おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)

著者 : 村山由佳

• 集英社 (1999年6月18日発売)

感想・レビュー・書評

[このえさんの感想 · 2017年10月1日]

高校3年生の「ぼく」と、久しぶりに再会したいとこの「かれん」
年上の彼女はしばらく会わないうちにびっくりするほど綺麗になっていて……。
「ぼく」と「かれん」のほんわり恋愛ストーリー。

作品の中を流れる、ほんわりとして、やさしくて、あたたかくて
だけどどこか繊細で、きらきらしたものをたくさん散りばめた感性が
あすかさまへおすすめする本としては１番気に入ってもらえるのではないかな、と思わせる本です。

シリーズものですが、文章はやわらかくて頭に入りやすいので、さくさく読めます。

[naokiさんの感想 · 2017年6月7日]

おいしいコーヒーのいれ方1-1
約15年ぶり再読。いやもう、少女漫画を小説にしたかのような分かりやすい恋愛小説です。
ああこの世界観、懐かしいなという気持ちで一気に読んでしまいました。シリーズもので、まだまだ先がある、2017年現在未だに完結していない物語。というか、作者もうネタ切れ？続きはあまり期待できません。
作品は1994年、集英社より刊行。携帯電話なんてないし、カセットテープが大活躍している時代、良いですね。喫茶店でコーヒーが飲みたい。
もう自分がいつの間にか彼らの年齢を追い越していたことにショックを受けました。

[ktwakiさんの感想 · 2017年3月10日]

再再読。少女漫画ばりにキュンとする。

[永杜さんの感想 · 2017年2月5日]

突如として一緒に住む事になった従姉弟達。
久しぶりに会った彼らは、記憶よりも違うものに。

今まで以上に手のかかる生活になってしまった主人公。
こうしてみると、親に何もかもやってもらっているのが
当たり前、と思ってはいけないな、と。
自分の楽が、親の面倒。

ただの同居人、の意識が、徐々に徐々に…な
どうなるんだ！？　な緊張感が。
うっかり口走ってみたり、行動に移してみたり。
王道だと思いつつも、なにやにや感が。

秘密から、人のつながりから。
何だかほっこりした気持ちになれます。
弟の恋の方も気になりますが、それに対しての
マスターの言葉は納得です。

[morimoriさんの感想 · 2017年2月4日]

初々しくて笑える。
年の差５年、高校三年の男子が新任教師でいとこの女子を好きになる。
いとこ同士が同居するなんて、現代日本ではありえない話だけれど、このファンタジックな設定が現実味がなくて逆に萌える。

[ikaさんの感想 · 2017年1月27日]

これこそプラトニック・ラブ！
情景の書き方がうますぎる。

[reinouさんの感想 · 2017年1月20日]

１９９９年(底本１９９４年)刊行。ヒロインの肢体を見て鼻血を出してしまうシーンには、余りのベタな展開にクラクラ眩暈がしてしまうが、それくらい甘々の青春ラブストーリーである。とはいえ、年齢差やヒロインの奥手ぐあい、そして一方が高校生であることからすれば、もどかしい様なストーリー展開は微笑ましいと感じる読後感で、印象は悪くない。とはいえ、勝利のラストの台詞には吹き出してしまった。まぁ高校生だから不思議ではないけど…。

[yunaさんの感想 · 2016年10月28日]

勝利はそれなりの高校生だけどかれんの話し方がイマイチ。でも読みやすい。タイトルと最後のセリフがあってた。

[polo215さんの感想 · 2016年9月19日]

十数年ぶりに再読。やはり好きです、このシリーズ。再び、かれんに恋してしまう。この後も一気に読みたい。

[emibsさんの感想 · 2016年6月3日]

このシリーズは大好き。この物語は、まるでそよ風が吹いているかのような爽やかな恋愛小説。ミントのような恋。

著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント　@yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」