路地裏のほたる食堂 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 654
感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940467

感想・レビュー・書評

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  • 思ってたんとちょっと違う、が読後の第一印象(^ ^;

    タイトルと表紙の感じから、同じ作者の
    真夜中のパン屋さん的なものかと思って読んだら...
    「まよパン」に似せないように意識してるのか、
    (当たり前かも知れませんが)全然違う展開で(^ ^;

    しかも、本作は「主人公が食堂の親父じゃない」という、
    これまた思ってたんと違う展開(^ ^;
    しかも親父がすんげー軽薄なキャラで(^ ^;
    これも表紙とえらくイメージが違うぞ(^ ^;

    何でこんな、ちょびちょびしか出て来ん親父を
    タイトルに据えたんかな...と思って読み進むと、
    最後の最後になってやっと活躍する。
    ...と言うか「暗躍していた」部分も含めて、
    大枠としてのストーリーが見えてくる。

    これは、壮大な連作スタートに当たっての、
    文庫本一冊丸ごと使ったプロローグなのか!?(^ ^;

    プロローグと言っても、もちろんこれはこれで
    一つの作品として高い完成度を誇っている。
    いろいろ屈折したまま故郷に教育実習に来た青年と、
    その幼なじみの「ちょっとアレ」な女子と、
    教育実習先の謎多き美少年と...

    その他脇役も多彩で魅力的。
    巧みなミスリードで、ハラハラドキドキしたり、
    ちょっとホロリとするどんでん返しがあったり、
    謎解き成分があったりと、中々盛りだくさん(^ ^

    しかも、最後の最後に明かされる、
    本作の「隠れた本当のテーマ」も興味深い(^ ^
    次作がとても楽しみである(^o^

  • 楽しめたけれど、もやっとする。
    ミステリと思わずに読み始めたので、てっきり最初に出てきたのが主人公かと思えば、すぐに視点が変わり別人に。冒頭が過去の主人公?と読み進めたけれどやはり別人。
    読了して改めて表紙を見て、最初と最後に出てくる二人がこれなのねーと納得したものの、この物語の主人公は違うだろうと言いたい。
    謎の二人が表紙で、二人は互いのことを運命の相手だと認識しておしまい、というのが、シリーズ始まりますよ〜という感じで落ち着かない。

    それに、幼児のときの事件を周囲はそんなにあからさまに引き摺ってネチネチ言わないように思う。閉鎖的な田舎とかかれていても、そこまで住民が少なくないし、成長するに連れ、知らない気にしない人の方が多くなるのではないかと。
    人が死なないミステリなので、少し強引にまとめちゃったのかな。
    キャラ文芸というくくりなら、面白かった!の一言です。

  • 2017/7/29
    真夜中のパン屋さんの人の新シリーズと思われる。
    実習生2人が主役かと思いきや違う模様。
    ほっこりおもしろいけど導入編よね。
    早く続編が読みたい。
    まだまだ大勢が判明してません。
    気になります。
    神さん好印象。
    でも幼児のイタズラが生死に関わるものだったとして、こんなに尾を引くものかは疑問。
    むしろなかったことにしはしまいか?

  • 【あらすじ】
    「あんたの秘密。聞かせてくれたら、金はいらない」お腹を空かせた高校生が甘辛い匂いに誘われて暖簾をくぐったのは、屋台の料理店「ほたる食堂」。風の吹くまま気の向くまま、居場所を持たずに営業するこの店では、子供は原則無料。ただし条件がひとつ。それは誰も知らないあなたの秘密を教えること。彼が語り始めた秘密とは? 闇夜にまぎれるように佇む路地裏の食堂を舞台に、足りない何かを満たしてくれる優しい物語。

    【感想】

  • 2017 8/3

  • ん〜。
    いつもと同じ感じ。

  • 神さんの過去は?なので、続編ありそうですね。

  • 【収録作品】カレーライス/餃子/豚汁と焼きおにぎり/焼きそば 
     子どもには、秘密と引き換えに食事をさせる主義の神宗吾が営む屋台。岐阜が舞台。教育実習で故郷に戻った幼なじみの亘と結衣が「猫缶」事件の犯人捜しをする様子をメインに、地域の閉鎖性、人間の悪意、家族関係などが描かれている。謎の美少年転校生・遥太と宗吾の秘密がラストで明かされる。
     亘の過去やトラウマが詳細に描かれているので、事件自体の真相は想像がつく。のらりくらりとしている遥太のキャラは著者らしい気がする。宗吾の設定は意外だった。
     出版社の出しているあらすじから、別系統の作風を想像していたが、今回はいい意味で裏切られた。

  • まよパンの二番煎じか?
    なんでしょねー、これは出版社の企画がよくないのかなーという印象。入ってたチラシを見る限り、この文庫のほかのタイトルも著者のヒット作の二番煎じみたいなものが多い。「ほら、まよパンみたいに食べもの屋が舞台で、ちょっとミステリーっぽくして、イケメン出して、シリーズ化してよ」みたいなオファーだったのかしらん?

    とはいえ、読んでみたらそこまで二番煎じという感じでもなく、ホッ。

    ただ、文章がまどろっこしくて読みにくい。
    登場人物の行動や推理に話が進む前から「そんなにうまくいくわけはなかった」的にいちいち注釈が入るので「どうなるの?そうなの?」というワクワク感がない。
    真実が明らかになっていくところは面白かったけど、登場人物の誰にも感情移入できないまま読み進めたし、心に残る真相というわけではなかった。なんだかんだ言って明らかにならない部分が多かった。残念。

    シリーズ主人公はあっちの二人なのかな?

    続きを読むかはハーフハーフかなー。

  • なん・・・え・・・???ゆるホモオチなの???そうなの?????(困惑)
    ち、違うよね大沼先生だから・・・???
    すげえ驚いたけど・・・とりあえず相変わらず第三者からの悪意が容赦ないし、爽やかに見えて一筋縄にいく青春系ではなかったな・・・。

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著者プロフィール

1975年、岐阜県生まれ。2005年に「ゆくとし くるとし」で第9回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、小説家としてデビュー。『真夜中のパン屋さん』で注目を集める。

「2019年 『路地裏のほたる食堂 3つの嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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