第三の時効

著者 : 横山秀夫

• 集英社 (2003年2月5日発売)

感想・レビュー・書評

[ジョンさんの感想 · 2012年3月16日]

警察モノの短篇集。
うーん…登場人物はどいつもこいつも個性的…すぎていて、非現実的。自分の理解を超えた言動ばかり。娯楽と割り切ればそれなりに楽しめるかもしれない。

[masa0612さんの感想 · 2012年3月13日]

横山氏はすごい。あいかわらず、キャラ設定が抜群！このシリーズは、中でも秀逸。

[yummy299さんの感想 · 2012年2月29日]

いや、もう本当に、内容が深くてたまらなく面白かった！

個性豊かなキャラクター、朽木と楠見と村瀬に萌えつき、
斑ごとの競い合いに悶える。手柄競争のえぐさが半端ない。
そんな中垣間見られる闘う男の 弱さ、強さの描き方がとても簡潔リアルで、
余計な文章がない。

そしてまた一話一話のラストがどんなに頑張って推測しても、
それを裏切る「えっ!?」と絶句する展開が一、二行に込められていたり…。

個人的には表題の『第三の時効』のどんでん返しに驚かされ、
『モノクロームの反転』の小憎な人情にひどく感動した。

[creation0024さんの感想 · 2011年11月16日]

Ｆ県警強行犯係シリーズ（らしい）
県警の最前線で、殺人事件を担当する３つの捜査班の活躍が描かれている。
３つの班には、個性がある優秀な班長がいて、当然のことながら敵対していて、と言いつつどこかでお互いを認めている。
推理の面白さと、二転三転するストーリーの妙！！読むべし！

会社の女の子に進められて借りて読んだ。
どちらかと言うと長編が好きなので、あまり期待していなかった。
横山秀夫は「クライマーハイ」しかよんでなかったのですが、その子によると警察モノのスペシャリスト、とくに短編に定評があるらしい。納得！！

[てんぷらあんまきさんの感想 · 2011年10月28日]

それぞれ班長の個性が良い

[mayさんの感想 · 2011年10月8日]

早く読み進めたいと思いつつ、
読み終わってしまうのが惜しいと思わされた。

短編集だと知らず手に取り、一瞬がっかりしたのだけれど、長編じゃなくてよかった。
息が詰まり過ぎちゃうくらい引き込まれる。

・朽木班長
・楠見班長
・村瀬班長

お腹に響いてくるような警察小説。
しばらくは横山秀夫さんを読み進めよう。

[館長さんの感想 · 2011年8月22日]

(収録作品)モノクロームの反転/沈黙のアリバイ/第三の時効/囚人のジレンマ/密室の抜け穴/ベルソナの微笑

[kiyop92さんの感想 · 2011年7月31日]

班毎の確執は、浅い深いはあっても、どこの世界でもあるんだよね。
ドラマチックかどうかはあるけど、たしかに班長同士はライバルだ！

[しいちゃんさんの感想 · 2011年7月5日]

強行犯捜査係の一班、朽木泰正班長・二班の楠見班長・三班の村瀬班長がそれぞれ競うように取り組み、解決する事件の数々、面白かった。
刑事と犯人の駆け引きや心の動きは映像を見るようで一気に読んだ。
一班が扱った「沈黙のアリバイ」二班の「第三の時効」・三班の「密室の抜け穴」・・・・全六編の作品はどれもよかった。

[no73mさんの感想 · 2011年6月8日]

「F県警強行犯シリーズ」の第1作。6篇収録の短編集。捜査活動、警察の内部事情を詳細に描くだけでなく、緻密なプロットで展開を二転三転させ、意外性を演出する技巧が見事。丁寧な内面描写や、クセのあるキャラクター同士のせめぎ合いも緊張感を盛り上げる。収録作の全てが傑作。

著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの１位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など､立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『６４』を刊行し、「このミステリーがすごい！」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞（翻訳部門）の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。