海の見える理髪店

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716535

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。共通して表題の理髪店に来るお客さんの話なのかと思ったらそういうわけでもなかった。

    人生次のステージに行くときに引っかかってたものを解消しに行くようなお話が6つありました。

  • 短編集です。

    その後の話が気になるのは空は今日もスカイ。

    両親が離婚をして母親の実家に母と一緒に行く主人公。

    しかし、母の実家は母の兄弟が継いでいて、両親は既にいない模様。

    兄弟の嫁が主人公と母親を邪魔者扱いします。

    それが嫌で家出を決行する主人公。

    海の見えるところで知らない人の住んでいるところで一泊するのですが、朝、大騒ぎになって終わるのですが、その後どうなるの?すごく気になりました。

    あとは、実家に久々に戻った娘さんの話などがありました。

  • 掲題作、しみじみ地味深かったです。
    よくある小説という感じの中、しみじみ心に入ってくる。

    他の作品も、ちょっと暗いのと、世代が違う、作者と性別も違うためか、そういうもんかーと思いながら読みましたけど、救いがあって良かったです。

  • 時間は素晴らしい。でも、時間だけが人の痛みを解決してくれるわけじゃない。時間と決意だ。
    やはり、人間はよく出来ている。

  • 感想
    永遠なんてない。でも求めてしまう。自分の家族だけは不変だと思いたい。奇跡が積み重なって今がある。だからいつ崩れてもおかしくない。

  • 家族の形は様々。「一番身近な他人」とは良く言ったものだよなあ……と、読み終わって考えた。近くにいるから言葉にしなくても伝わっているはず、長く一緒にいるんだから分かってもらえて当たり前、そして家族は永遠に続くもの。高校生くらいまではそんな風に考えていた……というよりも当たり前すぎてそんな考えさえも生まれなかった。大人になり家を出て、家族の有難味に気付いて。そしてこの本と出会い、家族に思いを馳せる。年末年始の帰省から帰ってきたばかりのこのタイミングで出会えて良かった一冊。

  • 表題作は、なかなか秀逸。あとはぼんやり読んじゃった。

  • ブクログの勧めもあっていつかは読んでみようと思っていた作品でした。

    6つの作品からなる本で、最後のシーンが印象に残る作品です。
    作家さんが一番力を入れてるところなんだろうなって思いました。
    特に、題名にもなっている「海の見える理髪店」は色々と考えさせられました。
    たくさんの想像をかき立てさせられるラストシーンです。

    最後に、この作家さんの作品、他の本も読んでみようと思いました。

  •  題名に惹かれて買ってみた本でしたが、短編集ということに気づかず題名の小説はちょっとしかなかったのが残念でした。
     他の短編も自分にはあまり合いませんでした。

  • シュチュエーションも感覚も様々な短編。失ったものって想像するしかないんだな。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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