- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087746303
感想・レビュー・書評
-
F県警捜査第一課。一班の朽木。二班の楠見。三班の村瀬。一筋縄ではいかない強行犯の刑事たちが、覇権を激しく競い合い、難事件に挑む! 非常で独断的な男たちの感動的なドラマを描く本格警察小説。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
警察官も人間であり、いろんな葛藤や嫉妬、競争心を抱えながら事件と向き合っているのだと感じさせられる。短編どれも中身が濃くておもしろかった。
-
この警察小説がすごい!第一位に選ばれた本書はF県警捜査一課の刑事達を主人公にした連作短編集であり6つの短編が収録されている。以下に詳しい感想があります。
http://takeshi3017.chu.jp/file5/naiyou12503.html -
面白い。
警察小説は長編のイメージがあったが、基本的には1話毎完結した構成。全体を通してF県警強行捜査班の物語で、それぞれ人間模様とどんでん返しが用意され引き込まれた。短い文章の中にも伏線の張り方がうまく、自分で推理しながら読んでいく楽しみがある。久々の良作! -
F県警捜査一課強行犯係を舞台にした短編集。朽木、楠見、村瀬の各班長が強烈な個性で犯人を追い詰めていきます。表題作の三重四重のどんでん返しには絶句。他の話も良く練られていて夢中になりました。「ペルソナの微笑」が特に印象的でしたね。三つの班が競い合いながらも、犯罪と犯人を憎むという力に突き動かされて行くところに、警察小説の真髄を見た思いです。
-
犯罪を解決する面白みももちろんあるが、警察のがちがち縦社会の中、班長やその上の役職ごとにそれぞれ抱える組織をどのようにまとめるかマネージメントの多様性が垣間見れて、そこがまた面白い。
ただのクライム・サスペンスだけで終わるのではなく、組織あっての人か、人があっての組織か、警察があるからこその犯罪の取り締まりか、犯罪があるから警察が成り立つのか、鶏たまごの関係性がこうも重複すると話自体が同じ構造でも積層化し、解決された事件は全て歴史の中の化石となっていく。著者はその化石を丁寧に掘り起こす(それがフィクションであっても)ことにより、警察の根性、内情、現状と限界を詳らかに描き出す。 -
08.10読了。
-
捜査一課強行犯係の三人の班長達の話をあつめた警察物の短編集。
登場人物は癖のあるおっさんばかり。