第三の時効

著者 :
  • 集英社
3.81
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本棚登録 : 882
感想 : 116
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087746303

感想・レビュー・書評

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  • 今月の7冊目。今年の84冊目。

    短編集。結構重い話の短編集です。結構気合い入れて読んでいかないと、ちょっと息抜きって感じじゃ読めませんね。ただ、その分読み応えがあります。表題の第三の時効は面白かったですね。

  • 相変わらず、横山秀夫作品は深い。
    短編小説でありながら
    登場人物はつながっていて
    作品の1つ1つが重く、考えさせられる。

    刑事もので、深みがあるので
    あまり本を読まない人には若干読み辛いかも?
    けど内容の軽い本が苦手という人には
    是非とも読んでもらいたい一冊。
    若手作家には出せない『味』があります。

  • 時効は海外にいる時はカウントされません

  • 面白すぎる(≧∇≦)短編だけど、無駄が一切なくすごく詰まってて飽きない‼

    主人公のキャラクター設定もいいね。
    三班で別れてるのも絶妙なバランス!
    すっかり横山秀夫のファンになりました!
    続編がでで欲しい(≧∇≦)

  • 傑作と言っていいと思う。考え尽くされた話は読んでいてとても心地がよい。

  • 20130304

  • スラスラ読めました。特に、ペルソナの微笑が面白かった。

  • 2023年1月26日テレビ東京系でドラマ『ペルソナの微笑』放映、視聴。風間俊介主演。10年前に読んだ作品なので、見事に何も覚えていなかった(笑)。岸谷五朗や松重豊がオマケみたいにちらっと出てくるの何かなと思っていたら、ドラマシリーズ4作目だったのね。邦ミステリドラマは、何となく脚本や演出がダサく感じられて好きじゃないんだけど、まぁまぁ面白かった。昔、毎週のように観ていた2時間サスペンスを思い出したが、原作がしっかりしている分こちらのほうが出来がいい。この日はたまたま、新聞のテレビ欄に載っていたので観たものだが、機会があれば他作品も観ようかな。(2013-02-16L)(2013-03-09L)(2023_01_26加筆)

  • 【内容】
    舞台はF県警警察本部捜査一課。そこには朽木率いる一班。楠見率いる二班。村瀬率いる三班がお互いにライバル視して、事件解決を競っている。「沈黙のアリバイ」は被告人が裁判で無罪を主張した。そこには取り調べで新入り刑事の島津が逆に犯人に落とされ、アリバイ工作に利用されそうになったという裏の物語があった。
    「第三の時効」…二班の班長、楠見が真犯人である妻に自白させるために「第三の時効」という罠をしかける。
    「囚人のジレンマ」…捜査一課長である田畑が「砂漠」といわれる捜査一課で温かさを見つける。
    「密室の抜け穴」…マンションに閉じ込めたと思っていた犯人が突然姿を消した。逃げられたことについての責任会議のなかで村瀬が言った一言「抜け穴を作らせりゃいいんだ」その意味は犯人の共犯者がその会議室内いにいるということだった。この一言によって事件は解決する。
    「ペルソナの微笑み」…幼い時に父親殺しに利用されたと思われていた少年が実は真犯人で、その少年が大人になってから違う少年を利用し、再び殺人を犯すというストーリー。
    「モノクロームの反転」…一班と二班が共同で一つの事件に当たる。車の色は白ではなくて黒だったということに気づいた朽木は、小さな棺桶をみて過去の記憶とかぶさり車の情報を楠見に教え事件が解決する。

    【感想】ゼミの課題図書として読んだ。最初の「沈黙のアリバイ」はあまり好きじゃないかもと思ったけれど、表題にもなっている「第三の時効」で一気に引きこまれた。今まで読んだ本の中でも結構好きなどんでん返しだった。「第三の時効」の罠だけでも「おおお!!」となったあとにさらに「ホシを起訴した」のところは鳥肌がたった。他の作品では「密室の抜け穴」が好きだった。「抜け穴を作らせりゃいいんだ」の意味がわかったときはすっきりした。しかし、どれも少し現実離れしている感はあり、特に「密室の抜け穴」については警察官が犯人というのは少しせこい感じがした。どんでん返しがすごく好きだった分、現実離れしたところが残念だった。

  • 「動機」のレビューを見るとちょくちょく出て来たので読んでみた作品

    確かにこっちの方が面白いと思いました

    短編集でどの事件も主役は違いますが皆同じ捜査第一課に所属しているので
    読み進めていくと段々人間関係が分かってきて長編読んでいるような気分になります

    3人の班長が個性的で一見成果を上げる事しか考えてない様に見えますが
    人間味があって事件の本質を見逃さない職人的仕事ぶりはカッコイイと思いました

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

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