嫉妬の香り (集英社文庫)

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感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476965

感想・レビュー・書評

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  • 「彼女はまだ四年しか経っていないと言い、
    私は四年も経っていると感じているのだった。
    彼女は愛がないと訴え、
    私は愛が豊富にあったと錯覚していた」

    男のひとの嫉妬もあんまり女のひとの嫉妬と変わらないのかしらと思いつつ,やっぱり男性の視線からの恋愛小説はいまひとつ私はわからないです..

    どうして,男性の書く小説は,
    お色気たっぷりの女性と清楚な女性の対比があって,いつもそこで間にはさまって苦しむのかしらね.
    と,ドライに思ってしまう.

    なーんかな....不自然な小説.
    辻さんの作品は途中で変わりましたよね〜うーん.

    だけど,その不自然さは美しさから由来しているのかなとも思います.
    文章一文一文の意識された美しさ,ゆえに,この作品はいまいちバランスがとれてない.
    そのアンバランスさが,「たまらん」と思うひとと,「ふーん」と思うひとに分けるのかしら.

    香水の香りに,好き嫌いがわかれるようなものでしょうか?

  • 愛する彼女は友達と浮気をしているんじゃないか…
    そういう不安にかられているときに、友達の妻から話をもちかけられる
    「二人は浮気をしているから、私たちもしましょう。」

    独占できないと知りながら
    相手を欲しがる…

    ある日彼女から あることを言われ―…

  • ニオイフェチの私にはよくわかる。(笑)
    でも、嫉妬という感情はあまり持ち合わせてはいない。

    主人公が、相手の動物的な体臭(フェロモン?)に見せられている様子、
    それは読んでいて共感するところがあった。

  • 嫉妬って
    一番動物的で嫌な感情だと思う
    でも
    誰にでもある。

  • 辻仁成はそこそこの変態だと思う。
    そしてまた、香りに対する『記憶』がテーマ。
    なんだろね、この人。

    薄っぺらい話やったけどまだ許せるかなぁ

  • 愛についての張りつめた問いが続く、狂おしく、ピュアな恋愛小説

  • 嫉妬しない恋なんかなぃ…

    でも、これ読んで香水のチカラを知りました。

  • 嫉妬っていう言葉には、「女」という漢字が入っているから、嫉妬するのは女だけかと思いがちだけど、実は男の人のが嫉妬深いのかもって思った。
    ちょっとエロティックだけど、読み進むにつれ、興味深さが増していく。大人の恋愛というものを悟れる一冊。

  • ドラマになりましたね。
    嫉妬と香りが絡まってなんともいえない空気をかもし出してる感じでした。
    最後のくだりがなんか知らんけど印象に残った。

  • 私にとって非現実的な設定であったが、共感できる部分は多かった。区切りが多く、さくさくと読むことができた。

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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