- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062882828
感想・レビュー・書評
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章立ての妙で引き込まれる。
もう少し写真が多いとより良し。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
雑誌か何かに載った書評を見て読みましたが大きく期待ハズレでした。
2014_12_26読 -
知る人ぞ知る有機化学ライター佐藤健太郎さんの国道本。国道好きとはかねてより聞いていたが期待にたがわぬ濃い本に仕上がっている。国道と鉄道は全然違うものではあるが共通する部分があり(全国津々浦々に張りめぐらされており乗って歩けるとか)、鉄道ファンたるぼくにも非常によく理解共感できる内容だ。といって思い出したが、ぼくも小学生のときの自由研究に全国国道一覧を作成提出して担任の先生をあきれさせたことがあったなそういえば。国道ファンの素地はあるのだ。かくして階段国道は竜飛海底駅とセットで行ったことがあるし、四国山中の狭隘国道も奥祖谷モノレール訪問のときに肝を冷やしながらレンタカーで走ったことがある。鉄道全線完乗に対応する国道全線完走というのもさもありなんと思う。しかし自分で全部運転するとなると大変さは鉄道の比ではないだろうが。それから国道の番号標識。あれ「おにぎり」ていうんだ、なるほどね。それから青地の交差点看板や距離看板も好きだな、道の駅でミニチュアマグネットを見つけるとついほしくなる。書評でなくとめどなく自分の話になってしまっているし。かように国道ファンのみならずコアな鉄道ファンにも絶賛お薦めの一冊です(笑)。
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なんとなく通っている国道に親しみがわく
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2014/12/12読了。
「道」の奥深さは、「鉄道」の奥深さと似ている。違いは、前者の方がより歴史があり、日常に近いシステムという点か。今までは気にもしなかった看板や標識が、これからは少し違って見えてくるように思える。 -
タモリ倶楽部3時間スペシャルが出来そうなボリュームとクオリティ。なるほど、こう書かれると国道は確かに楽しい。新書らしい、かっちりとした構成なのだが、サイエンスライターとして難しいことを楽しく読ませる著者の腕前でどんどん読める。
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天下の公道についての雑学。極めて身近だけれど,注目されることの少ない「道路」の魅力が軽妙な文章で楽しめる。著者は本業の化学の本もいいけど,それとはまったく無関係のマイナー趣味についてもこんなに書けるなんて…。はしがきで語られる道路哲学から素晴らしく,ぐいぐい引き込まれる。ほとばしる道路愛。
それでいて読了して得られるものが,まるで無駄な知識だけかというとそうではない。道路にかすかに残された「何だこれww」的な遺物を通して,近代日本の成り立ちや,道路に関わる人々の思惑にまで思いをはせることができる。歴史や人間についての理解も深まること請け合いだ。
おにぎり,だんご,ヘキサ,階段国道,海上国道,エレベータ国道,国道グッズ,国道ソング,国道完走,非国道走行。興味深い豆知識や使ってみたくなる業界用語が満載だ。もっとマニアックな国道本もあるだろうけど,一冊目として特にふさわしい本と思う。 -
著者自身も巻末で述べているように『講談社現代新書らしからぬ』、ある意味で(レーベルとしては)異色の本だが、国道に関する事柄・知識・歴史などを丹念に練った跡がうかがえる。
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内容紹介
空気のように、非常に身近でありながら、ほとんどその存在を意識されることのない「国道」。その国道を真っ正面から扱った記念碑的作品。
実は、国道には不可思議なことが数多く存在する。
・国道246号は存在するのに、なぜ国道60号や国道99号はないのか?
・圏央道やアクアラインは高速道路なのになぜ国道指定されているのか?
・車が通れない商店街や階段がなぜ国道指定されるのか?
・道路すら走っていないフェリー航路が国道扱いされるのはなぜなのか?
など、いちいち挙げれば、数限りない。
国道をこよなく「国道マニア」として知られる佐藤健太郎氏が、こうした国道にまつわる、様々な謎を読み解くとともに、国道をこよなく愛する「国道マニア」たちのマニアックな生態を解説する。悪路を好んで走る「酷道マニア」。旧道を好んで走る「旧道マニア」。国道のありがたさを実感するために非国道のみを頑なに走行する「非国道走向マニア」、道路元標に異常な執着を示す「道路元標マニア」など、彼らのこだわりは相当なまでにマニアックである。抱腹絶倒の一冊 -
ゆうまでもなくマニアックな本である。
でも、普段気にしていない国道の側面がわかる本。
ちょっとそこの国道を見に行ってみたくなる。かもしれない。