うちの旦那が甘ちゃんで 6 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065181034

作品紹介・あらすじ

女を騙して金を巻き上げる悪党「色悪」。沙耶が「男に騙されやすい女」に見せる訓練をして、囮捜査で犯人たちを捕らえたものの、黒幕の松五郎まではいきつけなかった。その後こんどは、色悪になる方法を教える「色悪講」なるものまでできたらしい。奉行の命令で月也は商家のボンボンに扮し、色悪講に入ることになった。そして、本気で沙耶を口説きだした。二人の間にはいったい何が起こったのか!

感想・レビュー・書評

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  • うちの旦那が甘ちゃんでシリーズの6作目
    2019.12発行。字の大きさは…小。
    盗賊と説教、狐と赤猫の短編2話。

    月也と沙耶と沙耶組の活躍により事件解決。

    【盗賊と説教】
    女を騙す悪党「色悪」。囮捜査で沙耶が犯人たちを捕らえたが、黒幕まではいきつけなかった。
    その後、色悪になる方法を教える「色悪講」まで出くる、奉行の命令で月也と沙耶が紅花屋を開き、月也は商家のボンボンに扮し、色悪講に入り黒幕・喜助を誘い出す。
    喜助が、美貌の牡丹(おかま)を口説くが…。

    【狐と赤猫】
    蝋燭問屋丸屋文治郎方から火が出て、犯人として手代の定七が捕まる。
    これは丸屋文治郎が、定七と娘・香奈の仲を裂き、番頭・権助を香奈の婿とするために、岡っ引きの太蔵に相談して定七を犯人にでっち上げたものである。
    一度、奉行所で捕まえた者を簡単に間違いでしたとは言えないし。
    また、冤罪となれば、捕まえた岡っ引きの太蔵は斬首、同心は切腹である。
    さて月也と沙耶は、どうするか…。

    【読後】
    今回は、なかの良い同心とその小者夫婦の物語になったっている。
    沙耶と月也の掛け合いが、おとなしくなっている。
    まことに残念です。
    この本は、毎回書き方が変わっている。神楽坂淳さんが、模索しているのだと思うが、第1巻の感動とビックリを持続できないものか?

  • シリーズ物だと知らないで読んだけど取り残されている感がなく読めた。主人公夫婦がほほえましい。

  • えーと.
    ん?これで完結??
    まだ続く?

  • いつも通り、解決編はとてもあっさり。
    軽め軽めで料理のレシの方が充実している

  • #読了 相変わらず事件解決のご都合主義感、周りの人たちが上手くやって事なきを得ましたちゃんちゃん。みたいな印象は強い。
    今回は牡丹の活躍回だったのかな。
    さっぱりとした登場人物の中で、牡丹だけ少し異彩を放っているので、彼(彼女)の存在がほんわかストーリーのスパイスになっている気がする。

  • 甘ちゃん旦那六作目。

    前作から持ち越した”色悪”は解決したけど、
    何だか肩透かしをくらった様。
    月也と沙耶がうだうだやっているうちに
    いつのまにか解決した感じというか、
    牡丹が凄みを利かせて、一巻の終わり。

    派手な立ち回りがなくても、誰かがお縄にならなくても良いんだけど、
    もうちょっと勧善懲悪をはっきりさせてほしいというか。
    月也の発言にお奉行がお茶を吹いたりと面白い場面もあるのだけれど。

  • 引っ張っていた色悪事件ですが、なんだかあっさり終わっちゃった感じ。
    月也と沙耶夫婦のほっこりした雰囲気には癒されますが、巻数が増すごとにゆるっとさが増している気がします。

  • 前巻で解決できなかった黒幕を追い込もうと、新しい作戦に出る二人。
    もちろん町中の女性が沙耶の味方となって盛り立ててくれる。

    誰でも、話すと「いい奴だなぁ〜」と
    月也は、ボンクラよろしくすぐに情にほだされる。

    そんな二人がなるべく罰せずに解決したいと、頭をひねる。

    全編を通して、なぜかほんわかムードなこの物語。

  • 5巻から引き続き「色悪」捜査の物語。毎度おなじみの夫婦漫才のような掛け合いにほっこりするものの,そろそろ新しい展開に期待してしまう。
    あらすじ(背表紙より)
    女を騙す悪党「色悪」。囮捜査で沙耶が犯人たちを捕らえたものの、黒幕まではいきつけなかった。その後、色悪になる方法を教える「色悪講」なるものまでできる始末。奉行の命令で月也は商家のボンボンに扮し、その色悪講に入ることになるが、なぜか妻の沙耶を真剣に口説きだして…。好評書下ろし時代小説。

  • 甘い言葉で騙す悪党「色悪」。
    その成りを教える「色悪講」奉行命令で、月也は、商家の若旦那になり入講することに・・・・
    月也と沙耶の甘い駆け引きが、べたべたとしている割に、第三者の目で、可愛く思う。

    二話の「狐と赤猫」であるが、赤猫は、火付けで、罪としては、相当重いものである。
    「火吹きだるま」なるものが、最初に出て来るのだが、時代小説を読んでいても、この骨董品のような物が出てこない。
    検索してみると、昔の人の知恵というものは、凄いものだと、恐れ入った。
    話の内容よりも、この道具に魅入られてしまった。
    銅製品だけでなく、陶器もあったそうだ。
    割れなかったのだろうか?と、思いながら、、、、本を読んでしまった。

    しかし、赤猫を狐扮する行列の練習の事故と処理してしまうのには、そして太蔵の1人の責任を取ることに。
    太蔵は、妻の朝鮮人参の産地 松江藩へ行く事になり、めでたし、めでたしと、言う展開。
    甘~い。

    登場する料理は、本当に美味しいのか?
    稲荷にお湯をかける????
    微妙!!!
    試したくないと、、、、(笑)

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著者プロフィール

1966年広島県生まれ。作家であり漫画原作者。多くの文献に当たって時代考証を重ね、豊富な情報を盛り込んだ作風を持ち味にしている。小説には『大正野球娘。』『三国志』『金四郎の妻ですが』『捕り物に姉が口を出してきます』『うちの宿六が十手持ちですみません』『帰蝶さまがヤバい』『ありんす国の料理人』『あやかし長屋 嫁は猫又』『恋文屋さんのごほうび酒』『七代目銭形平次の嫁なんです』などがある。

「2023年 『うちの旦那が甘ちゃんで 飴どろぼう編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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