浮雲心霊奇譚 赤眼の理

著者 :
  • 集英社
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715897

感想・レビュー・書評

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  • 八雲シリーズかと思いきや、浮雲さんでした。ちゃっかり宿敵もおりますし、主人公は男の子ですが最初に浮雲に助けられるパターンも同じ。時代が異なる赤眼の理といったところでしょうか。続いていくようなので追いかけたいと思います。

  • 2015/3/27図書館から借りてきた。
    返却期限は、2015/4/11までに返却。

  • 時代の違う八雲という感じ。
    それなりに楽しめた。

  • 『心霊探偵八雲』シリーズを好きだからかもしれませんが、神永氏の文体は自分に合っているんだろうな~と思います。
    色々とシリーズは出ているけれど、なかなか読む時間が取れなくて、欲しいけれど買えない・・・という作品が多い中、『八雲』シリーズだけは全巻、単行本を買うくらい好きだったり。
    あのシリーズ本を手に取ると、さー、読むぞ!って感じで意気込んで読まないと片手間では許してくれない厚さですが、今回読んだ『浮雲』は電子書籍にしたので、寝る前に布団の中でも読めるというのが良かったのか、すんなりと全部読めてしまいました。
    というか、途中で止められなくなって一気に読んだのですが。
    読んだ最後に、あ、これって読みきりじゃなく続くのね・・・と(笑

    裕福な呉服屋の家に生まれた八十八は、物心付く前に亡くした母親代わりに自分を育ててくれた姉の、あまりの変貌振りが憑き物の仕業と知り、知人より聞いた憑き物落としを生業とする男の元に出向きます。
    人は何時の時代もそうなんだろうと思うのですが、自分と違う者を嫌うという傾向があるようで、八十八の出逢った男もまた、数多の人々とは違う外見の持ち主で、赤い布に目を描いたものを両目に巻き、いかにも妖しげでありながら艶のある美丈夫だったりします。
    ちょっと斜に構えていて素直じゃないところは、八雲に似ています。
    八十八は彼と出逢うことで、自らの出生の秘密やそれらにまつわる事実を知り、そして人としての成長を少しずつ遂げていきます。
    世間知らずでお人好し、真っ直ぐな八十八と、彼の持ち込む厄介ごとになんだかんだといちゃもんを付けながらも、人の背負う業や悲しみ、慈しみ、深い愛情を受け止めてやる浮雲。
    この二人、なかなか素敵なコンビだと思います。
    彼らを取り巻く人物たちも、一癖二癖あったりして楽しいです。
    八雲とどう係わり合いがあるのかとかそういうことは考えず、八雲は『八雲』、浮雲は『浮雲』と、シリーズとして楽しむのがお勧めかもしれません。
    何れ繋がるのかもしれませんが、それは神永氏のみ知るところですし、まだシリーズは始まったばかりですから。

    ちなみに『浮雲』の名付け親は八十八だったり。
    まぁ、呼び名がないと困りますよね、八十八さん。

  • 大好きな「赤い眼」シリーズ。
    時代は江戸。
    両目。
    話は八雲より単純かな?
    次回も楽しみ。

  • 時代物ホラーミステリ。なんだかどこかで見たようなキャラが登場します。ひょっとしなくても、きっとあの人のご先祖だよねえ。
    ライトな読み口、印象的なキャラクター、そしてしっかりとした恐怖感。軽いけれど、読みごたえはあります。そしてやはり、幽霊は登場するけれど怪異を起こすのは生きた人間。ここでも登場する謎の敵の存在が気になるところ……これもシリーズが続くのですね。気になるなあ。

  • [2015.02.10]

  • 八雲のご先祖の話(?)
    八雲のご先祖の浮雲も負けず劣らずひねくれている(笑)晴香顔負けに真っ直ぐな八十八といいコンビ。
    展開は八雲シリーズと似たり寄ったり。でも、こちらはこちらで楽しめました。人の情の深さにほろっとしたり、ゾッとしたり。
    まだまだ謎がたくさんで続きそう。楽しみです。

  • 2015/2/2(月曜日)

  • 心霊探偵八雲にもリンクする新シリーズ

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著者プロフィール

2003年『赤い隻眼』でデビュー。改題した「心霊探偵八雲」シリーズでブレイク。様々なエンタテインメント作品を発表し続けている。

「2023年 『怪盗探偵山猫 深紅の虎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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