- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087474763
感想・レビュー・書評
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殺された主人公が、幽霊になって、自分の死の真相を探るお話。
石田衣良さんの本は初めてでしたが、文章のテンポが良く読みやすかったです。さわやかな文章って感じかな。
最近、自分の予想を気持ちよく外してくる小説ばっかり読んでたので、ストーリー的に驚きは少なかったです。
正直、読了直後はピンと来なかった。
ただ、思い返してみるとこの本の読みどころはそこじゃないよね。
心を開かず一人で生きると決めたのに愛した男、子の為、兄弟の為に色々なものを犠牲にした男達。
キャラの人情味とストーリーが、やるせないけど、この世界もそんなに悪いもんじゃないと思わせてくれます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
石田衣良作品の中で一番好き
石田さんの文章は
自分と相性が悪いんだけど
この作品だけは一気に読めたし楽しめた -
死者(魂?)の視点から自分の死の原因を探っていくという展開はなかなか面白いのだが、肝心のミステリープロットにあっと言わせるところが無いのが残念。主人公の過去についてはフラッシュバックの部分で丁寧に描かれている割に他の登場人物の描写が浅い。そのためか、周辺人物の(主人公の死にまつわる重要な)行動の動機づけにあまり共感出来ず、感動するべきラストシーンで個人的には盛り上がれなかった。
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一気に最後まで読める作品です。
投資会社の若きオーナーが殺され、幽霊となって真相を追究する作品ですが、どろどろとした感じはなく、ストーリー展開も速く、すんなり物語の中にはいっていけます。幽霊の描写、ストーリーは、映画「ゴースト」を思い出しますね。 -
ファンタジーですね。
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殺されてしまった主人公がその理由を探していく話。読みやすくて次の展開が気になる話。
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私が今まで読んだ石田衣良作品とはかなり違ったタイプだった。
こういう作品を書くとは意外な感じ。もしくは、今まで持っていたイメージが間違っていたのかな。
でも、数冊しか読んでないし、たまたま偏ったタイプしか読んでなかったんだなぁ。
それに一人の作家が書くタイプを固定しちゃうのも失礼な話か。
そういえば、姪が本を借りに着た時、乙一さんと石田衣良さんを選択していた。好きな作家だって。
どうしてそういう組み合わせなんだろう?と思ったけど、もしかしたら姪は石田衣良さんのこの作品から読んでいたのかもしれない。それなら、なんだか納得できる。
主人公は、自分が死んでいることに気付いた。
目の前にある歯がぐちゃぐちゃになった自分の無残な死体は、何故埋められてるのだろう。何故自分は死んだのだろう。
死ぬまでの2年間の記憶が欠落していて思い出せない。
幽霊の主人公が自分の死の謎を追求する。
私の石田衣良作品ランキングで1,2位をつけるくらい好きな作品。
他の長編も読んでみたいな。 -
幽霊になっても会いたい人がほしいと思った
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投資会社のオーナー純一は自分の死体が埋められていくのを幽霊となって眺めていた。
何故自分は殺されたのだろうか、何もわからないままフラッシュバックのように今までの人生を駆け抜ける純一、しかし自分が殺される前2年間の記憶がすっぽりと抜け落ちていた。
記憶にない2年間。調べるうちに純一は自分の会社が新作映画製作に巨額の投資をしていることを知る。これ怪しく思った純一は、わずかな手がかりから幽霊であることを頼りに真相に迫ろうとするが・・・
出だしから幽霊となっている純一、主人公が幽霊という状態だが、荒唐無稽という感じはせずスムーズに入っていけた。
幽霊である特権を活かして、純一が知りうる情報と読者のそれとが同期しており、真相へ至る理解度を主人公と共に深めていくことができるのは良い点だったと思う。 -
石井さんらしいとても素敵な小説でした。個人的には、高梨さんが完全な悪、という訳ではなくてほっとしました。