ホロヴィッツ ホラー

  • 講談社
3.03
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065283066

作品紹介・あらすじ

「これから話す物語は、おれの全く知らない男の死から始まる――」
前人未踏の記録を次々打ち立てている、アンソニー・ホロヴィッツによる9つの短編集。
その主人公は、すべて中・高校生……!

アンソニー・ホロヴィッツ Anthony Horowitz
イギリスの作家。1979年、冒険小説『The Sinister Secret of Frederick K Bower』でデビューし、YA(ヤングアダルト)作品「女王陛下の少年スパイ! アレックス」シリーズ(集英社)がベストセラーとなる。ドラマ「刑事フォイル」の脚本、コナン・ドイル財団公認のシャーロック・ホームズ・シリーズの新作『シャーロック・ホームズ 絹の家』(角川書店)なども手掛ける。アガサ・クリスティへのオマージュ作『カササギ殺人事件』は、日本でも「このミステリーがすごい!」「本屋大賞〈翻訳小説部門〉」の1位に選ばれるなど、史上初の7冠に輝く。続く『メインテーマは殺人』『その裁きは死』『ヨルガオ殺人事件』(以上、東京創元社)も主要ミステリランキングで首位を取り、4年連続制覇を達成した。

田中奈津子
翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒。『はるかなるアフガニスタン』が第59回青少年読書感想文全国コンクール課題図書に、『アラスカの小さな家族 バラードクリークのボー』『橋の上の子どもたち』が厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選ばれている。翻訳は他に『こちら「ランドリー新聞」編集部』『ぼくたち負け組クラブ』『天才ルーシーの計算ちがい』『わたしのアメリカンドリーム』(以上、講談社)など。

1 恐怖のバスタブ
2 殺人カメラ
3 スイスイスピーディー
4 深夜バス
5 ハリエットの恐ろしい夢
6 田園のゲイリー
7 銀河ゲーム株式会社
8 黄色い顔の男
9 猿の耳

感想・レビュー・書評

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  • うひゃ~
    皆さんお気をつけ下さい
    思いっきり児童書です

    日本でもよくある子供向けのちょっとした怪談話集です

    でも講談社もなんかちょっと勘違いさせるような売り方してるような気がする…
    まぁ訳者の田中奈津子さんが児童文学の世界でけっこう有名な方だし、ホロヴィッツ自身もこれまでも児童文学書いてるんだけど、それにしても「今一番人気のミステリー作家!」みたいな煽りしてるし
    まぁ自分は図書館で借りてるからそこまで突っ込む資格ないのかもしれないですけどね

    それとかなり日本人の扱いが酷いです
    イギリス人の子供たちは日本人に得たいのしれないイメージとかもってるんかな?
    よくこれを持ってきたな講談社

    “イギリス人の“子供向けです
    日本人の大人が読んで面白いとはあまり感じないかな
    最後の方は飛ばし読みでした

    というわけでご注意を!

    追記)でも最初から児童書として手にとっていれば、ホロヴィッツの語り口が良いし、イギリスではこういうシチュエーションが怪談話に繋がるのかと思えたりしますよ
    私が勝手に騙された感をもってるだけです

    • ひまわりめろんさん
      アールグレイさん
      こんにちは!

      そう!そうなんですよ!
      表紙もレビューで触れようと思ってて忘れてました
      もう、この表紙からして講談社あざと...
      アールグレイさん
      こんにちは!

      そう!そうなんですよ!
      表紙もレビューで触れようと思ってて忘れてました
      もう、この表紙からして講談社あざとい!って感じです
      ちなみにうちの方図書館には一般の文芸書のコーナーにおいてありました

      本単体でいうとレビューでも触れた訳者の田中奈津子さんと、巻末に小さな小さな字で「お問い合わせは児童図書編集宛てにお願い」とあるだけ(もちろん中身を読めば一発ですけどね)
      ( ゚д゚)ハッ!詐欺師の手口やん!て思いましたよw
      2022/10/30
    • ひまわりめろんさん
      ヒボさん
      こんにちは!

      間に合って良かった!
      自分のレビューが人様のお役に立つ日がくるなんて嬉しいです
      やってて良かった公文式!じゃなかっ...
      ヒボさん
      こんにちは!

