炎の蜃気楼シリーズ(28) 怨讐の門(破壤編) (コバルト文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086145817

作品紹介・あらすじ

総攻撃の時が来た。高耶と赤鯨衆の船団は「国崩し」を擁し宇和島湾の防備の突破を図り、陸上軍も必死に宇和島を目指していた。迎え打つ宇和島城内には、復讐の鬼と化した伊達政宗と、裂命星の欠片を手にした信長の操り人形・小次郎。村上水軍も伊達の援軍として南下を開始する。高野山が送り込んだ「黒の僧兵」。霊場結界の破壊に動く「山神」たち…。ついに『怨讐の門』完結。

感想・レビュー・書評

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  • 炎の蜃気楼28

    高耶、タイタニックする(表紙でも)。

    高耶による必殺口封じ(物理。直江限定)。

    直江、公衆の面前で高耶を強姦(未遂)。

    高耶、最近ヒロインの条件である「さらわれる」を何度も経験する。さらわれすぎ。

    伊達正宗との戦いから、高野山での攻防、雷道呪法の阻止、直江の高耶拉致、ミホトの襲撃、裏四国と息もつかせぬ展開で、読者を離さない。
    すっごくおもしろかった。

  • 赤鯨衆を止められない政宗に小次郎は裂命星砲を使うように進めるが、政宗は小次郎が彼でないことを見抜き、信長は《破魂波》を撃つ。
    裂命星砲の攻撃を受け、信長から景虎引き渡し要求があるが持ちこたえる。政宗と小次郎と成実の三人の力で信長を追い出す。伊達から停戦声明がくる。
    捕らえられた高耶を追って直江と潮と清正は高野山へ。捕らえた晃焔から高耶は〈辰砂の道〉を閉鎖し雷を遍路道に流すことで四国の霊を全滅させる作戦を知らされる。高耶は三人に救出され晃焔を接触読心した清正が解除法を告げ、赤鯨衆にも連絡し実行。途中、辰砂の道を曲げていた国見山がなくなった。信長が辰砂の道を伊勢神宮へ引き込むため。
    辛くも扉は開く。信長に対抗する為すぐさま赤鯨衆の元へと戻ったが、直江は高耶を拉致。途中、ミホトに襲われるが覡がとどめをさす。直江は赤鯨衆に捕らえられ二人は戻される。直江は護送していた武藤に高耶を救うことを説き、裏四国の呪法を施している高耶を止めに。

    ミホちゃんが可哀相だった。覡はもういい加減長く生きすぎているからいいかもしれんが小さい女の子に矛盾を飲み込めっていうのは無理がある。
    しかし兵頭に「あなたの男、だからですか」って問われて「あの男に手を出したら、オレがその人間に報復する」「むろん私怨だ」って言う高耶さんかっこよすぎじゃないんですかね‥‥
    怒濤の展開で最後の方は???と頭かしげたままさっさと次の巻へ手を伸ばしました。

  • 長い長い怨讐の門も遂に完結。
    だが、完結という終わり方には程遠い。

    解決したかと思えばすぐまた次の問題、
    と息もつかせぬ展開は、面白いと言えば面白いのだが
    冗長で疲れると言えば言えてしまう。

    伊達政宗が随分と気の毒で。
    ただ、むざとやられはしないところは恰好良く、面目躍如か。
    ただ個人的には政宗公の扱いもあまり納得できなかった。

  • バトル尽くしの1巻だった。

  • 四国。ときどき高野山。

    「生き永らえることよりも生きることが先だ。オレは死なない。だが死なないために生きたりはしない」

    た、高耶さんかっこいいいい!!!…唐突に思ったんですけど、高耶さんも直江も400年の生にすり減って疲れきっちゃって、互いが互いに寄り添うことで辛うじて前へ進むことが出来るんだな。哲学問答のように繰り広げられる生と死、有と無についての応酬も、前へ進む指針として必要なんだな、きっと。あぁもうこれからどうなっちゃうのよ高耶さん…!!

  • 第三部完!
    第一部、第二部と読んできて、最終巻は毎回駆け足だな〜と感じます。もう1巻あってもいいような…登場人物が多くて詰め込みすぎちゃうのか?
    伊達戦決着しましたけど、主要キャラが残ってよかった…!宗さまスキーなので、ホッと一安心。
    てか、兵頭さん…新たな三角関係がここに。なんやかんやで高耶さんもてもてです。
    何がなんでも高耶さんを助けたい直江さんと、独断専行でつっぱしる高耶さんのすれ違い。第三部になってがむしゃらな直江さんが全面にでるようになりましたね。

  • 宇和島藩の伊達軍との戦いです。
    伊達VS赤鯨衆!!
    結局信長に操られた正宗の弟に邪魔されるけど・・・
    やっぱ戦闘シーンは好き。
    タイタニック・・・

  • 炎の蜃気楼-28

  • こう見ると怨讐の門の表紙は全部スキですなぁ……

  • 生きるとは、死ぬとはどういうことか、ひたすらに突き詰めてゆく高耶さん。様々な思考・倫理観の戦い。遠くなってゆく高耶さんはまさに菩薩であり悪魔です。

    ラスト約10頁の直江と高耶さんのかけ合いが…!直江の「だったら滅ぼしなさい!」からはぼろ泣きです。
    何がどう転んでも、全員が幸福にはなれない、苦しい巻でした。

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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