グラスハート グラスハート(1) (グラスハートシリーズ)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086118095

感想・レビュー・書評

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  • 良い意味での「野望」を持て。
    と感じた本でした。
    本来の言葉の意味からすると、「野望」を持つのは、「良い」わけがないんだろうけれど(笑)。

  • 最初に読んだのは小学生のときでしたが
    未だにこれより好きな本と出会えてません。

    この本はシリーズの中の第1巻目で、
    この後8冊くらい出てます。本当に全部良い。
    途中からは、挿絵が「ハチクロ」の羽海野さんになってます。
    だからもっと売れてもいいと思うのだけれど
    そして早く最新巻が出ればいいと思うのだけれど
    コバルト文庫だからなめられてるのかな
    絶対に大人も読める本だと思うのだけれど。

    この本で音楽が好きになった。
    この本で現実を知った。
    (ついでにこの本でメガネが好きになった。)

    1巻目から14年も経ってるなんて信じられない。
    すごくお洒落でカッコよくて、切なくて痛い。
    10歳の私が読んでも、21歳の私が読んでも
    心が激しく揺さぶられた本。

  • とっても大好きな作品です。
    最初に読んだのは中学生のときでしたが、それから何年とたった今でももう何度も読み返しています。
    読むと走り出したくなる衝動に駆られるような、そんな小説です。

  • 最初に読んだのは10年くらいまえだったか。いま現在も続いてます。(次はいつ出るんだろう、、)最近のジャンル分けではライトノベルになるんだろうけど、いまだに読んでる数少ない作品。橋本みつるさんの絵にも、この本で出会いました。

  • とってもスピード感のある作品。読み終わった後にスカッとする。

  • 一押し。音楽が聴こえてくる小説です。1−5と「LOVE WAY」
    「冒険者たち」「熱の城」「AGE/楽園の涯(はて)」があります。

    テンブランクという名のロックバンド。ボーカル・リーダー・ベーシスト(通称:先生)+ギタリスト(スタジオミュージシャン:高岡尚)+キーボード(不登校の高校生:坂本一至)+ドラム(高校生:西条朱音) 視点は大抵西条朱音です。

    二巻の「デルフィア」というパソコンのCMなんか、「テン・ブランク」という名のロックバンドの音が本当に聴こえてきます。
    3バージョン採っていて、それぞれ別々の音楽として。

    全巻そうなんだけど。

    「熱の城」は特に凄かった。

    櫻井ユキノというCMに出た子のデビュー曲は、
    【(死ぬ、ことの音みたい)
    チェロの中音域。
    優しいのに遠くて怖いからそう思った。
    (命の最後になる音、どうして先生知ってんの)
     あたしだって知らないのに。そんなこと思ったりして誰なのかなあたし。と自分がわかんなくなって。どこからそういう気持ちはくるのかな。
    どうしてうまれるまえからあたしのなかに持ってる、ような気が。するのかな。
    「此処を滅ぼしても
    わたしのてのひらの中心に根をはった一輪きりの血色の蓮は咲き、
    むごたらしく 骨をちらして
    消えない 痕と 後遺症と
    あなたのゆくえをさがしもとめて どこにいるの どこにいるの 
    わたしの魂の牢獄にくべられる 燃える茨の火を
    どうか おもいしって
    どうか 踏みにじって 罪を負って いきていって わたしと」】

    テンブランクの音楽。

    ベースライン、最初からまた弾きはじめた。藤谷さんの癖が出ている進行で。ベースでリズム握ってるのに同時にメロディーも弾いてるみたいにうるさくて。そんなのに、ギターで存在感あるリフを噛みあわせるの大変って、いつも尚が言う。
     坂本くんが眉しかめてリビング横切って、自分のキーボードの前に座って、左の手から、ザラッと鍵盤の音、ベースの上にかさねて鳴らした。昨日できたばっかりの、合作の曲の。
     坂本くんの弾き方で、混ぜる。
     ギターに指かけた尚が、何かもうかいとうはわかってるみたいなそんな表情してたけど、でも顔あげて、西条見た。ちょっとお願い、って右手の指であたしに合図した。あ、先になった方がいいんだ。深呼吸で酸素、またあたしのなかに入れて、ドラムセット座って、あたしの電池の動力、そこにつなぐつもりで。
     叩いて。
     音楽に入っていったら。
    (何が鳴ればいいのか)
     尚しか知らない音があった。…表面光るギター、尚の腕の中のミドリ、生き物になって歌いだしていた。はじめてきくのに、何千回きいたくらい知ってた音が、大声で鳴ってた。これしかないって、曲がもともとの遺伝子で持ってる音で。
     藤谷さんが、両目、見開いて尚のこと見上げてた。…
    「…こういうのはどう?」
     尚が、普通の声で藤谷さんに訊いた。
    「どうじゃないよ」
    「出来てた?」
    「そのリフ誰が考えたの?」
    「あなた知らないの? これをバンドマジックと呼ぶのよ」
     尚が言った。そうだった。魔法だった。

    とか…いろいろと。
    全部誰の音も聴こえて来ます。もちろんわたしのイメージでだけれども。
    でも音を文章で書いて聴かせるのって凄くないですか?

  • 高校のとき、何気に買ったのが、グラハー三冊目「ムーンシャイン」。
    読みやすさと、あかねちゃんのかわいさにハマった。
    青春っていいな〜。

  • 変人なひとが出てくる。
    いやー、わたしこれ2ndシーズンのしか読んでないんですけど。え

  • 若木作品で一番好きなシリーズです。

  • 【一等賞の本】ほんと、大好き。もう10回以上読み返してる。この巻は坂本君がナポリタンとかがつがつ食べてるとこが一番すきです。なぜか。
    この前また読み返して、あーこの頃のアカネちゃんは若いなーて思いました。

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著者プロフィール

1968年生まれ。早稲田大学文学部中退。89年、大学在学中に第13回コバルト・ノベル大賞佳作入選。同年のデビュー作、『天使はうまく踊れない』に始まる《ハイスクール・オーラバスター》シリーズは、昨2021年、完結した。同シリーズを筆頭に、《イズミ幻戦記》、《グラスハート》など、多くの人気作を持つ。近作に、『われ清盛にあらず』『ハイスクール・オーラバスター・リファインド 最果てに訣す』、『ゼロワン』、『永劫回帰ステルス』などがある。

「2022年 『戦をせんとや生まれけむ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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