      間に合って良かった!
      自分のレビューが人様のお役に立つ日がくるなんて嬉しいです
      やってて良かった公文式!じゃなかったブクログ!
      2022/10/30
    • ひまわりめろんさん
      あらためてですが
      『カササギ殺人事件』のようなミステリー要素は欠片もありませんよー
      皆さん気をつけてー
      あらためてですが
      『カササギ殺人事件』のようなミステリー要素は欠片もありませんよー
      皆さん気をつけてー
      2022/10/30
  • ノリにノってる(当時)アンソニー・ホロヴィッツのYAホラー作品。
    血の影がちらつく不気味なバスタブ、撮ると悲惨な結末が待っているカメラ、勝ち馬の予言が現れるコンピュータなど9編。

    う~ん、どうなんでしょう。
    日本のいわゆる怪談ものとか恐怖の話的なものの中にもこういった筋の話はあるような気がし、あまり新鮮味は感じなかった。
    強いて言うなら舞台が海外なので中高生が読むには国内小説とはちょっと違う雰囲気のホラーが楽しめるかなっていう程度。

    おそらく全編書き下ろしなのだろうけど、トリッキーなわけでもなく、シニカルなユーモアが潜んでいるわけでもなく、ホロヴィッツらしさを全く感じれないのが残念。

    ”少年スパイアレックス”シリーズとかもこんな感じなのかな。
    今年のこのミスの表紙は荒木飛呂彦先生だったのにねぇ。。。

  • 丸ごと英国ホラーの一冊。 

    ミステリじゃない、ホロヴィッツの丸ごとホラーは新鮮な気分。

    主人公は全員ティーンエイジャー、この年代ならではの好奇心とホラーの絡み合いを楽しんだ。

    日本ホラーと違って怖さはすぐに脳内変換されない。
    異国の情景を思い浮かべじわじわと時間をかけて恐怖を味わう感じが面白かった。

    「深夜バス」が一番雰囲気有り。

    ありがちだけれどこれは日本版にしたらめちゃくちゃ怖そう。

    全体的に"世にも奇妙な物語"を仄かに感じる終わり方も良かった。

    どことなくキングの"IT/それが見えたら…"を思わせるこの表紙も好き。

  • netgalleyにて読了

    ホラー短編集。
    主人公はいずれも中学生くらいのティーンエイジャー。

    いわくつきの物を不用意に手に入れたことから始まる悲劇...
    ハロウィンパーティーで門限を過ぎてしまい、慌てて乗ったバスは本来もう走っていない型のバスで...
    など、定番ながらもじわりじわりと効いてくる恐怖のエッセンスがたっぷり味わえる。

    学生時代はスティーブン・キングのホラーをよく読んだが、ホロヴィッツは初めて読んだ。
    短編というのも、5分で読める小説がよく借りられる小中学校に向いていると思う。

    勤め先の中学校は、ホラー好きの生徒が多いので早速学校図書館に入れたのだが、並べた日からずっと借りられ続けている。
    2022.11

  • アンソニー・ホロヴィッツのホラー短編集。前半3編は古物に纏わる怪異。
    「深夜バス」ハロウィンの夜,兄弟が乗った旧型バスには生きた人間はいない。このまま目的地に着けば命が危うい。どうする?この話1番怖い

  • 全部で9つの短編集。主人公は皆中高生。読み進めるにつれだんだん恐怖の度合いが増して行って、「ハリエットの恐ろしい夢」「田舎のゲイリー」で頂点に達した。いじめっこや悪ガキにおしおきをしているようだ。

    「恐怖のバスタブ」父母がアンティーク店で買ってきたバスタブにとりついていた”恐怖” 最初は僕を、そして父を蝕み・・

    「殺人カメラ」これもアンティークで買ったカメラにとりついていた”恐怖” シャッターを切ると写したものが壊れるのに気づいた僕。弟は父母とピクニックに行った。おまえシャッター押した? うん。何に向かって? あのねー ちょっと星新一の気配?

    「スイスイスピーディー」父の同僚が死んで、その遺品のパソコンを持ってきて僕にくれた。ん?電源を入れていないのに文字が? これば競馬馬の名前? と、当たりだ。いじめっこがこれを聞きつけやってきたが・

    「深夜バス」パーティーからの帰り、遅くなってしまい、ふと目にとまったバスに乗ったが、なんだか奇妙だ・・ 乗ってるのは皆過去の人? 

