上司は思いつきでものを言う (集英社新書)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087202403

感想・レビュー・書評

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  • 52/100

  • 1. よくある上司からの質問
    ? 「よく考えて」、「アイデアを出せ」に気をつける
       すでに上司の都合のいいように、思考の方向を設定されている。
    ? 「よく考えろ」は、「お前は馬鹿か」
    目の前にある答えが分かっていないということ
    ? 「よく考える」と「ちょっと考える」の違い
     思考を集中して考えるということと、根本を考えるということ。
    → 答えのないことを考えさせられるというハメになる。
    Ex)いきなり「コンビニやろう」

    2. 現場から見るか、会社から見るか
    ? 立場の違いによる上司と意見が対立
     社員:「現場からものを見る」
      上司:「会社の立場からものを見る」
    上司は、この二つのせめぎ合いの中にいる。自分の立場というものを意識して発言する。
     
    3. なぜ、上司は思いつきでものを言うのか
    ? 何か発言したい
    (ア) 部下の建設的な意見に対して、何かコメントしなくてはという意識
    (イ) 上司としての優位性にこだわる
    上司とは、「部下に命令する」ものではなく、「部下を指導する」もの
    ? 部下への嫉妬
    (ア) 現場に戻り、自分も参加したい
    (イ) 部下が戸惑うことで、上司としての威厳、プライドが保たれる。
     Ex) 青年団の話

    4. 上司に、思いつきでものを言わせないために
    ? 聞き流す
    ? 呆れる
    ? 認めさせる
     「論拠」のない発言に対して、論争してはならない。
     → なぜその発言がされたのか?を意識することが重要

    唐突な展開:儒教は好き?
    「天子には、徳があらねばならない。なぜならば、その徳によって天下は治められるから」
    儒教は、秩序を重んじる。「上司だから部下より偉い」偉いというのか常識になっている。
    → 本当は、上司だからといって、偉いのではない。
    (かといって、上司が偉くないという訳ではないので注意)

  • 企画が通らなかったとき*に衝動買いした本。第三者視点で自分と上司の言動を見てみると、冷静になって次の手が考えられる。

    *「何がいいたいかわからん」といわれ、何がわからないのかがわからなくて聞いたところ、上司は「自分の頭がついていってない」といった。本音かどうかはわからないけど、この本を読むにつれ、まともな対応をしてくれた上司だと思っている。私もいい部下にならねば。

  • 昔、結構話題になってたわりに微妙だった。特に例えがちょっと…第1章はまあよかったかな?

  • タイトルを鵜呑みにしてはいけない。下から上へのシステムについての提言本。

  • 思わずタイトル買いした一冊。
    上司、というのは”団体”に所属している限り、きっても切り離せない!!
    そんなときの読むと悩みは解決できないけれど、何だか胸がすっとする一冊

  • 著者の橋本さんご自身も、かなり思いつきで書き進めているな、という印象は受けますが、会社という組織に属しているならば、一読しておいて損は無いかも。

  • ちょっと前にかなり売れていた本。なんだか近頃の新書にありがちな「タイトルだけ凝ってる本」って感じで、あんまり興味はありませんでしたが、たまたまブッ○オフで¥100で売っているのを見つけたので買ってみました。



    やっぱり「タイトル負け」の感は否めません。っていうか、かなり話がクドイ!。何度も同じ理論を、視点を変えるだけで使いまわしている気がし、途中で読み進めるのがイヤになってしまいました。それでも1章はおもしろい。多くの会社勤めする読者が、「そう!そう!そう!うちの上司もそう!」とうなづきながら読めると思います。「なるほどね〜」と思えることもたくさんあります。



    私の率直な感想は1章だけ読んで終える本かな?その後を読み進めるぐらいなら、他の本を読むことに時間を割いたほうがよいかな。最初は「この本は意外と掘り出し物かも?」と思って読み進めましたが、最後は「\100でよかった。」と思いながら最後のページを閉じました。

  • 思わず、サラリーマンの悲しさで手にしてしまった本ですが。

    それなりに売れた本ですので、ここで内容を紹介するまでも
    ないでしょうが、会社の中の組織的障壁を部下の立場で、
    そして上司の立場で分析しています。

    結局、相手の立場を理解してあげましょうっていうのが
    根底にあるメッセージかなと。

    うちの会社にも、「俺が絶対で部下はバカだ」って思っている
    上司や、現場が恋しい上司がちょろちょろいますので、
    しれっと、会社の目立つところに置いておこうかと思ってます。

  • 意思決定者に反する意見はいかなる状況でも採用されることはないし、議論が行き詰まったときにはとるに足らない思いつきが採用されてしまうこともあるかもしれない。その背景には上司の心理的な問題や立場などがある、その考え方には理解はできる。ただ、本書の例で登場する会社の役員ほど頭が悪い人はそうそういないのではないか?このような会社はすぐ淘汰されてしまうだろう。
    本書は問題の提起自体は面白いし納得できる点もある。しかし残念なことに日本語が汚い。そのうえ論理が単一的、検証不足であり展開に非常に疑問を感じる。断定できないことをあたかも確実におこるかのように書くのはいかがなものか。例外は例外として扱うべきで、話題の中心に持ってくるべきではない。

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著者プロフィール

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

「2019年 『思いつきで世界は進む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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