- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087484922
感想・レビュー・書評
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恋した相手が彼女の姉ではありましたが、純愛小説でした。途中までよかったのに、いきなり春姫さんが亡くなってしまう終わりかたは、なんだか無理矢理話を切なくしただけ感が否めなかったです。
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乗り越えて温めて始まった恋の終わりがあまりに突然であっけない。
なんで?
なんで??
って何回も言ってしまった。
でも現実もこれくらいあっさりと残酷にやってくるものだろう。その時わたしは耐えられそうにない。誰もきっと耐えられない。
かつてそこにあった愛の思い出だけがかろうじて人を支えることができるのかも。
面白かったけど、歩太の気持ち考えたら悪夢みたい。
早く夢から醒めたい。切ないというより苦しい。
こんな終わり方はいやだ -
有名な恋愛小説なのは知ってましたが、実は今まで未読でした。
非常にオーソドックスな恋愛小説でした。
いい意味でも、悪い意味でも。
ラストも好きな方はすごく好きな終わり方でしょうけど
ダメな方はダメでしょう。
ラストは中盤で読めてしまいますし、終盤へのもっていき方に
若干無理は感じるのですが、そこはみずみずしい文体と感性で
上手くまとめられています。
映画化もされているようですが、逆に映像化したら
つまらない内容だと思います。
これは文章のみで楽しんだほうがいい物語でしょう。 -
恋愛小説です。
普段、恋愛小説をよまない自分からしたら
感動の一冊。
切ない系。
涙もの系 -
10年以上ぶりに再再読。
初見の時よりストーリーも覚えてるし自分も歳を重ねてるので衝撃は薄め。
でも、やっぱり村山由佳の言葉の選び方が好きで、まるで色や温度や香りがソコにあるような気がする… -
年上女性と年下主人公の恋愛。
精神科医と浪人生…
男性からしたら夢の展開かも。笑
最後の展開は急でした…
しかし村山さんの文体自体は、すごく読みやすくてよかった!
他のシリーズ読んでみようかな。 -
楽しめた。
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単なるありきたりな恋愛小説。「小説すばる」新人賞を受賞したらしい。が、才能や将来性に着目して与えられる新人賞は、作品の善し悪しの指針にはならないのかな?新人であろうが大家であろうが、一読者としては最大の関心は面白いか否かだから。
ところで、ハインラインの『夏の扉』を愛読する女性を俺は好きになるかな?そもそも興味もつだろうか?これが『たったひとつの冴えたやり方』とか『冷たい方程式』だったら、俄然興味湧くんだけど。 -
もうひとひねりほしい気もするなあ・・・
素直に恋愛小説を読めなくなった自分がちょい哀しかったりもする訳で・・・
本と自分との距離を感じちゃいました・・・
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最終行、「そこには、春妃がいた。どのページにも、どのページにも、春妃があふれていた。」とある。そして、174ページ、「これほどまでに愛しているつもりでも、きっとまだ何かたりないのだ、だから彼女を描くことができないのだ」とある。
春妃が生きている間にはとうとう描けなかった彼女の輪郭が、春妃の死によって完成するというのは、なんとも皮肉で悲しいものだ、と思う。