捨てられる銀行 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062883696

感想・レビュー・書評

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  • 良書。
    題名から、ネガティブな本かと思っていたが、ポジティブな内容の本だった。
    半沢直樹シリーズでの金融庁とのやり取りは少し前のことで、現在は、不良債権処理から地域を活かす方向に金融庁は先導しているそうだ。
    稚内、広島、金沢、日本には、地域の事を優先させた地方銀行がある。やっぱり、人のために働くのが一番大切なんだろう。

  • 多くの地域金融機関は、地域の経済の発展なくしては、発展も持続可能性もない。地域の企業、産業を良くすることで金融機関自ら良くなると言う両立が重要だ。健全性は、この時点の話ではなく、将来に向けての健全性のはずだ

  • 主張は極めてシンプルで、読みやすい本です。

  • 少し遅れて読了。企業や個人の需要や成長がある前提で書かれている印象を受けた。マイナス金利とベンチマークの合わせ技で地方経済の回復を唱えているが、そもそもの資金需要がない場合、合わせて規制緩和などの需要(消費)喚起策も必要に思われ、片手落ち感が否めない。
    少し需要喚起策(PFIや地域開発等)が挙げられていたが、もし金融庁がそれを金融機関に求めるとなると、金融機関が自ら起業や地方への投資を行う必要があり、経営の健全性に対して過大なリスクを抱え、BIS等が求める財務規律との整合性が取れないのではないか。
    理想論は良いが少し現実離れしている感覚を受けた。

  • 地域金融もまちづくりをできる。そこに対する
    破壊力影響力があるよなと思う。

  • 銀行は組織が大きく官僚的な体質だからかもしれないが規制や金融庁の方針への対応で精一杯な面もあるであろう。意思決定に時間がかかる組織だ。
    また民間の営利法人であり収益を上げることも大きなミッションの一つ。公共性は高いが慈善団体ではないのだ。
    単なる官へのパフォーマンスではなく、リレバン、事業性評価にいかに主体的に取り組む事が出来るかだ。

  • そもそも地銀マンが過去に「目利き」の才覚があったか疑わしい。担保のあるなしでしか判断していなかったのではないか?疑問あり。
    善玉金融庁と悪役地銀の構図で話が進むが元はと言えばステージが変わっているのにいつまでも同じことを強制した金融庁が悪い! 金融庁が変われないのに脆弱地銀が変われるはずがない。
    この本がきっかけで金融庁の政策を取り上げる本が増えることを願う。

  • 金融庁の広報誌かと思えるほど、今の金融庁の方針が分かる。

  • 読み物として面白く、森長官を軸にしたドラマが書かれてる。
    今までの銀行の課題感、今後の方向性など大枠を捉えられた。
    専門用語も結構出てくるのでところどころわからない。笑

    うまくいっている事例として書かれたのは一般企業としては当たり前のように顧客を向いてサービスを提供している金融機関。
    結局今後の方向性は結局どうなるのだろう。

  • 金融庁のトップで地方銀行が変わりつつあるという作品。

    顧客目線で仕事をしなさいということだ。

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著者プロフィール

はしもと たくのり
共同通信編集委員。1975年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2006年共同通信社入社。経済部記者として流通、証券、大手銀行、金融庁を担当。09年から2年間、広島支局に勤務。金融を軸足に幅広い経済ニュースを追う。15年から2度目の金融庁担当。16年から資産運用業界も担当し、金融を中心に取材。『捨てられる銀行』シリーズ(講談社現代新書)は累計30万部を突破。本作はその第4弾となる。


「2020年 『捨てられる銀行4 消えた銀行員 地域金融変革運動体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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