- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087460971
感想・レビュー・書評
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31文字で綴られる短歌。あまりにも自由で独創的な世界。そこに気づかせてくれたこの作品に大拍手。チェリーボーイは啄木と戯れ、プレイボーイは火星人と共に喫茶ボアにて涙する。まだまだ素敵だった、あの頃の吉祥寺の香りが何とも心地よい。
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めっちゃ面白い
何回か読んだ -
著者は歌人で、「ショートソング」とは短歌。主人公はチェリーボーイとプレイボーイ。前者の両親は日本人とカナダ人で、どハーフ顔のイケメンであるにもかかわらず、英語はまったくしゃべれません。シャイな彼はカノジョなく、2つ上の憧れの先輩から声をかけられていそいそ出かけたところ、それは先輩の所属する歌会。後者はその歌会のメンバーである歌人でモテ男。そんなふたりがかわりばんこに語る構成。下ネタ満載ながらやらしさなし、青春を感じながら面白く読みました。いっぱい登場する短歌も笑えます。「馬鹿中の馬鹿に向かって馬鹿馬鹿と怒った俺は馬鹿以下の馬鹿」。
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知り合いに言われて初めて手に取った短歌がメインで進むお話
感想は素晴らしいの一言でふとした時にまた手に取りたい
短歌から想像できれば面白いできないならば駄作に変わる
あくまでも短歌がメインのストーリー知って読まねば期待外れに
本書にて掲載された首の中で私の好みをいくつか示そう
・焼きたてのパンを5月の日だまりの中で食べてるようなほほえみ
・かわききるくちのなかまでしみとおるゆうきさえないのがプレゼント
・さっきからずっと出ている虹だからまだ見てるのは私だけかも
・遠くまで行く必要はなくなった 遠くに行ける そんな気がした
・靴音で笑いあえたらなって 蹴る くつくつくつ石畳みどきどき
凄くない?どんな感性していたらこんなセンスを剥き出せるのか
本を閉じ想いに耽った午前2時久方ぶりの幸せな味 -
ストーリーは正直そこまで引き込まれるものではなかったけど、引用されている短歌が洗練されていて面白かった。
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私はこういう小説もありかな〜チェリーボーイとプレイボーイ2人の立場から話が進む、面白可笑しい痛快ラブストーリー
少し内容が薄い感は否めなかったけれど、短歌の世界を垣間見ることができておもしろいと感じた。伊賀さん憎めない笑こういう人いるなぁ〜って思ってしまった。そして、吉祥寺のカフェに行きたくなっちゃった!
傷つけた
そんなことさえ
気づかない
POPな男は
まじたち悪い -
ショートソング=短歌
読んでると 吉祥寺の街 目に浮かぶ
とりあえず次 あのカフェ行こう
短歌のよしあしは正直わからないけど
青春ぽくておもしろい本だった -
短歌を交えて進んでいく小説。
最近短歌に興味が出てきて読んでみました。
物語の中に出てくる短歌は、この物語のために作られたのではないようですが、
自然に盛り込まれていて楽しめました。
物語の中に短歌が出てくるのって、現代の小説だと珍しい形式な感じがしますが、
源氏物語とか古典にはそういうスタイルがあるので、その手法を現代小説に持ち込んだって感じなんですかね。
短歌がそれぞれのキャラクターらしくて、いい味を出していると思います。
手法も含めて面白い小説でした! -
短歌の世界って、そういうのあったんだ❗️という感じ。読みやすかったけど、最後がしりきれとんぼで、あらっ終わっちゃった・・・結局どうなったのかなともやもやします。