昭和元禄落語心中(4) (KCx)

著者 :
  • 講談社
4.15
  • (164)
  • (197)
  • (79)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 1911
感想 : 104
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063806311

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 過去編がいよいよ佳境に。ぐっと力をかけてさっと抜く、この緩急がとても心地よい。全体としては軽妙ながら、ここぞというところでぞくっとくるような描写を挟んでくる。それからやっぱりますます磨きがかかる色気と艶っぽさ。ちょっと古いような感じもするあの線がいいんだな。

  • 師匠の死と、助六を追いかけ、西の方まで追いかけていく菊比古。そこで、みよ吉とのあいだにできた子、小夏が落語に惹かれていく様を見、また助六に柔剛とりまぜて説得し、あんた東京に戻って、八雲ついで落語再開しな、と。次巻、過去編、完結との由。師匠の、息子であることを盾に、実力では遥かに優ると自他ともに認める兄弟子から、八雲の大名跡を奪い、あとからその重みに耐えかねると思った時には後の祭りだったと、苦衷を明かされたときも、好きなところもたくさんあるけど、そういったところは絶対に似ないと決めた、と面と向かっていい、けどあなたのところに弟子に来てよかった、と言うシーンがぐっと心に残る。

  • 読了日20130615

  • 菊さんと助六のお話の続き。
    一気に読ませますよね。テンポがいいのかな。言葉のテンポが。
    江戸弁というんですかね。
    ぽんぽんと弾ける感じが心地いいです。

    さて、まずはカバーをめくると菊さんの麗しいお姿が拝見できました。
    何で、この人こんなに花が似合うの…少年でもないのに…

    こんなに何をやらせても艶のある人ってなかなかいませんよ。

    師匠と弟子ってのは、本来はこういう関係なんですかね。
    本当の親子よりも親子らしい。でも、親子じゃない。
    兄弟弟子もそう。
    親友と言うには何か違う。
    こういう微妙な関係性がいいですよね。

    しかっし、菊さん艶っぽいわ…

    ちびの小夏は小汚くて小生意気だけど、愛嬌のある子供ですよね。
    この頃はこんなに仲良かったんだ…菊さん、ホント可愛がってる…
    どこで道が違ったのか。
    それはおそらく次のお話なんだろうけども。

    菊さんがこれほどまでに自分の心情を吐露したの初めてじゃないだろうかというくらいに…それがまた素敵でしたけども。

    ここまで相手の芸に惚れこむってのはすごいですね。
    菊さんは生き方がかっこいいです。そして艶っぽいです。

    「野ざらし」やって小夏を怖がらせたり、二人で演って大笑いさせたり。
    二人とも本当に落語が好きなはずなのに、好きだけじゃなどうしようもないことがあって。
    次にどんな展開が待ち受けているのか…小夏が菊さんを恨むようになったのは何故かのか。全てが解き明かされるんでしょうか?
    正座で待機ですね。わかります。

  • 師匠編。小夏が生まれてから、助六に会いに行くまで。今後話がどう転がっていくのかが見物。師匠編もクライマックス。気になる展開に目が離せない……!

  • 1巻発売時、根津・千駄木の書店で平積み大プッシュ、つい手に取ったこの漫画も、ついに4巻。「八雲と助六」編の山場。ひき込まれました。絵で表現できることがここまであるなんて。

  • 面白かった。続きが気になるところで終わってる。

  • 次巻が待ち遠しい~!

    毎度菊さんの色気に打ちのめされている(笑)

    「因果応報」、因縁というのはこうも面白い。

    与太郎忘れそう(笑)

  • 最近オトコふたりのいわゆる‘バディもの’が流行っているふしがあるが、この八雲と助六のような、縁というか因縁に近い仲もまた見ていて辛くもあり、面白い。

    芸に取り憑かれて究極の孤独を貫いていくのは、ちょっと羨ましくもある。

  • とにかく艶っぽい。「死神」のシーンに息をのむ。漫画でここまで描けるなんて…!

全104件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

漫画家。2008年、短編『窓辺の君』でデビュー。2010年より初の長期連載『昭和元禄落語心中』を「ITAN」(講談社)にて執筆開始。2014年第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第38回講談社漫画賞・一般部門を受賞。2017年手塚治虫文化賞の新生賞を受賞。同作完結後は三浦しをん原作の『舟を編む』をコミカライズ連載中。そのほかBL作品を多数発表。

「2017年 『落語の入り口』 で使われていた紹介文から引用しています。」

雲田はるこの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
中村 明日美子
中村 明日美子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×