- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087476965
感想・レビュー・書評
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辻さんの小説は2冊目。
前に読んだのが「冷静と情熱のあいだに」だったのだけど、辻さんの小説はパリがよく出てくるのかな?なんて思ったりしました。
やっぱり私、辻さんの文章好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「香り」を通奏低音に描かれる、恋愛ストーリー。愛とは何か。愛と嫉妬の表裏一体性。激しい嫉妬が生んだ衝撃の結末とは。
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辻作品の魅力のひとつって、だから例えばこういうトコロ。直接的な部分だけじゃなくて、その奥にもっと情熱的なものがある、のだ。
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凄いなあ、嫉妬ってここまで人を変えるんだ・・・と思った。そしてフレグランスに興味も凄く出た。
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大人の愛を考えさせられますョ。
もともと辻仁成サンの小説が好きで、タイトルに惹かれて買ったんだけど…
〈愛と嫉妬は常に危険な関係にある。…愛するものを奪われるという虞から嫉妬するのではない。自分が傷つくのが怖いから嫉妬の鎧を着てしまうのであり、つまり嫉妬とは自己愛に他ならない。〉
嫉妬する側も、される側も経験があるから、余計にのめり込んで読んだ。
〈香りとは運命をも導く道具なのであろう。〉
嫉妬に翻弄され、崩壊する関係。
理性を奪う香り。
大人の、愛を問う。 -
香りは大事ですよ〜香りは!人間も所詮生き物。自分の素の香りっつうものがあるはずなんですが、、それをバラまくも魅力的、秘して装うもまたオツ。人が人に魅かれるのに理屈はなし。内なる自然に素直に従って心の赴くまま〜〜ユラユラと〜 行くとこうなるのかもね?つう一見情けない非常識なお話。しかし、登場人物すべてにそれなりのやむにやまれぬ「理由」はあるのです。それが…嫉妬!
愛ってなんなんでしょうねえ???人間は生きてる世界を複雑にしてきたぶんだけ、余計なことが気になってしょうがないのかもしれない…ね。 -
嫉妬というのは恋愛にしろ何にしろ、人の生活につき物な感情ですよね。
そして、すごく扱いづらいもの。
そんな”嫉妬”をテーマに、猜疑心、裏切り、虚実から生まれてしまう愛なんかが描かれています。
章ごとの頭に投げかけられる問いが意外にも(失礼に聞こえてしまう言い方ですが、誤解なきよう。こう表現するしかないんです…)真実で、思わずドキッとしたり。
嫉妬とはうまく折り合いをつけなければいけませんね。(それが難しいんだけど) -
恋愛における妄想は恋愛におけるトラウマから生まれる。
いい意味で過去を忘れる者が幸せな恋愛をする。