東京バンドワゴン (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 5935
感想 : 737
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087462876

感想・レビュー・書評

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  • 東京の下町で「東京バンドワゴン」という古書店を営む堀田一家。大変賑やかな家族。それぞれが癖の強いキャラで大変魅力的。設定の段階でまず惹き込まれるのだが、これだけ賑やかな家族を設定して一人として宙ぶらりんになるキャラもなくしっかりそれぞれの役割を書き分けている小路幸也さんすごいなぁと思う。

    四季に合わせた話4編集録。朝に百科事典を東京バンドワゴンの書棚にこっそり置き、学校の帰りにそれを回収する謎の小学生をはじめとして謎解き要素もあり、ほろっと泣ける展開もあり、よくこの一冊にまとめれたよなぁと。そしてこの一冊でしっかり完結できるくらいの内容だったのだけど、どうやら続編もあるらしい...まじか。それは非常に気になる。続きも絶対読む。

  • 読めて満足✨ 教えてくれてありがとう! 夏の終わりに2021.
    8.31

  • 面白かったです。

  • 東京バンドワゴン(集英社文庫)
    著作者:小路幸也
    発行者:集英社
    タイムライン
    https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    心強くもあり、おせっかいでもある。家族の力を感じる人情物語。

  • 昔懐かしい東京下町の、
    4世代8人大家族ホームコメディ。

    登場人物がそれぞれ個性的でいいんだけど、
    特に故人のおばあちゃんの幽霊視点一人称で
    語られるというのがいい。
    斬新だけど、なるほど一人称だから没入しやすいし
    幽霊だから自由なのだ。

    舞台は明治18年から3代続く古本屋
    「東京バンドワゴン」。
    この名前がまたいいでしょう。
    店名のネーミングセンスからわかる通り、
    作品全体にちょっと古めかしい、
    あたたかみのあるセンスの良さが溢れている。

    登場人物の各々が中々に重大な事情を抱えてるし、
    みんな中々にお節介焼き(いい意味で!)なので
    東京バンドワゴンには事件が絶えないんだけど、
    悲観せず、明るく、賑やかに、ひたむきに、強かに
    生きていくのがかっこいいなって。
    古き良き東京人の人情、生き様、
    すばらしいじゃん、と思った。

    我南人さんの言う“LOVE”が
    東京バンドワゴンとその周りには
    溢れているんだけど、
    そのLOVEって男女の性愛って意味じゃなくて、
    友愛、家族愛、思いやり、配慮、
    もっと抽象的に言うと、相手の事情や心情を
    慮るってことなんじゃないかな。

    だとしたら、“ALL YOU NEED IS LOVE”、
    全面的に大賛成だ!

  • とても面白かった。
    以前テレビドラマか映画でやってたかなーって程度で読んでみたけど、すごく面白かった。

    舞台はカフェを併設する古本屋「東京バンドワゴン」。

    今では珍しくなった4世代が一緒に暮らす大家族のそれぞれが生き生きと描かれていて、ほのぼのといい感じの物語。

    悪人が出てこない、日常のちょっとしたミステリーを含みつつ、みんなで解決しつつ、日々が流れていく。

    御近所さんとの付き合いや、気軽に訪ねてくる常連さんなど。希薄になりがちな現代の人間関係だけど、この本の中には古き良き「繋がり」がたっぷり残っている。

    だけど、面白いのはノスタルジーだけではない。ストーリー自体が抜群に面白い。ちょっとした伏線がミステリーの謎の真相になってたり、家族の本当の親が誰か(結構家族内容は複雑なの)明らかになっていったりとか。
    いろんな展開がテンポよく進んでいくのであっという間に読んでしまった。

    シリーズ化してるみたいなので続きを読んでみたいと思う。良書。

  • 数年間、妻から薦められ、漸く手に取った。あ~面白かった。最初の頁、多人数の人物関係図を見て覚えられないだろ~と思いきやキャラ立ちが明確で問題なし。古書を扱いながらカフェを経営、爺ちゃんはべらんめえ。親父はロックンロール、その子ども達、孫達もいい感じ。昔の寅さん一家を思い出す。しかも語りが幽霊のおばあちゃん。今回の騒動の中でも青の結婚と藍子の画家としての渡英。LOVEがあり、吉永小百合さん似が出演したり、目玉焼きにソースをかけるし、まるでパニック小説寸前。今の日本の羨ましい家族像として追っていこうと思う。

    • moboyokohamaさん
      すみません。
      チョット間違いがありました。
      「編」の文字がひとつ多かったし
      「謎解きのような面」の後に「の」の字が付いちゃいました。
      失礼!
      すみません。
      チョット間違いがありました。
      「編」の文字がひとつ多かったし
      「謎解きのような面」の後に「の」の字が付いちゃいました。
      失礼!
      2021/04/30
    • ポプラ並木さん
      かわぞえさん、コメントありがとうございます。ちょっとしたミステリー要素もおもしろいですよね。妻も次からはビートルズの歌が出てくると言っていま...
      かわぞえさん、コメントありがとうございます。ちょっとしたミステリー要素もおもしろいですよね。妻も次からはビートルズの歌が出てくると言っていました。これも楽しみです。
      2021/04/30
    • moboyokohamaさん
      そうですそうです。
      各巻毎にビートルズの曲名が付いていますね。
      そうですそうです。
      各巻毎にビートルズの曲名が付いていますね。
      2021/05/02
  • 愛すべき個性的な登場人物たち。
    予想外にハマってしまった。
    15作まで出てる!

  • 予想以上にとても面白かった。
    NHKのホームドラマ観てるみたい。
    下町人情あふれる大家族の賑やかな日常と、ミステリーのような先が気になる展開。そして訪れるハッピーなラスト。
    小説独特の読みにくい感じもないので、普段小説を読まない人にもおすすめできる。あったかいエンターテインメント作品。

  • ずっと、読みたいと思ってた本。やっと読めました。東京バンドワゴンという古本屋と、その家族を巡る日常ミステリー。大好物です。
    #読了
    #読書好きな人と繋がりたい

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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