ホテルローヤル

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714920

作品紹介・あらすじ

恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性店員、「人格者だが不能」の貧乏寺住職の妻、舅との同居で夫と肌を合わせる時間がない専業主婦、親に家出された女子高生と、妻の浮気に耐える高校教師、働かない十歳年下の夫を持つホテルの清掃係の女性、ホテル経営者も複雑な事情を抱え…。

感想・レビュー・書評

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  • “使われないまま放置され、荒れ果てた状態になっているもの”を指す『廃墟』という言葉。怖いもの見たさもあって、どこか心惹かれる言葉でもあります。

    『白壁が半分以上はがれ落ちた古いラブホテル』というその『廃墟』。
    『消火器もむき出しのパイプも、蜘蛛の巣さえも埃をかぶっている』というその『廃墟』。
    『すのこの上にねずみの死骸が転がっている』というその『廃墟』。

    しかし、『廃墟』は最初から『廃墟』であるはずがありません。誰かがその場所に素晴らしい夢を見て、誰かがその場所に光輝く未来を見て、そして誰かがその場所にいつか微笑む自分自身の姿を見た、そんな時代が過去にあったはずです。『すげぇだろこの景色。ここにラブホテルなんか建てちゃったら、みんな列を作って遊びにくると思わねぇか』という過去の誰かの思い。しかし、時間を経てみればそこには栄枯盛衰の物語が存在することになる、それは悲しくも人の世の定めなのかもしれません。

    そんな栄枯盛衰の時間を、現在から過去へと遡る物語がここにあります。湿原を見下ろす高台に、今や『廃墟』と化して佇むその建物。掲げられた看板には「ホテルローヤル」の文字。『だれもかれも、幸せにしなければ。そして最後に自分が笑わなければ』と、かつてそう願った男の夢の果てを冒頭に見る物語です。

    『青いようだが、上空はうっすらとかすんでおり、湿原の向こうにあるはずの阿寒岳は輪郭も見えない』と『フロントガラスの向こうに広がる空を見』るのは主人公の加賀屋美幸。『とうに空腹感はなくなっている。炭水化物を摂らなくなって一週間が経っていた』という美幸の横で『ハンドルを握る貴史』。『晴れてよかったな。撮影日和だ』、『これが終わったら、好きなものなんでも食っていいから』と『朝から同じ言葉を三度ずつ聞いた』という美幸。『短大を卒業してから十三年「スーパー・フレッシュマートしんとみ」の事務』をしてきた美幸。そこに三年前に採用された木内貴史。『すぐに美幸が中学の同級生だったことに気づいた』のは『右の眉毛の上にある直径五ミリほどの黒々としたほくろだった』と『初めて肌を合わせた際にそんな台詞を吐いた』貴史。車の『後部座席へと視線を移』すと、『デジタル一眼レフカメラ一式がカメラバックに入っている』という車内。『一週間前、モデルになってくれと言われた』美幸。『急なダイエットも…中に透けるスリップ一枚しか着けていないのも、すべて「撮影」のため』という今。『あと五キロ痩せてほしいんだ』という貴史の注文に応え、『一週間で無理やり三・五キロ落とした』美幸。『湿原脇の国道を右へと曲がり、踏切を越えて坂道を上った』二人の車。『すぐに古い建物が視界に入ってきた』ものの『周囲を草に覆われた看板は「ホテルローヤ」までしか見えない』というその建物。『廃墟でヌード撮影をするのがあこがれだったんだ。最高だろ。ここしかないって思ってさ』と語る貴史が『一か月も前から決めていた』というこの場所。『青いバックに黄色で縁取った赤い文字。ロゴの端はすべてくるりと巻きが入っている』という看板が掲げられた『ホテルローヤル』へと到着した二人。『降りてよ』という貴史の言葉に『頭の中が真っ白いがらんどうにな』る美幸。『建物の扉を開け』、埃くさい建物の中へ進んでいく二人。『ここだ』と貴史が指差す『廊下の中ほどにある部屋』。『煙草の焦げ跡で穴だらけ』の『赤いベルベットのラブソファー』。『使用感が残っている』のを見て『他人が使ったあとの部屋なんて見る機会ないだろう。ここを発見したときは、さすがの俺も興奮したね』と言う貴史。そして『ね、脱いで』と急かす貴史。そんな二人の廃墟ホテルでのその後の時間が描かれていく〈シャッターチャンス〉というこの短編。今や『廃墟』と化した『ホテルローヤル』の今を砂利を噛むような違和感たっぷりに描き出した好編だと思いました。

