エンブリオ 1 (集英社文庫)

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  • 集英社
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本棚登録 : 724
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478730

感想・レビュー・書評

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  • 現代医療、生命倫理について鋭く書かれていて興味深く読めました。けど、扱う内容の割りにはあんまし重い雰囲気ではなくて、エンターテイメントっていう感じが。そこが良くも悪くもあったかな。

  • 2005/11/12 読了(小説)
    とびぬけた技術と知識を要する産婦人科医・岸川が人の生死にも関わる異常な医療行為を行っていく小説の上巻。
    不妊に嘆く夫婦や大病におびえる患者たちを、非道ともいえるエンブリオ(ネタバレしないように解説なし^^)の培養など行いながら、大手術を成し遂げ救っていく。彼のしている医療行為の是非を問うことはたやすくないが、彼の目指す医療のあり方には、考えさせられることも多い。
    一流の医療技術を克明に描く筆者の力量にも惹きつけられるが、その反面、血や手術の話が苦手な人には辛いかも。
    私は医療系の実話も小説も好きなので、興味深く読めました♪。
    文庫は上下巻になりますが、下巻の後半の終わり方がちょっぴり物足りない気もしました。もう少し問題提起をするなりして終わってほしかったかなぁ。でももっと他の作品も読んでみたいと強く思いました。とてもよかったです。

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著者プロフィール

1947年、福岡県小郡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』(新潮社)で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』(新潮社)で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』(新潮社)で第10回柴田錬三郎賞、’10年『水神』(新潮社)で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』(あかね書房)で第60回小学館児童出版文化賞、12年『蠅の帝国』『蛍の航跡』(ともに新潮社)で第1回日本医療小説大賞、13年『日御子』(講談社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』(新潮社)で第52回吉川英治文学賞および第24回中山義秀文学賞を受賞。近著に『天に星 地に花』(集英社)、『悲素』(新潮社)、『受難』(KADOKAWA)など。

「2020年 『襲来 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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