怪談のテープ起こし (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087458305

感想・レビュー・書評

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  • 個人的に怪談はよく分からんが怖いというのが肝で、綺麗にオチつく話はあまり好みでない。その点、三津田ホラーは絶妙。解説にもあった岡本綺堂の系譜というのは納得ですよ。

  • メタ的にふわっと怖がらせる感じ
    得体の知れなさ、オチのない怖さの部類だろうけどゾッとはしない

  • 大袈裟ではないリアルな感じが恐怖。
    描写が流石。
    三津田さんファンは損しない一冊だと思う。
    フィクションと言ってーーー!!!

  • この作家さんめちゃくちゃうまい、怖さの語り口調が。
    怖かったのは『幕間』ですねー。時任って編集者の話が怖かった!!
    ヒトガタのものはやはり怖い。

  • 期待通りの不気味さだった、さすが三津田先生!
    「怖い話を聞きとったテープを起こした話」という縛りがまず不気味。それぞれの短編自体の恐怖度はそこまで高くないものの、幕間がすごく良く作用していて、このまま読んでいたら何か起こってしまうんではないかという、じわじわくる恐怖がある。特に「死人のテープお越し」「集まった四人」「すれちがうもの」は、怪談特有の不条理さと現代感が怖かったなあ。三津田先生の現実に及ぶ危険というメタ感も、大好物だった。

  • 現実と虚構が入り混じる三津田さん短編ホラー。
    テープの自殺者たちが最後に見たものは?麻衣子が袴谷夫人に感じた歪さの正体は?目的や意味がわからないまま進んでいくのだけど、そこを考え出すとキリがなくて引き摺っている自分にハッと気づいてまた怖さが増す。サラッと読んでサラッと忘れるに限るな。忘れた頃にまた読むんだろうけどw
    わけのわからん石を押しつけられる「集まった四人」と正体不明の何かが近づいてくる「すれちがうもの」がイヤ~な怖さ。
    水遊びや水を注ぎたがったり、子どもが水に魅入られるのも何かしらの魔力だろうか。

    それはまぁ考えすぎだろうけど。
    「屍と寝るな」で久々に洋画『スケルトン・キー』を思い出した。途中で眠くなったりもしたが、同じネタでもそちらの方が最後にゾゾ~ッとトリハダ。

  • ・隧道(ずいどう)地中に掘った、墓室に通じる通路。
    ・森閑(しんかん)物音が聞こえずひっそりとしているさま。

  • 本当に起きた事なのか創造なのか。怖くて一度本を閉じてしまった。怖いもの見たさでもう一度本を開く。怖い話の間に編集者の舞台裏の話が挟まれ、更に現実味を帯びるこの物語。怖くて面白い。自分の身に何も起こらなければ……。

  • 文庫本も購入。

  • 2016年刊行の単行本を文庫化。
    著者と同名の主人公を配した実話怪談風ホラー短編集。
    表題作にもなっている『怪談のテープ起こし』が一番好きだ。ややSF風味のある『屍と寝るな』もなかなか。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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