    七つの短編が連作短編の形式を取るこの作品。『八月の湿原は、緑色の絨毯に蛇が這っているようだ。湿原から蒸発する水分で、遠く阿寒の山々が霞んでいた。視界百八十度、すべて湿原』という北海道の湿原を見下ろす高台の上に建つ『ホテルローヤル』という名のラブホテル。そんなホテルの三十云年に関わる人たちを、時間軸を遡りながら描いていくという、なんとも興味深い作りがなされています。そんなこの作品で感じたのは”真逆のものを見事に対比”させる構成の上手さだと思いました。そんな真逆なものを三つあげたいと思います。

    まず一つ目は、”昼と夜”です。北海道の湿原を見下ろす高台というと、雄大な大自然に囲まれ、澄んだ空気に眩しい陽射しが降り注ぐ、そんな健康的な昼の情景が思い起こされます。しかし、この作品で描かれるのはあくまでそこに建つラブホテルが舞台。狭く閉ざされた部屋、薄暗い照明が照らす、そんな不健康な夜の情景、と、外と内の真逆さがとても際立つ光景が浮かび上がります。そんなホテルの外と内の世界の対比を『朝も昼も夜を演出し続けた部屋』、『外は真昼でも室内はみごとに夜の気配』、そして『客は日が高くても夜を求めてここにくる。後ろめたさを覆う蓋に金を払う』と、何度も言葉を変えて読者の中に夜を印象づけていく桜木さん。ホテルの外と内の極端な対比によって、夜の暗がりを読者により強く印象づけている、そのように感じました。

    次に二つ目は、人の”理性と野性”です。これは一つ目の”昼と夜”に密接に関係します。私がここで改めて語るまでもなく、人には昼の顔と夜の顔があると思います。昼には見せない夜の顔、そしてその逆というのは他の小説でも取り上げられる部分です。ただし、ここでいう夜の顔とはベッドの上ということを言っているわけではありません。理性のある昼の顔と、野性が顔を出す夜の顔、そういった意味合いです。七つの短編に登場する人物は『ホテルローヤル』が接点にはなりますが、年齢、職業ともにバラバラです。中学の同級生で現在の職場の同僚、住職の奥さんと檀家の人々、そして長年連れ添う夫婦というような普通の人々の何の変哲もない昼の顔。それが、『ホテルローヤル』の中でその顔が一変します。特に秀逸だと感じたのは上記で冒頭を取り上げた短編〈シャッターチャンス〉です。美幸視点で描かれるその物語は、『貴史は会ってすぐに』、『貴史の注文だった』、そして『貴史がヌード写真を撮りたがっている』というように、『ホテルローヤル』の外の”昼の理性”の顔では、彼のことを名前を用いて表現します。それが、『ホテルローヤル』へと入り、”夜の野性”が顔を出すとこの表現が一変します。『男も懸命に体を繫げてくる』、『男がひたすら写し続けている亀裂の内側』、そして『男の欲望のかたちをただ忠実に内側に向かって』というように”貴史=男”と、本来同じ対象について語っているにも関わらず、そこにはまるで対象が変わったかのような夜の顔が蠢きます。同じ人物を指すのにも関わらず、名前を使う場合と、”男”という表現を使う場合とが全編に渡って絶妙に使い分けられていくこの作品。この辺りの細かい表現の工夫が、”理性と野性”の差をより強調することになり、結果として作品により深みを与えている、そのように感じました。

