- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062940467
感想・レビュー・書評
-
「真夜中のパン屋さん」シリーズの大沼さんの作品。カバーのイラストも同じく山中さんが手がけていて、同じ雰囲気を醸し出しています。
教育実習生として故郷の岐阜の片田舎で過ごす亘と同じく教育実習生かつ幼馴染の結衣を中心に繰り広げられるドラマ。
ほたる食堂の子供無料という条件が「秘密」を店主に話すことなのだが、それが語られる場面が極端に少ないというか、こう語ったんだよねという場面しかない。
シリーズになるであろう初回の物語なので、人物関係とかこの本のミステリの中心を占める「猫缶」の謎などがてんこ盛り。もっと大きな秘密を隠したまま書いているのでしょうがないのでしょうけれど、それがちょっと読みにくくしているのかな。
主人公は亘でいいんだよね。タイトルどおりほたる食堂の店主?両方?と思いながら、結末へと。
料理に必然性を持たせてくれたらもっと良かったのにとは思います(わからないのは自分だけ?)が、続きがあると思うので読みたいという気持ちにはなりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子供は原則無料。条件は誰も知らない秘密を教える事。これが、ほたる食堂の決まり。本のタイトルから、この食堂が中心の物語かと言うと、違う。
東京の大学生が、教育実習のため田舎に帰って来て、ややこしい同級生と再会。猫が缶に詰められて捨てられる事件に遭遇。その事件を解決して行く物語。
食堂はいいタイミングで出てくる。
しみじみとしていて面白い。 -
読んでいて、とても居心地の悪い気持になりました。登場人物の設定が少しずつズレていくような。
シリーズ化ありきの話の流れで、パン屋みたいなの狙ってるのね、
話の序盤なんで、謎がてんこ盛りです。 -
読み終わって少し疲れました。
-
読み終わっても謎だらけ。まだまだ続きがありそう。
-
謎の店主と美少年と教育実習生たちがドタバタと問題を解決するのですが・・・。今後、謎の店主を中心とした連続作品になるような終わり方でした。なんとなく、設定が前作と類似しているような気がしますので、ちょっとそこが残念でした。
-
大沼さんと言えば猫。猫に纏わる怪事件。とても面白かった。でも物語の中に食堂って必要?と不思議に思いながら読み進めていたのが、最後にその理由が分かる。これはこれから始まる壮大なミステリのプロローグでしかなかったようだ。
あらすじ(背表紙より)
お腹を空かせた高校生が甘酸っぱい匂いに誘われて暖簾をくぐったのは、屋台の料理店「ほたる食堂」。風の吹くまま気の向くまま、居場所を持たずに営業するこの店では、子供は原則無料。ただし条件がひとつ。それは誰も知らないあなたの秘密を教えること…。彼が語り始めた“秘密”とは?真っ暗闇にあたたかな明かりをともす路地裏の食堂を舞台に、足りない何かを満たしてくれる優しい物語。 -
請求記号 913.6/O 69
-
記憶の中にドロリと固まる過去。それに立ち向かう結衣と逃げる亘。過去を持たない男と過去を覗ける男が絡まりながら過去を昇華している。続編有りそうだな。