町田くんの世界 2 (マーガレットコミックス)

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  • 集英社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088454856

感想・レビュー・書評

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  • リアルタイムで読んでいない作品は、ある意味、リアルタイムで読んでいる作品より、最新刊が楽しみになる。その中の、少女漫画の中でもズバ抜けているのは、やはり、この『町田くんの世界』だ
    買って、読んで、閉じた瞬間から、2016年、最初に感想を更新する記念すべき一冊目は、これと決めていた
    確実に、『町田くんの世界』は、今年度版の『このマンガがすごい!』のオンナ編でベスト3に名を刻めるだけの力がある!!(ここで、一位を獲れる、と言ってしまうと、嫌なフラグが立ってしまう予感がかなりするので、声に大をしたい気持ちをグッと堪えているコトを察して欲しい)
    一体、どんな人生を送り、人間関係を築き、自分磨きの手を休まなかったら、これほどまでにグッと来る少女漫画を描けるようになるのか。羽海野先生を追いかけられるのは、森下suu先生くらいかと思っていたが、安藤先生もジワジワ、森下先生の背中を捉えてきたか
    私は、この『町田くんの世界』のどこに惹かれているのか、それは深く考える必要がないくらいだ
    町田一の人間性、それが私のみならず、多くの目が肥えた漫画読みのハートを鷲掴みにしている理由だろう
    男らしい、大人っぽい、人間が出来てる、ではないんだよなー。的確な表現を、残念っつーか、自分の語彙不足が恨めしいんだが、思いつかない
    無理矢理に、鼻血だけじゃなく、耳血が出てしまうくらい、私の漫画読みと感想書きの才能を限界までフル回転させて絞り出せるのは、“芯がある”なんだよな。町田くんって、優柔不断なトコが確かにあるんだけど、自分が正しいって思っている事に対しては迷うって反応すらない。やりたいことをやる、っつーより、やりたいことをやれる人間?
    容姿は朴訥で、地味なカッコ良さがある、と言えるほどでもない
    メガネをかけてるけど、勉学に秀でてる訳でもない
    運動神経も今イチ、パッとしないどころか、てんでダメ寄りだ
    けど、それらは彼の短所には成り得ない
    町田くんの魅力は、その程度のコンプレックスで翳るようなもんじゃないんだろう
    どんな人にも優しくできる、それが、どんだけ難しいか、この『町田くんの世界』を読むと、嫌ってほど思い知れる。正直、私も割と、人に優しくしている方だ、と思ってたが、町田くんと比べたら、どんだけ、下心塗れであるか、を自覚して憤死しそうだった
    産まれもったモノ、環境により培われたモノ、他人と関わり合って芽生えたモノ、全てが混ざり合って、町田くんを作っているんだろう
    温かい男、それが町田一なんだ
    男も女も惚れて当然w 彼に優しくしてもらう事で、人間的な成長が叶う気もする
    しっかし、当たり前だけど、彼も人間だ。弱点はあるんだよな
    先に述べた3つじゃない・・・・・・女心は割りかし、理解できる方なんだろうけど、自分に向けられる恋心に対しては、致命的に鈍感だ
    こんな町田くんにホの字な猪原さんは、男を見る目は確かにある・・・確かにあるんだけど、苦労しそうだよな、と思っているのは私だけじゃあるまい
    ただ、ニブチンな町田くんの中でも、微妙な心の成長が見受けられる。何だかんだで、自分と真っ向から向き合ってくれる猪原さんを「愛しい」と思っているコトに気付けただけでも、町田くんとしては大きな変調の兆しと言えるんじゃないだろうか
    うーむ、お勧めの話が決まらない。新しい弟が生まれ、叔母さんの沈みかけていた心を救う第5話「ようこそ、この世界へ」、ヒドい失恋した女の子を慰めて、天然タラシっぷりを発揮する第6話「素敵なランチ」、自分の妹に淡い恋心を持っている未来の義弟に発破をかける第7話「追憶の棘、祭の夜」、そして、初恋の女性の偽装結婚式に持ち前の付き合いやすさで巻き込まれながらも、彼女の自嘲による自傷行為を止める第8話「初恋ウェディング」、とてもじゃないが一位なぞ決められない。何が最も面白いか、それはその人の自由だ、と思っていなければ、やってられんわ
    この台詞を引用に選んだのは、この作品の、町田くんの表も裏もない、純粋な言葉の中でも、特に私の心に深く突き刺さってきたからだ。同時に、安藤先生の人間としての器の深さを、これでもかってくらい、読み手に知らせる。人間は頑張れない自分が好きになれない。だから、頑張っている他人を前にすると、どうしても、自分を守るために、それを否定したくなる。憐れみは自己防衛システム、だからこそ、何よりも、人を憐れまないってのが難しい

  • 町田くんが良い子すぎて1話1話言葉を失うばかりです。
    人間として勝てねぇとただただ感じます。
    仙人のように感じる町田くんですが
    なんやかんや不完全な所が愛らしい、
    こんな子がいたらモテないわけがないなと思います。

  • 綺麗だなあと思った

  • 相変わらず、胸がほっこりするようなお話ばかり。おばさんの回がちょっとウルってきた。

  • 1巻は地味におもしろかったけど2巻はキュンキュンくるレベルにおもしろかった

  • 町田くんはねー。彼氏って言うより息子になって欲しいです!

  • 2015.12.11
    町田イズムにはまっていく人が増えていく(^^)
    良いよ、どんどん広まれ~

  • 町田くんは本当に人にやさしいなぁ。
    こうなりたい。
    陣痛が来たメールで反射的に早退しちゃう町田くんが愛らしい。
    今巻でいちばん印象に残っているのは、ひなたの背中を押すシーン。
    「大丈夫!何があっても兄ちゃんがいるから!」
    本当に人類みんなを家族だと思ってそうだ。

  • 人に愛し愛される町田くん、今回もとてもよかった…
    町田くんみたいな人がいたら、周りの人はみんな幸せになるんだろうなー

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