    そして、最後の三つ目は、この作品でなんといっても秀逸に感じる”時間の対比”です。連作短編の形式を利用して時間軸を遡って物語を描いていくという絶妙なこのアイデア。私たちの人生は過去から現在へと繋がって、その時間軸の上を日々生きています。過去の事象の積み重ねの上に、もしくは過去の事象の結果として今がある、そんな風に物事を理解して生きています。では、それを逆に眺めていったらどのような世界が見えてくるのでしょうか?それに挑戦したのがこの作品の一番の見どころ、読みどころだと思います。通常の物語、連作短編であれば今読んだ短編の次に、ああ、彼と彼女はこうなったんだ、という結果をそこに見ることになります。それが短編ごとに異なる主人公の物語の背景として描かれていく、これが連作短編の魅力です。それが、この作品では、唐突に、ある事態、それは”夜の野性”の顔が招いた事態がまず描写されます。連作短編なので、それが描写される場面では、その事象は物語の背景の中に描かれるので、その時点でピンとくることはありません。そして次の短編で描かれるのは、前編で描かれた”夜の野性”へと向かう主人公の”昼の理性”の物語なのです。そういうことなのか!と驚く一方で、その先にどういう未来が待つかをすでに知ってしまった読者としては、未来を知らない主人公たちが繰り広げる物語を複雑な思いを抱きながら見守るしかありません。読者と主人公の間に同じ時間が流れる一般的な物語に対して、読者と主人公の間に真逆の時間が流れるこの物語。とても斬新な構成によって、なんとも言えない余韻が後に残るのを感じました。

    『同じ名前のホテルで、私がそこの娘だったことと掃除の経験と父がパチンカーだったのは事実(笑)』と語る桜木紫乃さん。ラブホテルを営む家庭に育ち、そのリアルな現場を長年に渡って見てこられた桜木さんが描く物語だからこそ、その場が嘘っぽくなることなく、結果として物語に強い説得力が生まれるのだと思います。

    『ホテルがいつから時間を止めているのかわからないが、もうどの部屋も人を待ってはいなかった』という『ホテルローヤル』の今。『不思議なことに、「ホテルローヤル」を出版する直前に、実家のホテルは廃業しました。私のなかでようやくひとつケリがついたような気がします』とおっしゃる桜木さん。そんな桜木さんが描く『ホテルローヤル』を過去に遡る物語は、時間軸を遡ったからこそ、逆にそのホテルの名前、そしてそこで何があったのかという記憶が読者の中に深く刻まれることになるのだと思います。そんな構成の妙が光る桜木さんの傑作。読後、今度は最後から最初へと短編を遡りながら読み返してみたくなる、そんなとても印象的な作品でした。

  • 直木賞受賞作「ホテルローヤル」

    釧路湿原を見下ろす崖上に立つ小さなラブホテル
    今は廃墟になり果てたホテルローヤルを舞台に
    そこであった人間模様が、一話から時を遡っていく
    7話の短編です。 

    「シャッターチャンス」
    廃墟ローヤルで彼女のヌードを撮りたいと忍び込むカップル…

    「本日開店」
    檀家からの寄付金の為に何人もの檀家達と契約を交わし寝る住職の妻…

    「えっち屋」
    30年続いたホテルローヤル最後の日、経営者である女と在庫のアダルト玩具を引き取りに来た男との
    後始末…

    「バブルバス」
    墓参りに来た中年夫婦が、つらい現実を忘れたいと
    願いローヤルに入りたいと誘う妻の思い…

    「せんせぇ」
    妻に結婚前から男がいた事を知った高校教師と突然両親に捨てられた教え子が成り行きで行動を共にする事になるのだが…

    「星を見ていた」
    ローヤルでひたすら真面目に働く60歳のミコ
    朝から夜中まで働くミコの思いとは…

    「ギフト」
    看板屋の田中大吉は若く貧しい女と出会い、妻と子
    そして愛人、全て金で幸せになると信じて多額の借金をしてラブホテル経営に人生を賭ける。
    ホテルローヤルを造った大吉の思いは?

