だいたい四国八十八ヶ所 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451535

感想・レビュー・書評

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  • 四国遍路のゆるーい紀行文。
    旅の実感は、「私はここにいる!」という感覚だというところに共感を覚えた。
    旅に出れば、その土地を思う存分楽しむ、それができればそれ以上のぞむことはない。
    遍路という崇高な目的をつけて、ありがたいものにする必要はないと思う。
    すべて終えたあとの筆者の「あー面白かった」という簡潔すぎる感想に羨ましさを覚える。
    いい旅がしたい。

  • おもしろかったー!!
    私はゆる~いエッセイが好きなので、とってもゆる~い気分で四国八十八か所を体感した気分♪
    何でも人によって感じ方やこだわりが違って、こんな楽しみ方もあるんだと感心した。
    電車で読んでると吹き出しそうになって危ない。

  • 四国八十八箇所巡りの旅日記的のようなもの。以前からお遍路に興味があったがなかなか行動に移せず、今に至るのだが瀬戸大橋を渡ればすぐに香川県に行けるという地に居ながらモタモタしすぎである。とある作品(某セクマイ小説)でお遍路が取り上げられており、余計に行きたいのだが体力面やその他諸々に自信が無い+お遍路に対する知識がゼロという事もあり、この本を読んだのだがお遍路って楽しそうだけどいろいろ大変なのだというのもわかり、行ける気がしない。軽い気持ちでお遍路に挑んだら大変そう。

  • お遍路やりたーい。

    ストーリー
    特に神妙な動機は何もなく、一周してみたい(四国)、全部回ってみたい(八十八ヶ所)。いっぱい歩きたい、という理由ではじめた四国へんろの旅。次々とできるマメの痛みや避けられない台風、たくさんの難所に悩まされつつも、とにかく歩いた合計六十四日間。自転車でしまなみ海道を渡ったり、カヌーで川を下ったり、信心薄め、観光&寄り道し放題の、タマキング流「非・本格派」へんろ旅の全記録。

  • お遍路前に読みたくって。
    とにかく!面白かった!!!
    お遍路観が変わった一冊。
    わたしも筆者のように観光気分が強くて、さらに一緒に行く友達には時間制限もあるから、さくさくお遍路しようと思っていた。
    とにかく長い距離をワイルドに目的をもって歩いてみたくて。もはや長期的スタンプラリー。
    お寺が目的だから高知は電車乗っちゃおう☆って思ってたし。
    だけどこれを読んで考えが変わった。というか、影響された。
    お遍路の醍醐味は、四国の自然なんだ。さくさけ歩いちゃもったいないし、お寺ないからって海沿いの道をカットするのも損してる。
    むしろ、どこでも歩けるような街中こそカットしていくべきなのかもなー。
    方向性として、とりあえず歩いて、最後時間的に間に合わなそうだったら電車、とかの方がいいかもしれないってこれを読んで思った。
    各寺々がアジアチックで、今からとてつもなく楽しみである。
    ゼミそっちのけで熟読してしまった一冊。

  • (349P)

  • つまらない

    文も幼稚で文学的なセンスを感じない

  • H26.4.19
    私も区切り打ちで歩き遍路してますが、前回歩いてからもう1年が過ぎてしまいました。宮田さんも結願したんだ!私もやってやる!という気にさせられました。歩くときには、自分らしく歩くことやその土地土地を楽しみたいと思います。

  •  タマキングのお遍路体験記。何か清められたいとかなんとかいうお遍路らしい目的があったのではなく、歩きたいという気持ちで歩いたらしい。それがタマキングらしくていい。
     お遍路に対して、過度に魅力を述べるでもなく、かといって、神様だの仏様だの信じるのはバカみたいだと切り捨てるでもなく、そういったものを信じてきた人々の思いを大切に感じている……といったところは、とても共感できた。
     この本の魅力は、基本笑えるんだけど、それだけじゃなくて、しっかり考えさせるところもあり、しかも、お遍路の実用的なガイドブックにもなっているところ。お遍路はしたいと思ったことはないし、これからもすることはないだろう私でも、非常に楽しく読めました。後ろ向きに歩いて転んだところは、思わず声出して笑ってしまった。

  • 宮田さんのお遍路旅行記。
    私が前々から企んでいる「死ぬまでに達成したい3大長距離移動」の1つである四国お遍路が題材で、しかも宮田さん作品。
    発売を楽しみに待っていました。

    ちなみにあと2つはカミーノことスペインのサンチャゴ・デ・コンポステラと、シベリア鉄道でのロシア横断。
    カミーノは宮田さんもいつか行きたいと本作内で仰っていました、カミーノ旅行記待ってます。


    それにしても知ってるお寺の多いことよ。ほとんど全てのお寺に聞き覚えがありました。
    焼山寺までのへんろころがしはやっぱり厳しいらしく、岩屋寺さんはやっぱりありがたいらしいです。

    山田屋さんは出てきませんでしたが、ここは以前ロードバイクで行きました。ソラマチに支店を出したと聞いてありがたみが無くなったのを覚えています。


    どうでしょうのように車ではなく、歩いて八十八ヶ所回りたい。
    3ヶ月間くらい休めないですかね、お遍路休暇。

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著者プロフィール

旅と散歩と石ころと変な生きものを愛し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを追究している作家兼エッセイスト。その作風は、読めば仕事のやる気がゼロになると、働きたくない人たちの間で高く評価されている。主な著書は『いい感じの石ころを拾いに』(中公文庫)、『東京近郊スペクタクル散歩』(新潮社)、『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』(大福書林)、『明日ロト7が私を救う』(本の雑誌社)など。

「2023年 『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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