PLUTO (1) (ビッグコミックス)

著者 :
制作 : 長崎 尚志 
  • 小学館 (2004年9月30日発売)
3.74
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本棚登録 : 4892
感想 : 602
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091874313

感想・レビュー・書評

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  • 大分昔に読んだので、
    詳細な内容は忘れてしまった。

    もう一度読み返したい作品。

  • 全8巻+アトム  完結

  • 正体不明の脅威。
    怖いもの見たさで先を読まずにはいられない。
    浦沢さんの漫画の魅力だなと思う。

    1巻はまだ何が始まるんだろう?という興味の方が大きい。
    さてこれからどうなっていくのか…。

    「ノース2号の巻」がとても切ない。
    お願いだからそっとしておいてほしい。

  • プルート PLUTO 005 080110

    手塚治虫の鉄腕アトムを浦沢直樹が焼き直した
    と言うよりも続編を引き継いだのがこの「プルート」
    彼の人間観察そしてこの世である時空間を見透かそうとする姿に感動する

    ロボットは自己の意識を持たない集合意識
    あるいは一部の欲望意識に従う存在
    人間も意志を貫けないままに長い年月を重ねてきたわけで
    半ばロボットであるようにも思える
    その反面物質的知識をベースに自らゆっくりと成長し
    人間集団の中で意識を育て続けてきた無限の存在でもありそうだ

    アトムは自分が何者なのかと自問自答しているかのようだし
    個意識を育て始めているのかもしれない

    読み手の姿勢によって無限の読み方がありそう
    深く自分流に読み進めばその人の物語に育つことができるだろう

    浦沢直樹を踏み台にして跳躍してみるのも一計だと思う

    100106
    久々に8巻まで読み返してみた
    アトム「地上最大のロボット」を浦沢直樹がリメイク
    アトムの生まれたのが2003年4月7日と言う設定だったことによせて
    持ち上がったプロジェクトだそうで
    SFがオンタイムで描き直された臨場感があって深読みすると面白い
    まさに湾岸戦争でブッシュありフセインであり・・・
    表向きの国家を操る陰の金融界+石油業界などが暗躍する
    支配形社会の頂点でのたうつ人間の欲望と恐怖が渦巻いている
    私に響いたキーワードは4巻最後で天馬が言う「間違う頭こそが完璧なんだ」
    に始まって5巻act.38の
    「60億の人格をプログラミングした完璧なロボットは目覚めなかったんだよ」
    「目覚めさせる方法は完璧なバランスを壊すこと」
    「例えば怒り・悲しみ・憎しみ・・・」に偏って感情を注入する」
    「その偏りが混沌をシンプルに解決する」

    完璧(無限)は相対関係を離れた結果と言うバランス点にあって
    神のように微動だにしない(動けない)状態を言う
    歪みやゆがみを持つことで形となった摩擦界に動きまわるプロセスを可能にし
    その体験で学び精神的成長をする

    もう一つのエピッソードは次のページに続く「本もののトビオは死んだんだ」
    「トビオは片付けることが嫌いで勉強が嫌いでいつもひどく怒り付けていた」
    「きっとトビオは私を大嫌いだったと思う・・・」

    アトムはトビオの代わりとしてつくられたロボットなのに
    完璧すぎて本物らしくない
    そこに親子の溝を感じてしまう人間天馬博士がいる

    この物語では家族のように認め合える人間関係を望みながらも
    在り得ないことだとあきらめて終わっているのだけれど
    こうした社会を反面教師として一人一人の成長が可能となり
    現実に他を認められる人々が沢山いるし
    それが大衆社会に認められて根付けば恐怖の本断って心のいがみ合いが
    起こらない共生社会も十分にあり得ると思う

    歪みで社会そのものが壊れるほどに頂点に達したとき
    人はあっさりと心を取り戻せると今の私は信じている

  • これから、どうなるのかな~?ってカンジね。
    まだ序章なので、何とも…。

  • 浦沢フリークの友人が面白いと言っていたのを思い出し、読んでみた。
    全8巻。たった2~3時間で楽しめる!

    浦沢作品は今まで『MONSTER』と『20世紀少年』を読んだ。またもミーハーだが。
    こんなに面白くっていいの?ってぐらい引き込んでくれる、あの小出しの演出。
    点と点が繋がって、物語がグッと盛り上がる時の興奮。
    『PLUTO』でもその辺りの浦沢的テクニックは抜かりない。

    中盤までの興奮は先の代表的2作品のほうが勝っていたように思うが
    「風呂敷広げすぎて畳めない症候群」には陥らず、8巻という短さできれいに完結させている点において
    2作品を超えているかもしれない。


    圧巻だったのは表現力。
    例えば夢を見るはずのない主人公ロボット(ゲジヒト)が夢を見るシーンで、過去の記憶が融け合ってゲジヒトが苦悩する描写。
    ゲジヒトが確かに「人間」であると読者が確信を持てるのは、こうした緻密な描写のお陰だと思う。

    抽象を抽象のまま理解してもらえるように画、セリフ、コマ割に落とし込む技術。
    マンガも映画も小説も演説だって、そこんとこの能力を見せつけられた時に「天才っているんだな」と思う。
    こんな文章を書くことさえ、僕には大変な苦労だというのに。


    読み終わって、原作版の『鉄腕アトム』も読んでみようかと思ったが
    残念ながらマン喫に置いてなかった。
    代わりに目に付いた『MMR マガジンミステリー調査班』を2巻まで読む。
    1巻辺り3分で読める(それ以上時間をかけてはいけない気がする)ステキさ!

  • 全巻読みました。うん、面白い。

  • 浦沢作品にしてはキチンと完結して後味が悪くなかった。

  • 一気読みしてしまった。浦沢直樹らしい流れ。

    人とロボットの違いは感情?突き詰めたロボットは人の模倣?なにをつくるかではなく、なにを目的とするか。

  • 『鉄腕アトム』の「地上最大のロボット」をイラク戦争への皮肉を織り込みつつサスペンスにまで昇華させた名作。ところどころに登場する手塚ファンへのサービスが嬉しい。何だかんだで浦沢直樹は絵がうますぎる。手塚作品の登場人物が、面影を残しつつ浦沢化しているところはもはや芸術。ロボットや未来の街のデザインも芸術。

    物語の構成上仕方がないことだけれども、どんどんロボットが殺されていく展開は悲しい。良質の映画を観終わった後のようなカタルシスあり。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。1982年、小学館新人コミック大賞入選。1983年、デビュー。代表作は、『パイナップルARMY』(原作・工藤かずや)『YAWARA!』『Happy!』『MONSTER』『20世紀少年』『PLUTO』。

「2012年 『BILLY BAT(8)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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