- Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063724882
感想・レビュー・書評
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総合判定★3.5。
ガン編は非常に奥行きある話で秀逸、その前も青春マンガとしても医療の現場報告としても良かったと思うが、最後の精神科編は正直言ってそれまでと比較すると入り込めなかった。
何処かボタンが掛け違った感が最後まで消えなかったなぁ。
でもこの手の作品を読むに、日本のマンガは相当レベルにまで達していると改めて感じた次第。 -
精神科編が少し長すぎるような気もした。絶望しか描かれていないのかと思っていたけど、一筋の光はある。
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早く寝なきゃいけないのに『ブラックジャックによろしく』をめくったらもう止まらない。いつも手にとるその本やマンガが自分に問いかけてくる気がする。いっしょに悩んでくれる気がする。答えなんて見つからないけど、隣で語りかけてくれる気がする。たぶん私が本を選んだんじゃない、本が私を選んだ。
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20111121
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「この先どこへ行っても自分が変わらなければそれでいい」
組織の論理に手足をしばられた新聞記者。変わらないことに疲れた精神科医。偏見に屈し生きることに絶望した1組の恋人。
それでも彼らは再び歩き出す。自分の信じるものを追って。
人生が試す剛さと誰もが宿す弱さを、渾身の力で描いた精神科編、堂々の完結!(漫画on webより)
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医療漫画は、シリアスな場面がどうしても多くて暗くなる。
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最終巻。いいようにまとめ過ぎた感があるが精神医療編はボチボチ。
枠割りとかは結構見れるところが多い。
続きはどうするかな? -
最後は決してハッピーエンドとは言えないけど、みんな前向きになってるのが描かれてて良かったんじゃないかと思う。
全巻を通して、ちょっと読みにくいといった印象。
続編の、「新~」は、読むか微妙かな。 -
主人公である研修医が、医療の現場で成長していく話。13巻では精神科での出来事を描いている。
主人公の斎藤が精神科で直面するのは、精神病患者に対する差別の問題。斎藤は気を使って患者と会話をする。しかし病院に取材に来ている記者は患者に対して率直にものを言い、結果患者を傷つけてしまう。当然、斎藤は記者に対して、もっと言葉を選ぶべきだと抗議する。それを受けた記者は、自分が患者としたのは単なる世間話であり、さらに患者が傷ついたのは彼の個人的な問題である。むしろ、気を使おうとする主人公の方こそが患者を差別していると言った。
つまりは、精神病の人達を特別視するべきなのか、それとも平等に扱うべきかという問題である。
ちなみに僕達は普段、表向きは平等に扱い、実際では特別扱いしている。差別はいけないと誰もが言いながら、電車の中にいる精神病者を子供には決して見せたがらない。精神病者が犯罪を犯すたびに、隔離するべきだと宣う。いや、そうするべきではないと言いたいのではない。きっと僕もそうするし、ある意味、当たり前の感情であることは否めないと思う。
ただ不気味なのだ。分裂病という名前が知らない間に統合失調症になり、分裂病は差別用語になった。朝の通勤電車、奇声を発している人を見つつも決して表情を変えず、まるでも何者もいないかのように無視を続ける数百人の大人達は相当に異様なのではないか。精神病者が犯罪を犯した時になされる、どの新聞でもテレビでも同じ反応。ある程度犯罪者を責め、それ以上に制度の不備を指摘する。まるでそれ以上のことを言ってはいけないかのようだ。
一億二千万人で何かを隠していないか。精神病者という邪魔で仕方のないものを、道義に反しない方法で徹底的に黙殺しようとはしていないか。精神病者をオブラートで何十枚と包んで、そこに何があるのか誰にも分からなくなるようになって初めて、「キチガイ」と呟く人間というものが、そういう善意の衣を纏った底知れぬ悪意が、不気味で仕方がない。 -
斉藤先生にも、皆川さんにも共感した。
勇気が出る。