- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087716023
感想・レビュー・書評
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2015.4.20
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いやいやたまげました。
何気なく、念のため(?)に、読んだだけだけど、一気にのめり込んでしまいました。
めちゃ「あたり」です! -
数々の不思議な能力を持った子供たちを描いた連作短編。それぞれの能力ははっきりいってあまり使い道がないものばかりであり、というよりむしろ邪魔とも思えます。その能力があるゆえに忌避され悩みを抱える子供たちだけど、能力を認められることで徐々に前向きになれる希望の物語。
最終話「聖なる子」のラストはまさしく手に汗握る展開でした。彼らの能力はまさにこのためのものだったのかも、と思えてしまうほど。たしかに扱いに困る能力の数々ではあるけれど、平凡な人間からするとちょっとうらやましい部分もあるかも、と思えてしまいました。 -
チョーズン6、おもしろい、続編に期待。
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最初はどうなるかと思いましたが、読後感は良いです。
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少し変わった人が居て、ちゃんとそれを受け止める人がいて。読みやすいし、読了感も良いのでオススメです。
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特殊な能力を持った子供たちの話。
チームになればいいかも。 -
久しぶりに読んだ井上夢人作品。変わらない端正な文章で、すんなりその世界に入っていける。切なくて寂しくなるような感じも以前と同じだ。
人と違う能力を持っているがゆえに苦しい状況にある子供たちが、不憫でたまらない。ラストに救いがあるが、これが予定調和的であるのがミステリとしてはちょっとつらいかなあ。 -
久々の井上夢人。
二年ぶりの新作なのだそうで、ウキウキして読んだのだけども、ちょっとアレッ?な感じかな。
・・・期待が高すぎたか。
ラノベ的な様相。
6つのストーリーが最終的にどんな具合に落とされるのだろうと思ったのだけども、ちょっとガッカリしてしまった。
え?終わり?的な。
もっと変な余韻を残す物語をどこか期待していたのだけども、どちらかというとヒーローもののさっっぱり感で終わっちゃったかな。
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【内容(「BOOK」データベースより)
ひとりの少女との出会いから、全ては始まった―。誰にも心を開かず、部屋で絵ばかり描いている女の子。絵の中の魚が白いのは「おぼれて、死んだの。あした」だから。明日の出来事が見える。他人の心の声が聞こえる。虫を呼び寄せる…。不思議な能力が彼らと周囲を切り裂く。小さく弱い、選ばれし者たち。でも、一つになればきっと強くなる。
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【著者略歴「BOOK著者紹介情報」より】
井上/夢人
1950年生まれ。82年、徳山諄一との共作筆名・岡嶋二人として『焦茶色のパステル』で第28回江戸川乱歩賞を受賞。86年、『チョコレートゲーム』で日本推理作家協会賞を、89年、『99%の誘拐』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年、『クラインの壷』刊行と同時にコンビを解消する。92年、『ダレカガナカニイル…』でソロとして再デビュー。『the TEAMザ・チーム』は2012年、啓文堂大賞(文庫大賞)に選ばれた。
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