- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087460377
感想・レビュー・書評
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陽だまりの詩が好き
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一話一話に強烈なインパクトがある不思議な短編集。
一番印象に残ったのは「SEVEN ROOM」ゾクゾクしながら読んで、読んだ後は暗い気持ちになってしまいました。それなのに、何度も反芻してしまいました。
また他にも、切ない話かと思ったらラストでどんでん返される「So far」や、死を認識する心の変化を描いた「陽だまりの詩」が特に良かったです。 -
陽だまりの詩だけで星5つ。
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初っ端は「カザリとヨーコ」。境遇が全く違う双子姉妹の物語。展開が全く予想できないので、ドキドキしながら読み進めた。結末はあまりにも意外!
2作目は「SEVEN ROOMS」。何者かに理由もなく監禁された姉と弟の物語。迫りくる死の恐怖はめっちゃ怖かった。
3作目以降は、上記2作品と比べると少々退屈だった。独特の世界観は随所に散らばっているものの、ふーん変わった世界、って感じるぐらいだ。
首がごろんと落ちたり、血が噴出したりしている描写ではあまり恐怖は感じなかった。
僕にとって恐怖とは目に見えない方が実感するかも! -
乙一さんの作品はストーリー設定が新鮮でおもしろく、
読者をぐいぐい惹きつける魅力があります。
ただこの短編集もそうなのですが、話の展開が唐突で違和感を感じるときがしばしばあります。
起承転結の転の部分で文字通りずっこけているような感覚です。 -
作者に騙されっぱなしの作品です。悲しくなったり、笑ったり、グロすぎて顔を歪めたり…本当に心が踊らされます。
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「夏と花火と~」で乙一氏に興味を持ったので、まずは二部作のうちの一冊のみを購入。
期待以上だった。とにかく台詞が印象深くて、語りが一人称であるところが、より一層魅力を引き立てていると思う。1番はじめに載っている「カザリとヨーコ」の、冒頭の一文から既に引き込まれていた気がした。2も買う。 -
初めて読んだときは、衝撃的だった。どす黒いホラーの中に、白乙一が紛れ込んでいるのが面白い。「SEVEN ROOMS」が凄い。
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この本は短編集。「sevenrooms」という短編を高校時代に何かのアンソロジーで読んで、泣いて、ずっと記憶に残っていて。
大人になってから検索してみたら「乙一」と言う人の短編だったとわかり、買ってみました。
久しぶりに読み直してもやっぱり泣いた。びっくりだ。
世にも奇妙な物語の「不思議系」「怖い系」みたいな話が好きなら絶対に気に要ると思うんだけれどどうでしょう。
ちょっとグロイ描写もあるんだけれど、それ以上に読み終わってから「うぉ」ってなる話が多くて、読み終わっても何分か「(゚Д゚)」としてしまいます。何だったんだろうで終わるミステリーより、こういう「ほほう」って唸らされちゃうミステリーの方が好きです -
共通のテーマに対してそれぞれ違ったアプローチで語られてるので、飽きることなく全話とても面白かった。
怖い話、切ない話、泣ける話、狂った話とてんこもりとなってます。