箱庭図書館

著者 :
  • 集英社
3.70
  • (262)
  • (602)
  • (497)
  • (84)
  • (13)
本棚登録 : 4287
感想 : 605
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713862

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「箱庭図書館」
    読者のボツ作品をリメイク。


    読者のボツネタを乙一がリメイクする。ヤクルトで野村監督が、やっていたことを、小説で乙一がするというスタンス。どうりで乙一作品は、怖い/どろどろ/忘れらせないぞっとさ、があるって言われていたけど、かなりマイルドな訳ですね。これくらいの緩さから入るのが、丁度良い。


    □小説のつくり方
    小説家になった男の理由で、オチをつける。
    □コンビニ日和
    コンビニからしたらたまったもんじゃない一日を描いたコメディ強め。店長も小悪党だから、コンビニからしたらたまったもんじゃない。
    □青春絶縁体
    名前は、気に入った。文芸部に入った僕(高校生)と文芸部先輩の物語。小学生の頃に書いた小説を起因とした青春風味あるほわっとした終わり方。
    □ワンダーランド
    ある事件を見た少年の物語。ワンダーに相応しいちょっと変わった雰囲気。
    □王国の旗
    登場した段階でいきなり恋人がいる主人公。乙一作品にはあんまり無い模様。
    □ホワイトステップ
    積雪メッセージをリメイク。自分の作風に似ている設定であり、リメイクへの欲求は最初は湧かなかった模様。


    どれも強い印象は残らなかった。 かなり薄め。これで乙一に免疫がついたとは言えないなw

  • 鍵穴の話は面白かった!!よく出来てるなと思った!乙一を好きになった作品。

  • 文章を書くとき、慎重な性格の人のほうが句読点を頻繁にうち、大胆な性格の人初めてのあまり打たない。

    コンビニ日和
    青春絶縁体
    醤油を一気飲み。伝わるのか。

  • 読者からアイデアを募集し、それをもとに乙一さんがアレンジを加えた、と言う短編集。
    短編集と言えど少しは物語間のつながりがあるので順番どおりに読んだ方がいいと思う。

    個人的には最後の「ホワイトステップ」が一番好き。
    他の5作のちょっとした謎が解けるという物語でもあるし。

    比較的気軽に読めて楽しめるという本だと思う。
    あと、これらの作品のもとになった読者の投稿はwebで読むことができるので、本書を読んだ後に読んで比較してみると面白いと思う。

  • 面白かったです。あとがきで、募集したお話を乙一さんがリメイクしたというコンセプトを知りました。興味深いです。いろいろな色のお話たちで、でも文善寺町という同じ舞台で少しつながっていました。不思議だったり、じんわりきたり。特に「青春絶縁体」と「ホワイト・ステップ」が好きでした。

  • 2016.01.13読了

  • オムニバス形式の話は大好きです。乙一さんといえばうすら怖いお話を書かれているイメージが強いかもですが、私は初めて読んだのが「きみにしか聞こえない」だったので、ファンタジーの方が好きです。こちらはとても素敵な不思議な世界のお話だったと思います。

  • 一般の方の投稿作品を乙一がリメイクして作品にするという変わった小説。昔乙一の「zoo」を読んでちょっと衝撃を受け、そのイメージで読むとあれっ?言うぐらいあっさりした内容。ちょっと物足りなさがあったので今度は乙一のオリジナル作品を読んでみようかな。

  • 120401

  • 投稿作品をリメイク…面白いな、と思います。最後のホワイトステップと青春絶縁体が好き♪特に青春絶縁体はたまらなく甘酸っぱくて、ほろっとして大好きに作品です。不思議な世界、少しのリンク。乙一ワールドに引き込まれていきました。投稿者が違うので作品ごとに個性のようなものはバラバラなのですが、物語を紡ぐ街、そしてリンクする登場人物によって纏まりを感じるのがとても心地よかったです。他の作品も読んでみたいです♪

全605件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

乙一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×