小説の神様 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 215
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940344

感想・レビュー・書評

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  • midiumを読んで相沢沙呼さんの読もうと思ったが、すごく良かった!
    主人公の千谷は、卑屈でどうしようもないけど、小余綾が根気強く、引っ張っていいコンビだと思う。
    小説愛に溢れてる。
    同時に小説家の苦しさもわかる。
    成瀬ちゃんが、友達に勇気を出して小説が好きなことを打ち明けるところに感動した。
    あと、妹さんの思い。
    恋愛としてどうなるか結末も知りたかったが想像に任すところも。
    第2弾は、連作になるし、ないかな。
    読みたい。

  • 「なにかを持っている誰かが、常に羨ましい。その人の周りには、自然と人が集まる。人気のゲームや漫画、あるいは大きな声で快活におしゃべりする方法とか、他人の顔色を窺わなくても人と会話ができる術だとか、道具なんて持ち合わせなくても絶対的に人を惹きつけてしまう器量の良さだとか。人の輪を自分の周りに作るための術を持っている人たちが、羨ましくてたまらなかった。」
    ずっと主人公がグズグズしててくどいなと思ったけど、共感できる想いもあった。
    他人のことが羨ましく思うのわかる。でも嫉妬というより憧れ。そういう憧れる部分がある人と仲良くなりたい。

  • 21/01/09読了
    熱量のかたまりだった

  • 白と白

  • 本屋大賞候補となった『medium』が面白かったので、相沢さんの他の作品も読んでみたいと思い、評価の高かったこの作品を手に取りました。

    小説が好きな人には是非手に取って欲しい本です。
    私たちは小説を読む側ですが、書く側の気持ち、小説を書く大変さ、辛さ、そして面白さがよく分かります。
    これまで読書をしていて、この本は面白いかそうでないかでその本を評価してしまっていたけど、この本を読んで、作者が本に込めた願いや想いについても考えてみようと思いました。
    また、作家さんは、主人公たちのような苦しみや葛藤を味わいながら執筆しているのだろうか、そうならば沢山の作家さんに小説の神様が微笑んで欲しい、そして、私も作家さんの想いや願いを汲み取れる読者になりたい、と心から思いました。

  • 最近本屋大賞候補になった「medium」を読んだところだが、本作も映画化されると知って読んでみたが、どちらもやはりライトノベルレベルだった。アニメ化なら分かるけどわざわざ実写化する程の作品かと疑問を感じた。最近は邦画界は安易に漫画やラノベを映画化して駄作を連発し過ぎだ。

  • 小説の神様

    僕は小説の主人公になり得ない人間だ。学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない。物語を紡ぐ意味を見失った僕の前に現れた、同い年の人気作家・子余綾椎凪(こゆるぎしいな)。二人で小説を合作するうち、僕は彼女の秘密に気がつく。彼女のいう“小説の神様”とは?そして合作の行方は?書くことでしか進めない、不器用な僕たちの先の見えない青春!

    日陰にいる主人公と、日向で輝くしいな。主人公の千谷くんは、自分の小説が売れない原因を考え続け、葛藤し、なぜ小説を書いているのかわからなくなる。そんな中、しいなと合作で小説を作ることになる。しかし彼は、彼女を自分と正反対のタイプだと思いつづけ、すれ違い続ける。それでも2人は共に協力しあってお互いの弱点を補い、小説を完成させていく。

    私は、この物語でやはり、「小説の神様」というキーワードに惹かれました。自分が、自分にしかかけない小説を書いているんだ、という実感。体が震えました。こうやってお互いがお互いの弱点を補いつつ、共に進んでいく、とても後味の良い、いい話でした。面白かったです。

  • 私は普段小説を読まない人間なので、少しずつ読み進めていきましたが、簡単な言い回しが多かったので読みやすかったし、私が知らない小説家の一面が知れた気がしたので良かったです。

  • 美しい文章を綴る売れない小説家が主人公って事で、この本の文章はどうなんだろうって、小説の文章について評価してみたのは初めてだったが、読めない漢字が多い気がするって事以外は、評論家でも小説家でも無い自分にはわからなかった。
    ネットで酷評される小説家の話なので酷評はしないがコミック版の方が良さそうだ。

  • よかった。青春な感じ。この人の文章が上手いのか、最後の方は繰り返しでクドイが、それが心地よい。キャラも良い。「氷菓」が思い浮かんだ。サンドリヨンとメディウム読んだあとでよかったかも。

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著者プロフィール

1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。本作で第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得。さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補となった。本作の続編となる『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社)も発売中。

「2022年 『medium 霊媒探偵城塚翡翠(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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