LIAR GAME roots of A 甲斐谷忍 短編集 (ヤングジャンプコミックス)
- 集英社 (2008年7月18日発売)
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感想 : 12件
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- Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088774763
感想・レビュー・書評
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ソリッドな推理・トリックと人情話が同居する(特に近作の『小田霧響子の嘘』がその傾向が強い)奇妙と言えば奇妙な作風の作者が、そのあたりの差別化をしたり逆に境界をあいまいにしたり、独特の味をいっそう浮き彫りにしたような短編集。
表題作の『LIAR GAME』前日譚などは、本編が次第に人の心を重視していく構成になってきたのと同期するように「あの」秋山のソリッドな推理から人情話に収束していくあたり興味深い。
『サンソウ』の全知でありながら全能ではないために、最良の結末を得るためにはまだるっこしい手段をとらざるを得ない、という主人公の能力設定が面白かった。未来予知系のキャラってたいていサポート役で主役級の活躍はしないけど、主役になるとこういうことになるのね。ストーリー構成が巧みな作者じゃないと使いこなせなさそうだ。
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