- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087716535
感想・レビュー・書評
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家族がテーマの短編集。家族を失った悲しみや切なさなどを自分の中で折り合いをつけ希望に進み出す。そんな登場人物たちが丁寧に描かれていた。いることが当たり前だと思っていた家族の存在。それはとても特別で幸せなことだと改めて思った。表題の「海の見える理髪店」と「成人式」が特に好き。
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なかなかヘビーな事情を抱えたそれぞれの家族の短編集。うちはうち、よそはよそだけど、自分の家庭にも通じる問題もあり。感動よりも、ツラさがが勝ってしまった。。
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2023/05/06
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短編集だが、じんわり心に残ったのはやはり表題作。
大きな鏡に美しい海が映る風景を想像しながら穏やかな気持ちで読んだ。
他はファンタジーな要素もあったり、少し世界に没入しづらかったり。
とは言え、どれも中々うまく伝えられない家族への想いが込められていた。
「喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる家族小説集」
帯書く人もうまくデコレーションしたもんだ。
あと、個人的にかわいかったのが、鳩時計の音の表現。
これから文章で鳩時計の音は
はぽ はぽ
と表しましょう。
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とりわけ優秀なのは、『海の見える理髪店』、『いつか来た道』『成人式』。『時のない時計』もすごくいい。
『海の見える理髪店』は一人男の人生を淡々と綴り、人生というのはいかに短く、無常な物なのかを描いた。
『いつか来た道』では、欠陥のある人間は自分に、自分親族にどれほどの絶望さを与えるのかを描いた。ただ現実世界では、その関係はもっと調和不可なことになる。
『成人式』、泣くことと笑えること、生と死、絶妙に仕込んでいる。
『時のない時計』、意地悪の職人、変凡な男たち。愛とは決して口にできないこと。そして愛はそれほど美しい物でもなく、自己中で、形の貧相な物であることを見事に表現した。 -
一度離れてしまった家族の物語
第三者視点や身の回りのものから、身近にいた家族の知らなかった一面が知れるところが良かった。 -
短編集。どの作品も物悲しさや少し毒気のようなものがあり、なんとなく後味の悪さを感じた。波長が合わなかった。
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すごいよこった。
荻原浩さん、改めて色々読み込もうと思った。
空は今日もスカイが最高に良かった。
自分の世界にどっぷりっつかっている小学生のプチ家出、冒険の物語。
どこまでも自分中心に世界が回っていて、マイペースなのがよかった。
幼い頃の自分をみるようだった。