バック・トゥ・レトロ 私が選んだもので私は充分

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065141151

作品紹介・あらすじ

自ら実践する「シンプルな生き方」を発信し、フランスをはじめ欧米やアジア各国で、著書が累計250万部を超えるベストセラーに。
本書で綴られているのは、昔を懐かしみ、ただ肯定するというのではありません。より良い運命の軌道に乗る秘訣です。
過去のよい記憶として残っているものは、イコール、シンプルな生き方と言えるでしょう。ネット社会がきっかけでしょうか。格差の広がりのせいでしょうか。ただ平安でいるのが難しい現代。あふれるようなものや情報を、「良識」をヒントにさっぱりと仕分けするのです。
本書で、人間を中心とした豊かな生活に回帰しませんか。

「ネット社会のなかで自分を耕す時間の使い方」「今も愛されるクオリティの高いものと人とのやさしい関係」「豊かな衣食住を実現する極意は『良識』であること」「楽しく暮らすことを目標にする不幸に気づく」「情報社会で自分をなくさない『プレーン』というキーワード」、などなど。
あなたが、今このときを幸福で満たすために、ドミニック・ローホーがアドバイスします。

感想・レビュー・書評

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  • 今あるモノに感謝して、余計なことはしない。

  • 古き良き物や考えの話しが書かれていた。
    手放す事がまだ出来ていない私にとって、まだ読むには時期尚早のように感じて半分くらい読んで諦めた。
    京都清水焼の宝瓶(ほうひん)のことを知れたのは良かった。

  • 6年ぶりぐらいにローホーさんの本を読みました。大変よかったです。
    初期の本はストイックで完璧主義的なところもありましたが、この本ではタイトル通り、足るを知ることがより強調されていました。

  • ミニマルに、シンプルに、今ある物に感謝すること。未来や目標など、いつも「次のこと」にばっかり目がいってしまっている自分にとって、改めて現在地点に立ち止まって現状に感謝しよう、という気づきをくれる本。

  • この本を一言で説明するのならば、まさに“レトロへの回帰“のすすめ。毎日幸せに暮らすのではなく、ご褒美的な楽しみや待つことの愉快さを学ぶことが大切だと感じた。雨の日があるから晴れの日のありがたさを知るのと一緒。物事は全て表裏一体。(もちろん雨そのものを楽しむことも素敵だけれど*) 

    【読書メモ】
    ○1日にたった一回だけの「小さな習慣」をつくる
    習慣はそれがたとえどんなに小さいものでも私たちの力になる。
    ⇨例:1日に本を1ページ読む、腹筋1回だけなど
    その日のうちに使った金額をメモすると浪費予防(アメリカスタンフォード大行動科学者B.J.フォッグ氏)

    ○「自分でできることは自分でする」
    常に忙しそうな人の大半は死ぬほど退屈している
    ⇨退屈から逃れるシンプルな方法は「自分でできることは自分でする」こと

    ○散歩は誰にでもできる、全くお金のかからないレトロな楽しみ。

    ○選択肢が多いほど不安も多くなる
    ⇨例:お人形遊びが大好きだった子が、周りの大人たちからのたくさんの人形のプレゼントが理由でぱったり辞めたわけ。「あんなにたくさんのお人形とは遊べないわ」

    ○これだけで幸せと感じることのできる物との出合い
    大切なのは浪費させようとする社会にノーということ

    ○自分自身を受け入れ人真似を拒否。これこそが「ヴィンテージ」年季の入った態度。

    ○今求められているのは成功の証による「もの」ではなく「経験」の蓄積

    ○英語でプレーンと読む楽しみ方
    ⇨ヒュッゲ的な考え。思いっきりくつろいで、パジャマのまま気ままに映画鑑賞、のように社会的に自分を高めようという堅苦しい物ではなく自分をあえて「下げる」楽しみ方

    ○本はこれからも私たちの砦
    電子書籍と紙の本では脳の刺激される部位が異なる。二つのグループに同じ小説を読ませると、電子グループは75%が難解に感じ、書籍グループはわずか10%。つまり私たちの認識能力はデジタルでは落
    ちてしまう。

    【心に残った言葉たち】

    ○人生にはふたつの道しかない。
    ひとつは奇跡などまったく存在しないかのように生きること。
    もうひとつは、すべてが奇跡であるかのように生きることだ。
    ーーアルベルト・アインシュタイン(ドイツ生まれのアメリカの理論物理学者)

  • まさに今の時代においての内容だと思ったところ、2018年11月に第1刷発行とのこと。なるほど、と納得。アインシュタインの言葉で締めくくられているのが心に残った。「人生にはふたつの道しかない。ひとつは奇跡などまったく存在しないかのように生きること。もうひとつは、すべてが奇跡であるかのように生きることだ。」

  • 誰かが仕組んだ時代の仕掛け(IT社会など)に何の疑問もなく取り込まれていくということは、自分の言葉を失い洗脳されてしまうことに似ている、と常々考えたりします。

    今回のドミニクさんの本は今までのシンプル主義よりさらに考察を深めて、そんな世界を危惧したものに感じます。

    同感、と言いながら読みました。きっとこういったことを頭では皆わかっているんじゃないかな。人間性を取り戻すための『実践』が大事なのですよね、きっと。

  • 装丁は美しいが、
    説教くさい、時代錯誤

  • 章ごとに分かれており、1つのテーマの文章量が少ないので気軽に読めます。
    哲学者や有名人の言葉を多く引用してあり、引用元の本を読んでみたい。
    少し過剰かと思う部分もあるが、総じて心が軽くなる良い本だった。

  • 私たちは常に、次へと将来に目を向けて目標を掲げている。しかし、それは現在を充分に満喫することを妨げている。
    楽しみを日常の中から見つける工夫をしよう。
    1日何もしない安息日を設ける自由を許可するべき。
    後悔しないための秘訣は、自分がえらんだものは良いもの。私が選んだもので私は充分。と言い聞かせること。

    良識とは、流行、新しいものの熱気に負けないこと。あるがままの自分に満足すること。

    幸せな人生の秘訣は、自分の能力と興味に見合った仕事をすること。

    p128

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著者プロフィール

ドミニック・ローホー――著述業。
フランスに生まれる。ソルボンヌ大学で修士号を取得し、イギリスのソールズベリーグラマースクール、アメリカのミズーリ州立大学、日本の仏教系大学で教鞭をとる。アメリカと日本でヨガを学び、禅の修行や墨絵の習得などをとおし、日本の精神文化への理解を深めてきた。フランスはもとより全世界で著書がベストセラーに。『ゆたかな人生が始まる シンプルリスト』『シンプルに生きる 人生の本物の安らぎを味わう』(以上、講談社+α新書)、『シンプルだから、贅沢』(講談社)ほか、日本でもその著作は大きな支持を得ている。

「2022年 『成熟とともに限りある時を生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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