エンブリオ 2 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 638
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478747

感想・レビュー・書評

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  • 1巻目が面白かったので続きを読んだが、なんだかラストにがっかり。結末というか、これで終わり?な感じでなんだか少しモヤモヤしている。

  • 岸川先生の考えや行動にぞっとした。

  • 彼が積み上げてきた研究に危機が訪れる
    米国からのスパイ、裏切り者
    愛していた恋人までも裏切られ・・・
    そしてすべての邪魔がやみに葬られた
    エンブリオとともに・・・・

  • 医療ミステリー。患者に優しく優秀な医師の岸川。しかし、倫理を無視して暴走する彼の行き着く先は? 
    先に「インターセックス」を読んでいたのでいくつかの事件の詳細がわかっていて、それはそれで楽しめた。

  • エンブリオ、つまりは生まれてくる前の胎児。
    医学がどこまで進歩してるかわからないけれど、
    必要なことだったり、
    倫理的な問題だったり、
    自分の立ち位置によって考えが変わってくる問題と思う。

  • レビュー

  • 残念。上巻からどうなるのか。楽しみに下巻に入りましたが。そりゃあ、みんな濡れ場は好きよ、けどね。そんなもんはどうでもいいんよ。せっかくのテーマにさらなる広がりはなかった残念。下巻の中心となるドタバタ劇も結構フツウwサプライズ的な事もないし。

  • 院長岸川の野心。それに疑問を抱きつつも、子に恵まれない夫婦には、何とかして子を授けてやりたいと、ディンクスの私は思わざるをえません。

  • なるほど。こちらを先に読んでいれば、『インターセックス』で一部なぞとなっている部分は、なぞでも何でも無かったのですね。
    知らずに逆の順序で読んだことで、実は『インターセックス』をちょっと多めに楽しむ事が出来たのかもしれませんし、こちらで岸川の性格、やり方が分かっていたら違った視点から読めたのかもと。。。
    しかし、驚いたのは、年間に生まれる子供と堕胎される子供の数が同じくらいであること。もしかして少子化の原因には堕胎のリスクが昔よりも少なくなり、一昔前なら生まれたかもしれない命が、避妊意外にもこういった方法で盛んにBirth Controlが行えてしまっていることも含まれるのではと邪推せずには入られません。
    本書は、不妊治療、生まれ来る命と既存の命、現代の神の領域に近くなりつつある医療のあり方色々考えさせられることが満載ですが、ストーリーとしても楽しめるので、お得な感じです。

  • 事の善悪や生命倫理はおいておくとして、これほどの先端医療に関わり、次々と新たな治験を試み、生殖医療や再生医療の最新技術を切り拓いていけるとなれば、もはやとどまるところを知らず虜になってしまうに違いない。
    あくなき探究心、進みすぎた医療、そして実際にそれらの技術がよそでは救えなかった患者を救えるという事実。おそらくこの小説は決して未来の話ではなく、今やすでにこのような研究開発は行われているのではないかと思う。「患者のため」という免罪符をもって猛進する科学や医療を、どのような現実的なラインで線引きし、特に不妊治療や再生、移植などの方針を国が定めていくのか、明らかに国の方針が立ち遅れている感がありありと描かれる。おりしも6歳以下の子供の脳死移植が行われた時期でもあり、実際にこのような分野がこれからどの方向に向かっていくのかとても興味深い。
    天才産婦人科医岸川は、普通に考えれば「悪」なのかもしれないけれど、ここまで徹底した自分の主義主張があるならばむしろ爽快。

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著者プロフィール

1947年、福岡県小郡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』(新潮社)で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』(新潮社)で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』(新潮社)で第10回柴田錬三郎賞、’10年『水神』(新潮社)で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』(あかね書房)で第60回小学館児童出版文化賞、12年『蠅の帝国』『蛍の航跡』(ともに新潮社)で第1回日本医療小説大賞、13年『日御子』(講談社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』(新潮社)で第52回吉川英治文学賞および第24回中山義秀文学賞を受賞。近著に『天に星 地に花』(集英社)、『悲素』(新潮社)、『受難』(KADOKAWA)など。

「2020年 『襲来 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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