    「ハリエットの恐ろしい夢」ハリエットは裕福な家で贅沢に暮らしていたが、父が破産し一家離散に。おまえはあのおじさんの所へ行けという。父がお金をもらうのがみえた。そこは珍しいものを出すレストランだという・・ ・・うっ、いくらハリエットが我儘娘だとはいえ、これは・・

    「田舎のゲイリー」ゲイリーは悪ガキ。ある日田園に囲まれた母の実家に行ったが、おばあちゃんは退屈だし、フットパスを通って散歩に出た。と道を間違え足はくじくし、そこで・・  これは「ハリエットの恐ろしい夢」にもまして、なんというか。 ホロヴィッツさん、ワルガキに恨みでもあるの? 戒め? これはドーンときた。

    「コンピューターゲームの仕事」ケビンは勉強がきらいなので16歳で学校を卒業した。(イギリスは16歳でGCSEという義務教育修了全国統一試験があると文中にある)町を歩いていると、コンピューターゲームの仕事募集の張り紙。怪しげなドアを開けると、小さな日本人みたいな人がいた。(ホロヴィッツは日本人を出すのだが、小さい身長、小さい目といった書き方をしている)

    「黄色い顔の男」私の30年前の回想。ドリアン・グレイ的。でもちがうか、私はいいこだったもの。その週末、親が離婚するというのでいつもよりちょっと多い小遣いをもらっただけなのに。

    「猿の耳」ちょっとぎくしゃくした父母とマラケシュに旅行に来たブライアン。そこで4つの願いがかなう「猿の耳」を買うが・・ 家に戻って学校で「猿の手」という話を習ったが授業中眠ってしまったので結末は知らずじまいだった。家では相変わらず父母はけんか。で、父が4回目に言った言葉は・・ ちょっと「猿の手」をもじってある。

    2022.10.4第1刷 図書館

  • これは、児童文学作家としてのホロヴィッツが児童向けに書いたホラー短編集である。
    探偵ホーソーンシリーズにハマった私としては、是非ともチェックしておきたい作品だったので、児童作品でもホラーが苦手でも、あえて読んでみた。一言、私には充分怖かった。何度か出てくる日本人が気味悪く描かれているのも、後味の悪さが増した原因だったのかもしれない。やはり私はホラーは苦手であり、ホロヴィッツは何を書かせても上手い、ということを再認識した。


  • 改めて、残念ながらホラーは苦手な
    ジャンルだと痛感。

  • YA向け作品だが、大人でも楽しめる。ドアルドアールに似たようなゾワッとする短編集。ホロヴッツは日本人が嫌いなのかな?得体の知れない役に多用してる(苦笑)「深夜バス」が個人的に好きだった。

  • アンソニー・ホロヴィッツというと、「刑事フォイル」の重厚なミステリ、『メインテーマは殺人』などの作品を思い浮かべる。
    だから、そこからスタートしているので、こんな10代向けの本も書くんだ、なんて思っていた。
    いや待て待て。
    元々は中高生向けの本からスタートした作家だ(2023年春に代表作の海外ドラマも始まるようだ)。
    だから本作は重厚な物語しか知らない私のような読者にとってはとても新鮮で、YA 世代には読みやすい・・・ホラーとなっている。

    おすすめは『猿の耳』。
    もちろんかの有名な、『猿の手』をオマージュしている。
    さぁて、どこに辿り着くかな。
    それにしても著者の作品には結構日本人が出てくる。
    昔はアジア系といえば中国人だったような気がするが、どんな姿であっても日本人が登場するのはちょっと嬉しい。
    恐ろしい日本人も出て来るけれど。
    あと、日本食は寿司だけじゃないけど。

    『スイスイスピーディ』は競馬の話。
    どうも馬券が当たるらしい。
    でも、中高生には馬券は買えないよね。
    さて、どうするか。思いついたのはあの乱暴者の上級生。
    あ、あ、あ、もう結末はこうに決まってる!!!

    全部で9篇。悪い子はいねぇが、と言われているような物語たちだ。

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著者プロフィール

Anthony Horowitz
イギリスの作家。1979年、冒険小説『Enter Frederick K. Bower』でデビューし、YA(ヤングアダルト)作品「女王陛下の少年スパイ!アレックス」シリーズ(集英社)がベストセラーとなる。ドラマ『刑事フォイル』の脚本、コナン・ドイル財団公認の「シャーロック・ホームズ」シリーズの新作『シャーロック・ホームズ 絹の家』(KADOKAWA)なども手掛ける。アガサ・クリスティへのオマージュ作『カササギ殺人事件』は、日本でも「このミステリーがすごい!」「本屋大賞〈翻訳小説部門〉」の1位に選ばれるなど、史上初の7冠に輝く。続く『メインテーマは殺人』『その裁きは死』『ヨルガオ殺人事件』(以上、東京創元社)も主要ミステリランキングで首位を取り、4年連続制覇を達成した。


「2022年 『ホロヴィッツ ホラー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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