- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087714425
感想・レビュー・書評
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短編集で、短編集に在らず
送辞が好きです
もちろん他もいいんだけどね
こんなお話が出来るって・・・
ワクワクするし、楽しみです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
卒業と同時に統廃合により校舎がなくなる高校を舞台に、卒業式の前後での出来事を描いた群像劇。7つの連作短編集です。
それぞれのお話の主人公はいずれも女子なので、「少女は~」というタイトルになったと思われます。
作風としては、朝井リョウさんのデビュー作「桐島、部活やめるってよ」に似ています。
個人的に良かったのは「屋上は青」と「ふたりの背景」の2つです。 -
「ふたりの背景」でかなり泣いてしまった。
正道くんがかっこいい。 -
あぁ…。胸がきゅっとなります。
自分の高校時代を思い出しました。
あの多感なキラキラとした時間はもう一度はない。
それが分かっている大人が読むからこそ、こんなにも心を掴まれるのでしょうか。切ない…。 -
廃校になる高校の最後の卒業式に纏る、
7篇の連続短編集。
読み始めは、やっぱり朝井リョウだなぁと
思うような少しだけ若すぎる感性の
ほとばしりを感じたけど、
読むうちにどんどん惹き込まれて
気にならなくなる。
少女マンガでしか味わえないような
二次元に近いほどのときめきを、切なさを、
絶妙にきちんと美しく
文学にしてくれてるような感覚。
読むごとに、これもいいなぁ、
あ、これもいいなぁ、と思ってしまう。
実際の順番通りに収録されてるけど、
この順番がまたすごくよかった。
それぞれの、大事なさよなら。
たいせつな、少女たちの別れと旅立ち。 -
最近よく読んでいる朝井リョウさんの作品。
「もういちど生まれる」と同じく、主人公の異なる短編集。
相変わらず「青春全開!!」って感じの作品。
懐かしく、そして温かい気持ちになった。
この感覚があるので、朝井リョウ作品は止められない。
今までの作品よりは恋愛の要素が強いかも。
前から感じてはいたけれど、女性が主人公の物語を書くのがとても上手いなぁ…
個人的には「在校生代表」と「夜明けの中心」が好き。
<印象に残った言葉>
・許せなかった、という言葉は、あたしのお腹の中に重く響いた。あたしはこれまでの十八年間、誰かを許せなかったり、誰かに許されなかったりしたという記憶がないことに、いま気が付いた。 (まなみ・P266) -
この方の本、全部読んだ訳ではないのですが、こういう「一つの場所にいるたくさんの誰か」がそれぞれ主人公になり、同じ時間を、近い別の場所で過ごしている話…すごく好きです。卒業式の日に、それぞれドラマがあり、別の悩みを抱えながらも先へ進んでいく…切ない…。毎度この方の書くキャラは、すごくリアリティがあり、私の隣にかつていた誰かなんじゃなかろうか、くらいの存在感があります。表現が独特で、キャラ把握に時間がかかってしまうことも多々ですが…(汗
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本命の『桐島、部活やめるってよ』といつまで経ってもいつまで待っても図書館で巡り合えないので朝井リョウさん著の他作品を全て借りてきました。初めて読みました、そしてなんでもっと早く読まなかったのだろうと思いました。澄み渡るあおいろの文章、不器用な誠実さ。むず痒い青春をもう一度思い出したいあなたに。