    昭和の匂いがプンっとむせ返るような作品でした。
    あの時代のあのラブホ(〃ω〃)
    下界とかけ離れた非現実感、背徳感…
    どこかもの悲しく切ない短編です。
    やっぱ上手いね桜木紫乃‼︎





    • ゆーき本さん
      主役は波瑠ちゃんです◡̈*.。
      R18だったかは覚えてなくて( 'w' )
      主役は波瑠ちゃんです◡̈*.。
      R18だったかは覚えてなくて( 'w' )
      2023/03/29
    • ゆーき本さん
      そうそう!廃墟始まりです!
      そうそう!廃墟始まりです!
      2023/03/29
    • みんみんさん
      作家桜木紫乃さんの実家は本当に釧路のラブホテルローヤルだったのですよ!
      映画の予告がかなり明るいけど(*_*)
      かなり変えてありそう笑
      サリ...
      作家桜木紫乃さんの実家は本当に釧路のラブホテルローヤルだったのですよ!
      映画の予告がかなり明るいけど(*_*)
      かなり変えてありそう笑
      サリちゃん可愛いかった〜大好き♪
      2023/03/29
  • 廃屋のホテルローヤル、そこから物語が過去に遡っていく。徹底的な陰の描写。それを象徴するホテルローヤル。登場する人間も陰。しかしながら、陽の当たる部分も見え隠れする。例えば、夫婦で墓参りに行き、坊さんと会えず支払わずに済んだお布施代の5000円。家族で食事に使わず、ホテルで久しぶりのバブルバスと性行為。これが人生の若干の幸せと言う妻。性処理場としてのホテルローヤル、そこに訪れる人間の人生処理、さらに最終的なホテルローヤルの退廃。エネルギーを一瞬見せたが、ほとんどが切なさと暗さ、儚さの象徴のようだった。

  • 直木賞受賞作。
    釧路のラブホテルに関連する話を、時系列をさかのぼっていく短編連作です。
    暗めのトーンだけど、すっきりした印象が残る文章。

    「シャッターチャンス」
    恋人にヌードを撮りたいからと、廃業したホテルに連れて行かれた女性。
    中学の時にはスポーツで人気者だった彼だが。
    (いや、こりゃ別れたほうが‥)

    「本日開店」
    20も年上の住職と結婚した妻。
    夫は人格者だが、不能だった‥
    経営難のため、檀家と関係することになるが‥

    「えっち屋」
    「ホテル・ローヤル」廃業の日。
    ホテル経営者の娘は、在庫を引き取ってもらう後始末に来た男と‥

    「バブルバス」
    夫の父を狭い家に引き取った夫婦。
    家ではプライバシーもない。
    臨時収入で夫をホテルに誘う妻だった。

    [せんせぇ」
    妻に最初から裏切られていたと知った、教師の夫。
    さまよう彼に、女子生徒が両親とも夜逃げしたといって、ついてくる。

    「星を見ていた」
    ホテルで清掃の仕事をしている、60歳の女性。
    働きづめの人生で、夫は身体を壊して働かなくなり家にいるが、夫婦仲は悪くない。
    連絡をよこすことも滅多にない子供3人も、元気でやっていると思っていた。
    次男が送金してくれたと思ったら‥

    「ギフト」
    いい土地を見つけて、ここにラブホテルを建てようと思い立った田中大吉。
    妻には大反対され、若いるり子という愛人と籍を入れる成り行きに。
    ちょっと問題ありの男だが、それなりの夢や人のよさも感じられます。

