小説の神様 (講談社タイガ)

  • 601人登録
  • 3.75評価
    • (47)
    • (67)
    • (46)
    • (12)
    • (7)
  • 82レビュー
著者 : 相沢沙呼
  • 講談社 (2016年6月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940344

小説の神様 (講談社タイガ)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • この人、たぶん泣きながら書きたんじゃないかな。そうだといいな。これを商業用に書いたわけじゃないって思いたいな。それこそ、物語の力を信じたいもの。
    明日泣かないために小説を読む。なんて素敵な言葉だろうね。


    【追記】
    この血の叫びを聞き届けたからには、この先も物語が絶えないように、自分はいつも誰かにとっての九ノ里でありたい。

    作者様と担当編集者様の想いが多くの人に伝わりますように。

    さいごに、わたしはこの作品が好きです!

  • このレビューを目にする人は居ないかもしれない。けれど、誰かに伝えたいと思ったので書きます。

    読んでいて、主人公と共に作者の叫び声が聴こえるような作品でした。物語の主人公を通じて、現実の自分を少しだけ好きになれた気がします。
    「表現」を仕事にしている人でなくても、この物語から感じることは沢山あるのではないでしょうか。
    少なくとも、今の私にとってこの物語は必要で、私を救ってくれました。
    このタイミングでこの物語を届けてくれた相沢沙呼先生、本当にありがとうございます。読んで本当に良かったです。

  •  小説の神様、と云ったら志賀直哉か星新一でしょう?


     とても切実な物語。
     最近流行りの出版業界の内側のおはなしであるとか、経験を切り売りするような内容を思わせているであるとか、そういった要素を除いても、
     ことば、を繰るものにとって、切実、というか。
     この一億総小説家時代に、だから出来上がってきたのかなぁ、という印象。
     物語構造としては単純で、一章を読めばラストが想像できるようなストーリィで、それはまぁもしかしたらエンタメとしては不出来なのかもしれないけど、二時間の映画で泣いたりするよりはずっとかまし。

     このプロットはきっと、小説に魅せられた者であれば誰もが一度は思い付いたことのあるものなんじゃないかと思う。
     書くこと、もっと広義に、言語を遣って表現することへの門を開いてしまったときから、宿命的に纏わりついてくるテーマなんだと、思う。
     だからこそ陳腐で、形にするとどうしたってこういう根暗なガキが出来上がるんだろうけども、
     それでも、どうしても、気持ち悪いわ、って本を閉じてしまうことは出来なかった、です。
     何故かって、結局わかっているのだ。ガキの云うことがいちばん正しい、って。

  • ネガティブでいちいち面倒くさい男子にイライラとした。
    私の好みでないほうの相沢さんだった。
    しかし、ストーリーは興味深かった。
    小説家と名乗るのは自由だけれど、小説を書いて生活できる人は少ない。
    昨今の出版業界の抱える問題もあるけれど、
    それでも、本が出版され続けることを望んでいる読む側の私の
    思いも、多くの小説家に届けばいいなと思う。

  • 小説の冒頭、ため息すら遠慮して吐いたみたいに小さくなった千谷の内に秘めた感情の嵐と季節の情景がページを進める度に印象的だった。物語の終結は作中の言葉を借りるとキラキラしていて、綺麗で宝石みたいだった。
    鬱展開はひたすら黒一色なんだけど、妹さんと喋ってる千谷は明るい色に見えて、何もない空っぽな人物に見えずだったので、相沢先生の手腕が素敵。
    生みだすことの苦しみと、物語を紡げない苦しさは息が止まりそうだった。殺人者、とは言い得て妙な表現過ぎて胸が痛かったよ。
    小余綾ちゃんの「ありがとう」が印象的で温かい気持ちになる本。

  • 作者らしい高い文章力で読ませるヘタレな主人公とエッジなヒロインの,スタンダードな青春小説.主人公のヘタレというか卑屈さが某柴犬くんにさらに輪をかけたなかなかなものなので,つらく感じる人もいるかもしれない.
    その一方でその卑屈さは主人公を通して作者の小説への思いをぶちまけたメタ的なものに思われ,本が手放せない本好きな人にはここまで卑屈な理由も多分に共感できると思う.私もテレビアニメになり累計XXX万部も売れている小説を2~3ページ読んだだけであまりの文章のひどさに挫折したことが何度かあるし・・・
    青春小説を堪能すると同時に,文章のかけない自分ではあるけど商業主義な世の中で「理屈抜きで文章を書くのが何よりも好き」な人たちをもっと応援できないかなと考えさせられる小説.結構満足.

  • 小説好きにはたまらない!
    小説を書いてる主人公と、なんでも持ち合わせてる子と出会いの話。
    なんか、やってることが本当に好きなことなんだろうか?って悩むとこは共感できる。

  • 共に高校生作家の二人が書けない事情を隠して、物語を生む苦しみ、書く苦しみにぶつかりながら共作に挑む。

  • 若い小説家の二人がプレッシャーを乗り越えながら、励ましながら頑張る話

全82件中 1 - 10件を表示

相沢沙呼の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
住野 よる
米澤 穂信
恩田 陸
辻村 深月
有効な右矢印 無効な右矢印

小説の神様 (講談社タイガ)に関連するまとめ

小説の神様 (講談社タイガ)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

小説の神様 (講談社タイガ)の作品紹介

いつか誰かが泣かないですむように、今は君のために物語を綴ろう。

僕は小説の主人公になり得ない人間だ。学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない……。
物語を紡ぐ意味を見失った僕の前に現れた、同い年の人気作家・小余綾詩凪。二人で小説を合作するうち、僕は彼女の秘密に気がつく。彼女の言う“小説の神様”とは? そして合作の行方は? 書くことでしか進めない、不器用な僕たちの先の見えない青春!

小説の神様 (講談社タイガ)のKindle版

ツイートする