だいたい四国八十八ヶ所 (集英社文庫)

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  • 集英社
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451535

感想・レビュー・書評

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  • やりたいことはめんどくさい

  • 脱力感満点の著者の姿勢が心地よい。
    かといって面白おかしいことばかり書いているわけではなく、時折旅について真面目な考察なんかが挟まれていて、そのバランスがいい。

    P304凡庸な日本の一地方か、奇跡の土地か。
    おそらくそのような問いには意味がない。そこに答えはなく、四国巡りの体験があるだけだ。ことさらに意識しなくても、世界は自分の体験と記憶の中で形作られ、熟成され、たまには発酵過程で歪められたりもしながら、個別の着地点を見出していく。

  • 「だいたい」と言いつつ、けっこうマジメじゃないか。

    これを読むと、なんだか実際に歩いてみたくなりました。
    たぶん行かないけど。

    何十周もするリピーター、すげぇ。

    遍路道周辺の四国の人々の親切さは素晴らしい。

    • ryoukentさん
      タワンさん(あっちへのコメントさんくぅ。以下同文。相すまぬ。)
      こにちわ。同じAmazonのデータベスから検索してるのに、なんでここはのっ...
      タワンさん(あっちへのコメントさんくぅ。以下同文。相すまぬ。)
      こにちわ。同じAmazonのデータベスから検索してるのに、なんでここはのっけにペットボトルがヒットすんねん!という心境でやんす。
      2014/02/13
    • ryoukentさん
      あ、うち阿波池田も経由すると礼状参りは結構捗るよ。コホン。礼状?あ字が違うそうな。ま、いっか。
      あ、うち阿波池田も経由すると礼状参りは結構捗るよ。コホン。礼状?あ字が違うそうな。ま、いっか。
      2014/02/13
    • ほんやだワンさん
      んじゃ、もし将来お遍路さんを志すときには、阿波のr氏邸と土佐のけーこ氏邸で豪華御接待を受ける、とゆうことで。
      んじゃ、もし将来お遍路さんを志すときには、阿波のr氏邸と土佐のけーこ氏邸で豪華御接待を受ける、とゆうことで。
      2014/02/13
  • 「だいたい四国八十八ケ所」というから、途中抜けているのかと思ったらちゃんと八十八ケ所回っていた。それどころか「だいたい四国一周」している。
    でも、「ちゃんと四国八十八か所」って題名にしたらどうかというと、やっぱり「だいたい」が合ってる気がする。
    どうしてかというと、「四国八十八か所」にあるべき宗教的まじめさというか、巡礼的な気持ちと言うかそういう物が「だいたい」である。

    宮田珠己らしい軽快な語り口で、四国の様子が生き生きと語られるので、八十八か所に興味がなくても十分に面白い。歩いて四国を一周するついでに八十八か所回るという感じ。
    でも宗教をないがしろにしているかというとそうでもないと思う。宗教観が違うだけで、宮田珠己自身は色んな物に対してきちんと敬虔な気持ちを持っている人だなと思う。愚痴ったり軽口を叩いたりするけど、物事に対してポジティブな、ある意味誠実な思いを抱いているように思う。だから、読んでいて凄く面白い。

    四国に行きたいなぁ。室戸岬までの無補給ルートに挑戦してみたい!と思った。

    あと、マメが出来ないようにするための知識は役に立った。ウォーキングシューズ(中敷も!)を買いに行こうかなと思った。

    無性に出かけたくなる本。

  • 面白かったー。
    いつかやってみたい、四国お遍路。
    ゆるーくのんびりとするお遍路さんが面白くとても良かった。

  • タイトル通りに四国八十八か所遍路の話。ゆる~~~く開始し、ゆる~~~~く辿る感じの遍路ですが、最後には一種の悟りのようなものも感じられます。気楽に楽しく読める遍路本。

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著者プロフィール

旅と散歩と石ころと変な生きものを愛し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを追究している作家兼エッセイスト。その作風は、読めば仕事のやる気がゼロになると、働きたくない人たちの間で高く評価されている。主な著書は『いい感じの石ころを拾いに』(中公文庫)、『東京近郊スペクタクル散歩』(新潮社)、『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』(大福書林)、『明日ロト7が私を救う』(本の雑誌社)など。

「2023年 『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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