ふしぎな国道 (講談社現代新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062882828

感想・レビュー・書評

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  • 青森 竜飛崎 階段の国道あり 339
    福島 西郷村 登山国道あり289
    三遠南信自動車道 高速から一般国道に格下げ。
    工事後、地盤が緩いことがわかり、高速として不適格になったため。
    酷道418号
    酷道の王者、岐阜県八百津町、笠置ダム
    酷道452号
    紀伊半島の最恐酷道
    最短国道174号(神戸港)190メートル
    最長国道4号(東京中央区〜青森市)740キロ
    高野龍神スカイラインは43回和歌山と奈良を行き来する。

    国道の数459個、1〜507号まで存在
    第1期一級国道誕生、1952年
    1〜40号
    第2期二級国道、1953年
    101〜244号

  • 最新のドキュ72hを観て「道が変わると街が変わる」という言葉があったが国道もまたそんな運命を辿りつつある。"酷道"になった訳もまたさまざまで面白い。こういったマニアがジャンルとして立ち上がった背景にはおそらくバイク雑誌みたいなロード走行の紹介があったはずで、90年代以降のネット掲示板やらも入り口を広げたはず。ファン研究的にも通じるところがある。関係ないけど数年前、車載動画をYouTubeで観まくってた。

  • 今度の旅は自転車でどこ行こうかなんて考えていて、道路をおもしろい視点で切り取っている本を見つけたので読んでみました。いやぁ、日本はまだまだ広い。階段国道やエレベーター国道、海の上の県道やらおもしろいスポットがたくさんあるじゃんか!これは自分の目で見に行かなくては!と思えた1冊。さすがにこの中に出てきた国道以外を走る「非国民」活動はなかなか自転車だとおもしろみを感じにくいかな~と思うけど、日本の広さとおもしろさを感じる度に早く出かけてみたくなる1冊でした。

  • 身近にこんなマニアックな世界が広がっていたんだなあ。

    国道がたくさん交差している場所。
    車が通れない国道。
    けものみちさながらの場所や、一般国道とは思えないハイスペックな道。
    日本一長い国道があれば、短い国道の記録も載っている。
    こんな風に、いろんな切り口から国道の楽しみ方を指南してくれる。
    国道の標識(マニアたちはそれを「おにぎり」と呼ぶそうな)やら、国道が読み込まれた歌まで紹介されている。
    鉄道マニアと同様に、その分野ごとに専門家がいるらしく、ネットで盛り上がっているそうだ。

    正直、最後の方はちょっとついていけなくなったけど、国道の歴史やこれから(国交省の見解では、国道網はもう完成したとのこと。これからは維持管理、そしてもしかすると統廃合の時代となる)について知ることができた。

  • 「炭素文明論」の著者には、もう一つの顔がある。何にでも興味を持つ人がいて、しかも、調べると興味深いことがいろいろと分かるものだと感心する。階段国道(青森県、国道339号)の存在は以前から知っていたが、その国道が階段を降りた先、民家の間を通る路地に続いているとは知らなかった。整備状況の悪い「酷道」の話を読んでいたら、学生のころ、友人とドライブをしていて、三桁の番号の国道を走り通したときのことを思い出した。目当ての国道を走っていたのに、いつの間にか県道になってしまい、不思議に思って戻ってみると、未舗装の細い山道が見つかった。地図を見ながら半信半疑でその山道を進んでいくと、青い国道標識(「おにぎり」と呼ぶらしい。)が忽然と現れて、本当にびっくりした。そのときの驚きを思い返すと、国道マニアになる人の気持ちは分かるような気がする。2014年11月2日付け読売新聞書評欄。

  • 生活に欠かせない道路、こんなに深い世界が広がっていたとは。

  • 面白かった。こんなディープな世界がある事に驚き。
    おかげで、車を運転するときにおにぎりに注目するようになった(笑)。
    四国には酷道439号線があるので、一度は知ってみようかなぁ。

  • おたく度というかガジェット度が半端ない。楽しい。

  • 普段お世話になっていながら詳しく知らなかった国道の様子がよく理解できた。これからは国道標識を良く見よう。

  • 道路地図とグーグルマップを脇に置き、読了。
    酷道ネタ本かと思いきや、道路に関する一般知識も書かれていてためになる。
    長崎行った時に通った国道324号のアーケード国道の写真撮るの忘れたなとちょっと後悔。
    高野山を下る時、ナビは折り返せというのに酷道371号を走り、泣きそうになったことを思い出したけど、まだ甘いんだということを知ってみたり。
    自宅近所を通る飯田街道は名古屋から塩尻まで通っていて、完走は難しそうなので、実家近くの国道25号の名阪国道じゃない旧道酷道を走ってみようかなと思います。

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著者プロフィール

千葉大学大学院社会科学研究院准教授。1976年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)

〈主要業績〉
『「平等」理念と政治――大正・昭和戦前期の税制改正と地域主義』(吉田書店、2014年)
「大正期の東北振興運動――東北振興会と『東北日本』主幹浅野源吾」(『国家学会雑誌』第118巻第3・4号、2005年)

「2019年 『公正から問う近代日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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