今までで一番ほのぼのしたお話だった。

    「こよみシード」
    余接ちゃんの探し物。
    自由にしているように見えて実は色々考えてる余接ちゃん。
    このお話は、多分あの頃のお話なのかな…。

    「こよみナッシング」
    影縫さんに質問。
    意外と謎の多い影縫さんと余接ちゃん。
    何か分かるのかなと思ったら結局何も分からず終い。
    そして、何やら怪しげな展開になってきたように感じる。

    「こよみデッド」
    臥煙さんと…。
    最後の章は終わりに続く物語の始まりのようなお話。
    ただ、色々起きすぎてよく分からないお話でもあった。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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