- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062879774
感想・レビュー・書評
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天皇陛下はどんな日常生活を送っているのか?
趣味の研究のために読んだ一冊です。知っているようで知らない天皇陛下の毎日のお仕事が、分かりやすく解説されています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いやー、日本って陛下いないと全く回ってかない国だったんだなーと実感。
もちろん、それは決め事だから、回るように決めちゃえば回るんだけど、少なくとも現時点では法律の公布やら大臣承認とか大使への信任状とか全部陛下のお仕事。
むかーし、習った気もするけど、改めて知って、びっくり。
そして、昔から伝わる宮中祭祀がある一方で、結構最近始まったことも多いことにも驚き。
被災地訪問は昭和天皇は行なっておらず、現在の両陛下が始められた、とかね。
まぁ改めて考えると、天皇制の歴史は長いけど、象徴天皇制はごく最近だからそういうこともあるんだろうな。
なかなか興味深い本でした。 -
2009年2月4日、3刷、並、帯無
2013年3月26日、松阪BF -
社会の最前線にいる人々を凌駕する多忙さを極める天皇陛下の仕事。
その全容を本書は明らかにしてくれます。
現在の憲法では、天皇陛下は「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」とされています。
つまり、天皇陛下の仕事は本来、我々日本国民一人ひとりの仕事であると言えます。
その一部を、日本国および統合された日本国民の象徴として陛下が担っておられます。
これらの仕事について知ることは、日本を知る、自分を知ることと同義だと感じます。
例えば、祭祀。
元旦の午前五時半に行われる「四方拝」からはじまり、12月31日に行われる「節折」まで、主要なものだけで年間30をこえる祭祀におでましになります。
祭祀の主宰者、祭祀王として今も国のため、国民のためにお祈りになります。
しかし、もっとも重要でかつ頻繁な祭祀の主宰も、天皇陛下の仕事量全体からすると、僅か5%にすぎません。
この数字からも、天皇陛下のご多忙さがうかがえるかと思います。
同時に、現代における天皇陛下が置かれた立場の難しさも、本書は教えてくれます。
先にあげた、最も重要なしごとである祭祀の主宰は、今の憲法のもとでは公務員が特定宗教活動に関与することが禁じられているため、天皇家の私的な行事として位置付けられています。
祭祀に必要な神職の方々も、公費ではなく天皇陛下の私費(内廷費)で雇用されている現実があります。
常に国民に寄り添い、社会的弱者へ思いを寄せられる両陛下および皇族の方々。
世界に類をみない国柄・国体を有するこの国にふさわしい実践のヒントがちりばめられている。
そんな一冊です。 -
元宮内記者が書いたとあって、詳細なデーターも含めた天皇陛下の仕事が語られていて興味深かった。
かなり記録に近いので、多少面白みにかけるけれど、天皇陛下と皇室について理解をするのに良かったと思う。
出来れば宮中祭祀について、もっと深く知りたかった! -
書店で平積みされていて気になっていた
発売されたころの「情熱大陸」で堺雅人さんがこの本も買っている映像が流れたので、私も買って読んでみた
この本を読むまでは、皇族は制約もあって大変そうだけれど、結局税金で暮らしているんだから…なんて思っていた
象徴天皇制の是非はわからずとも、天皇陛下の仕事量・精神力には恐れ入る
陛下の手書きの署名が見られたり、報道では知り得ない宮中祭祀を知ることができた
陛下は日本国民のためのシャーマンなのだ
別に皇族を崇拝しているわけではないけれど、自分が生きている間に、一度で良いから天皇陛下にお目にかかりたいと思ってしまうのが、自分でも不思議だ -
日本人が読んでおくべき1冊。
それに尽きる。 -
お忙しいと拝察される陛下のお仕事に興味があり、読んだ本。
ホントにお忙しいのですね!
勤勉の鏡のようなお姿に圧倒されます。
ご高齢や体調を考えると
少しは息抜きやゆっくりのお休みもあるといいなぁ。
著者も調べるのが大変だったろうな。 -
天皇陛下って結構どころかすごく大変。これは定年制を考えた方が絶対にいいように思うくらい、それくらいハードワーク?でもある。