    全然違う人生を送るそれぞれの人物がそれらしく、ちょっとした描写で上手く書けている印象。
    一部を切り取って深追いし過ぎないような、この読みやすさも受賞の一因かと。
    この後、どうなったのかというと、かなりアンハッピーになりそうな話もあるわけですが。
    年月をさかのぼっていくのが、暗くなり過ぎなくて、いいかも。
    出来としては良いんだけど、どうしてもこれ読んで!ってほどじゃないので、★は4つ。
    「星を見ていた」などで、周りの人のあたたかさをふと感じるような展開は、いいですね。

  • ラブホテルを舞台にした連作短編集。
    廃墟になったところから始まり
    時系列が逆に進んでいくのがより虚しくさせる。
    その手法あっての直木賞だったのかな?
    最後に明かされるホテルの名前の由来が◎

    とにかく最初の男が嫌すぎた笑
    あと母が教える夫婦の掟も。

    第149回(2013年)直木賞受賞作

  • 先に映画の方を観ました。映画では、全体が一本の流れになっていたけれど、本の方はいろんな登場人物ごとの人生を短編のようにしてあって、これらがゆるく繋がっている。これぞ桜木紫乃さんだなって感じの、なかなかに重い心情劇です。

  • ホテルローヤルをめぐる7組の登場人物たち。7つの決して恵まれているとは言えない人間物語の中に、それぞれの幸せが滲み出ています。

    時を遡りながら、お互いの物語も絡まっている展開で、最後までグイグイと読ませるストーリーテリングの巧みさと伏線回収の読了感が魅力です。

    初めて読んだ時はそれほど感じなかったのですが、何十年も経ち、この本の面白さがわかる年齢になりました。

  • ラブホテルの話だと聞いていたので余り積極的に読まなかったのですが、遺品整理で出てきたので読んでみました。
    ホテルローヤルの一生の話で、短編だけど繋がっています。
    時系列が逆になっているので最後の章から読み直したらまた違った見方が出来ます。
    救われない話が多いのでスカッとしたい人にはおすすめ出来ませんが、じわじわ残る系が好きならおすすめです。

  • ずっと読みたかった第149回直木賞受賞作、ようやく手にしました。

    北口のラブホテルを舞台にした7つの連作短編。

    それぞれの主人公として描かれるのは、利用する客や従業員、経営者などホテルにゆかりのある人々。

    それぞれに闇を抱えて生きている姿、そしてそこに変わらずあるのが「ホテルローヤル」。

    著者の作品は初読みとなりましたが、世界観に引き込まれての一気読みでした。



    説明
    内容紹介
    ホテルだけが知っている、やわらかな孤独
    湿原を背に建つ北国のラブホテル。訪れる客、経営者の家族、従業員はそれぞれに問題を抱えていた。閉塞感のある日常の中、男と女が心をも裸に互いを求める一瞬。そのかけがえなさを瑞々しく描く。
    内容(「BOOK」データベースより)
    恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性店員、「人格者だが不能」の貧乏寺住職の妻、舅との同居で夫と肌を合わせる時間がない専業主婦、親に家出された女子高生と、妻の浮気に耐える高校教師、働かない十歳年下の夫を持つホテルの清掃係の女性、ホテル経営者も複雑な事情を抱え…。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    桜木/紫乃
    1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。12年、『LOVE LESS(ラブレス)』で第146回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 一つのラブホテルを舞台にした7つの短編集。
    各話で微妙に繋がっていたり、登場人物が重なっていたりする。
    男と女って何なんだろう。
    この付き合い方が正解っていうのがないから、
    難しいし、楽しいんでしょうね。

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著者プロフィール

一九六五年釧路市生まれ。
裁判所職員を経て、二〇〇二年『雪虫』で第82回オール読物新人賞受賞。
著書に『風葬』(文藝春秋)、『氷平原』(文藝春秋)、『凍原』(小学館)、『恋肌』(角川書店)がある。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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