嫉妬の香り (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.27
  • (33)
  • (53)
  • (167)
  • (32)
  • (5)
本棚登録 : 711
感想 : 70
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476965

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 辻さんの小説は2冊目。
    前に読んだのが「冷静と情熱のあいだに」だったのだけど、辻さんの小説はパリがよく出てくるのかな?なんて思ったりしました。
    やっぱり私、辻さんの文章好きです。

  • 「香り」を通奏低音に描かれる、恋愛ストーリー。愛とは何か。愛と嫉妬の表裏一体性。激しい嫉妬が生んだ衝撃の結末とは。

  • 辻作品の魅力のひとつって、だから例えばこういうトコロ。直接的な部分だけじゃなくて、その奥にもっと情熱的なものがある、のだ。

  • 凄いなあ、嫉妬ってここまで人を変えるんだ・・・と思った。そしてフレグランスに興味も凄く出た。

  • 大人の愛を考えさせられますョ。

    もともと辻仁成サンの小説が好きで、タイトルに惹かれて買ったんだけど…
    〈愛と嫉妬は常に危険な関係にある。…愛するものを奪われるという虞から嫉妬するのではない。自分が傷つくのが怖いから嫉妬の鎧を着てしまうのであり、つまり嫉妬とは自己愛に他ならない。〉
    嫉妬する側も、される側も経験があるから、余計にのめり込んで読んだ。
    〈香りとは運命をも導く道具なのであろう。〉
    嫉妬に翻弄され、崩壊する関係。
    理性を奪う香り。
    大人の、愛を問う。

  • 香りは大事ですよ〜香りは!人間も所詮生き物。自分の素の香りっつうものがあるはずなんですが、、それをバラまくも魅力的、秘して装うもまたオツ。人が人に魅かれるのに理屈はなし。内なる自然に素直に従って心の赴くまま〜〜ユラユラと〜 行くとこうなるのかもね?つう一見情けない非常識なお話。しかし、登場人物すべてにそれなりのやむにやまれぬ「理由」はあるのです。それが…嫉妬!
    愛ってなんなんでしょうねえ???人間は生きてる世界を複雑にしてきたぶんだけ、余計なことが気になってしょうがないのかもしれない…ね。

  • 嫉妬というのは恋愛にしろ何にしろ、人の生活につき物な感情ですよね。
    そして、すごく扱いづらいもの。
    そんな”嫉妬”をテーマに、猜疑心、裏切り、虚実から生まれてしまう愛なんかが描かれています。
    章ごとの頭に投げかけられる問いが意外にも(失礼に聞こえてしまう言い方ですが、誤解なきよう。こう表現するしかないんです…)真実で、思わずドキッとしたり。
    嫉妬とはうまく折り合いをつけなければいけませんね。(それが難しいんだけど)

  • 恋愛における妄想は恋愛におけるトラウマから生まれる。
    いい意味で過去を忘れる者が幸せな恋愛をする。

全70件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻仁成の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×