- Amazon.co.jp ・マンガ (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063288841
感想・レビュー・書評
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小児科編と、がん医療編。日本医療のなかで、深刻な状況下の小児科事情。結局何もできない研修医の斉藤は彷徨ってるな~。そして、がん…がん家系の自分も不安を抱えながら読む物語は、なんだか重たい気持ちになる。庄司先生は、なかなか軽快なキャラ。
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小児医療はサクッと終わりましたな。重要なのは斎藤が全面降伏したところかな。
癌の話は今の所告知の話か抗がん剤の話か不明。告知の話の方がマシだが。 -
「もう治療法がありません」って本当ですか?
がん医療編スタート!
日本では欧米で使われている多くの抗がん剤が使えない。
辻本良江・ある平凡な主婦が永大を受診する。病名・すい臓がん。
斉藤は、小児科を経て、がんを扱う第4外科へ研修の場を移していた。辻本さんへの対応を通して斉藤が目にしたのは、そんながん医療の現実。そして、第4外科に来る前にわずかだけ所属した小児科の現実。2つの現実が斉藤に教えたのは、システムの制約の中でしか医師は腕を振るえない、という事だった。
告知、抗がん剤、転移、再発……がんはあきらめざるを得ない運命なのか。がんを患い、心をさまよわせる『普通』の人間たちを前に、斉藤には何ができる?
日本中をうならせる大ヒットリアル医療ドラマ、『がん』を描く!
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がん医療編1
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日本の小児科の現状と問題点、がんの告知の問題を扱っている巻。「告知はすべきである。その先に希望があるなら」「お好きな方をお選び下さい。どちらに入っているのも絶望です」「私がやらなければだれがやるんですか」努力だけではどうにもならない現状が医療の世界にはあるんですね。
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小児科医が少なくなっているという話は、近頃社会問題にもなっていますよね。実際ああやって診療拒否されてるうちに手遅れになっちゃった子もいますし。うちには子どもがいないので分かりませんが、でも確かに注射1本打つのも大変だろうし、儲からないというのもよく分かります。ただ、現在オトナであるお医者さん自身にも子ども時代はあったわけで、誰でも1度ぐらい小児科のお世話になってるわけでさ。そりゃ外科とかでオペ!とかの方が医者っぽいし、やりがいもあるんだろうけど、でも“誰もが1度は通る道”って事を思い出して、頑張ってくれるお医者が増えてくれればいいのになあと思います。何だか英二郎がとっても小児科に向いているような気がしてきました。最終的に彼はどこを選ぶんだろうなあ……。あ、あと後半のガンの話ですが、私はぜひ告知して欲しいです。告知されたら絶対に抗がん剤治療などは受けず、残りの人生、自分の家で好き勝手に生きたいな。死ぬって分かってるのに病院にいるのなんて、絶対にイヤだ〜!!
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ブラックジャックは出てきません
名医も出てきません
大反響・話題沸騰のリアルを追求した医療ドラマです
主人公の斎藤は何の力もない研修医です
医者、病院、医学・・・
人の生活にに馴染み深いはずなのに、そこはあまりに隔離された世界です
矛盾を見過ごせず、やりきれず、必死の抵抗をする斎藤の奮闘がよりリアルに描かれています
イロイロと考えさせられる作品です
斎藤や患者、医者達が不意に発する一言がガツンと胸を打ちます
泣けますよ
「海猿」の佐藤秀峰氏の作品
絵や表現にかなりアクがあって、人によっては受け入れづらい面もありますが、
必死なところの描写なんかがこの作品に非常にマッチしていると思います